モリッシーの初小説、不名誉な文学賞の候補に

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モリッシーが初めて執筆した小説『List Of The Lost』が、英国の書評専門誌『Literary Review』が主催するアワード、“性描写が最悪なフィクション作品”へ贈られる<2015 Bad Sex in Fiction Award>にノミネートされた。

◆モリッシー画像

この賞は、「現代小説の中の表現力が乏しく、通り一遍だったり冗長な性描写の一節に関心を集め、抑制しようとする」のが狙いだという。ポルノ小説や露骨な性描写が多い好色文学は対象とならない。

本年度はモリッシーほか、エリカ・ジョングの最新作『Fear Of Dying』、ジョージ・P・ペレケーノスの『The Martini Shot』など8作品が候補に挙がっている。

選考委員たちは、キャメロン英首相がオックスフォード大学在学中、社交クラブに入会する際の儀式で死んだ豚の口に性器を挿入したとの記述がある、マイケル・アシュクロフト卿による首相の非公式バイオグラフィー『Call Me Dave』も限りなくフィクションに近いと関心を寄せたが、同アワードにさえ値しないと候補から外したという。

2014年度は、世界的に権威のある文学賞の1つ、ブッカー賞を受賞したこともあるナイジェリア出身の作家ベン・オクリの『The Age Of Magic』が選ばれた。2008年には名作家ジョン・アップダイクも受賞している。

23回目を迎える本年度の受賞作品は、12月1日に発表される。



Ako Suzuki
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