エルヴィス・プレスリー、念願のオーケストラとの共演作品がリリース

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エルヴィス・プレスリー生誕80年記念プロジェクト<エルヴィス80thバースデイ・セレブレーション>の一環としてリリースされた『If I Can Dream: Elvis Presley With The Royal Philharmonic Orchestra』が、週末、初登場で全英No.1に輝いた。

◆エルヴィス・プレスリー画像

同アルバムでは、新たにレコーディングされたロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団の演奏をバックに、エルヴィスの生前のヴォーカルをフィーチャー。マイケル・ブーブレ(「フィーヴァー」)、イル・ディーヴォ(「イッツ・ナウ・オア・ネヴァー」)、ロックの殿堂入りを果たしたギタリスト、デュアン・エディ(「アメリカの祈り」「明日に架ける橋」)らも参加した。


全英1位を知ったエルヴィスの前妻プリシラは、「これはエルヴィスがずっと作りたいと思っていたアルバムです。彼は、彼のファンがまだ存在し、彼の音楽がまだ愛され続けているのを知り、とても喜んでいることでしょう」と、UK Official Chartsに話した。

エルヴィスのアルバムがUKで1位を獲得するのは12枚目。これまで11枚でロビー・ウィリアムスとタイだったのが一歩リード、男性ソロ・アーティストの最多記録を樹立した。総合では、ザ・ビートルズの15枚に続き、マドンナと並ぶ2位につけた。死後40年近く経つも、一向に人気が衰える兆しはない。

これまで何枚ものベスト・アルバムがリリースされ、また彼のヴォーカルを様々なスタイルでアレンジした作品が発表されてきたが、この1枚はそれらとは一線を画す。

エルヴィスは生前、大人数のオーケストラとパフォーマンスしたことがなかったが、もし彼がもっと長生きしていたならば、どこかの時点でこういった公演を行うか、アルバムを制作していただろう。

それが、いまようやく実現。オーケストラとの共演により、エルヴィスのヴォーカルの力強さにあらためて感服させられる逸品となった。

Ako Suzuki



『イフ・アイ・キャン・ドリーム エルヴィス・プレスリー ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』

2015年11月4日 日本盤発売
SICP 4583 ¥2,400+税解説:萩原健太 / 歌詞・対訳付
寄稿:プリシラ・プレスリー、ニック・パトリック、ドン・リードマン(翻訳:野村伸昭)
1.バーニング・ラヴ
2.イッツ・ナウ・オア・ネヴァー
3.ラヴ・ミー・テンダー
4.フィーヴァー(feat.マイケル・ブーブレ)
5.明日に架ける橋
6.アンド・ザ・グラス・ウォント・ペイ・ノー・マインド
7.ふられた気持ち
8.ゼアズ・オールウェイズ・ミー
9.好きにならずにいられない
10.イン・ザ・ゲットー
11.偉大なるかな神
12.スティームローラー・ブルース
13.アメリカの祈り
14.イフ・アイ・キャン・ドリーム(明日への願い)

エルヴィス・プレスリー
1935年1月8日生まれ、ミシシッピー州イースト・テュペロ出身。1954年「ザッツ・オール・ライト」でメンフィスのサン・レコードからデビュー。56年に移籍したRCAからのファースト・シングル「ハートブレイク・ホテル」が初の全米No.1となり、キング・オブ・ロックンロールの歴史が始まる。1977年に42歳の若さで亡くなるまで、最高のエンタテイナーとして23年間に渡りスーパースターの座に君臨。18曲のビルボードNo.1シングルを誇り、50枚のアルバムをTOP40に送り込んだ不世出のアーティスト。生涯推定総収入43億ドル(死亡時まで)、今までに売り上げたレコード枚数は推定30億枚と言われている。
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