今回から不定期でコラムを寄稿させてもらいます、フルカワユタカです。オフィシャルサイトの方で結構哲学満載なブログを書いてるので、そちらは僕の内面を吐露する場として。一方、こっちは具体的な話を交えながら、リスナーやミュージシャンに直接役立つ情報提供の場に出来れば。どれくらいの付き合いになるか分からないけど、お終いの頃に何か一つ積み上がっているような連載にしたいです。以後よろしく。

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さて第1回目。実はあまりにもナイスタイミングでミニアルバム『I don’t wanna dance』が(11月4日)発売されたり、しなかったり。“記念すべき”初回がちょっと安易な展開で恐縮なんだけど、大宣伝を兼ねて制作者による全曲紹介をしたいなと。これを読んでアルバムを聴いてくれるも良し、購入後の解説書として”のち”に読み直すも良し。僕としても、記憶が新しいうちに制作後記として書き記しておきたいところ。ということで、以下、収録曲順に。


01.I don’t wanna dance
「今ミニアルバムのリードトラック。発売に先行してミュージックビデオも公開中。
この曲に限らず、僕はレコーディングでなるべくパンチイン(途中から録り直す作業)をしない。昨今は、パンチインどころかそもそもパソコン上でミスを直すことが当たり前な時代。僕は別にそれを否定しているわけでも、アンチテーゼを唱えることでオリジナリティを手にしようとしているわけでもない。僕がそれらをしない理由はたった一つ。そういったものよりスルーで録音したものの方が“僕には”良く聴こえるから。それだけ。
たまに、スタッフから「あそこの歌のピッチ直さなくていいの?」とか「ここは弾けてないのでは?」など指摘されることもあるけど、僕はそのピッチやミスに物語の一部としての役割が見つかれば全然オッケー。ただ単にミスして楽曲をぶち壊していればもちろん歌い直すし、弾き直すけど。
というか、そもそもパンチインが大の苦手。僕はだんだん集中力が増すタイプなため、いつも演奏開始直後のクオリティが低い(それでは駄目なんだけど 笑)。気持ちが入るまでに16小節くらいは必要だから、“4小節だけパンチイン”とかは、そこだけ下手になってしまい、まさに本末転倒。ちなみに、この曲は歌もオケもノーパンチイン。全てが完全なるスルートラック。一つ繋がりのグルーヴを楽しんでもらえたら嬉しいです」

02.deep sleeper
「邦ロックにはあまり無いと思うのよ。こういう跳ねた4つ打ち。作曲的にはクラッシックにアレンジしても面白そうな展開&オーケストレーションが魅力だと思ったりしつつも、この曲はやはりこの“跳ね”がポイント。
ルーツ的にはブラックなところから来てると言いたいところだけど、このリズムには何かフワッと夏祭り感というか、お囃子感を感じる。“えじゃないか、えじゃないか”的な。あれも跳ねてるしね。お、これこそジャパニーズシャッフルなのかしら。まさに yellow funk」

03.slow motion
「アフロビートをポップソングに解釈した感じ。僕のアイデンティティーとも言えるリズム“8分、4分、16分”っていう刻み全開な楽曲。 1stアルバム『emotion』の「Beast」のギターもそうだし、何気に「I don’t wanna dance」のギターリフも分解するとこれ。バンド時代の「beat addiction」もこれ。他にも僕の曲にはいっぱいこの刻みが登場する。
この曲、ライブでは2本入ってるギターのうち、明らかにボーカルが弾くはずの無いリードギターを弾きながら歌う(笑)。しょうがないじゃない、この刻みが一番歌いやすいんだもの。
もちろん、普通のフォークギター的ストロークが苦手なわけではないけど、何故だかこの刻みが一番無心でやれるのよね。とりあえず、僕以外でそんな人にまだ会った事はない。僕と同じという人は是非ご連絡下さい」

04.君は神様だったから
「アイリッシュな3拍子を目指したのだけど、カディオ(ドラム)のスネアがレイドバックし過ぎていて何故だかニューオリンズなトラックに。さらに、僕の少ししゃがれた声とアタックの強いアコギがロック感をレイズしてテキサスなフォークソングに。
この曲の売りは、リードのギターソロ。このチョーキングとビブラートはいわゆる“いい”やつ。若者には出せない、かつベテランの“それ”みたくダサくない、いい感じのやつ。
チョーキングとビブラートはその人が出る。しっかりピッチがいいだけが良いビブラートではないのよ。お洒落な人のビブラートはやっぱりお洒落。そこいらの専門学校で習う様なチョーキングとビブラートにならぬよう、みんなもジョン・スコフィールドを聴いて勉強しよう」

05.in my dreams
「ハードロック。速弾き。スイープピッキング。タッピング。コピーがドリームシアターの次くらいに難しいので、キッズは是非チャレンジしてみてください。
って、違います。これは単なるテクニック馬鹿な曲ではありません。クリックなしでワンテイク。僕とカディオのDNAだけを頼りに、基本リフ以外はオールインプロ録音。特にフュージョン爆発なアウトロはREC当日の思いつき。ハードなブラジリアングルーヴは、まるでロマン・アンドレンのごとし。
なんだよ、結局テクニック馬鹿な曲じゃないか」

で、近々、フルカワユタカのライブがあります。12月に東京と大阪で。ドーパン時代の楽曲を中心に<無限大ダンスタイム>。もちろんミニアルバムから新曲もやります。僕と一緒に踊りませんか。なんちゃって。

それではまた。


■ミニアルバム『I don’t wanna dance』

2015年11月4日(水)発売
NIW113 2,000円 + 税
1. I don’t wanna dance
2. deep sleeper
3. slow motion
4. 君は神様だったから
5. in my dreams
6. LIVE at 渋谷WWW 0517

■ライブ<無限大ダンスタイム EAST&WEST>

●2015年12月2日(水) 大阪 梅田Shangri-La
OPEN 18:30 START 19:00
(問)YUMEBANCHI 06-6341-3525 平日11:00~19:00
●2015年12月4日(金) 東京 恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00 START 19:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888 平日12:00~19:00
前売り¥3,990(税込、D別)/オールスタンディング
<オフィシャルサイト最終先行>
期間:2015.10.23(金) 17:00 ~11.15(日) 18:00まで ※抽選 URL http://eplus.jp/frkw15f/  (PC・携帯・スマホ)

◆【連載】フルカワユタカはこう語った
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