チキパ流『Back To The Future』公演開催。2部はアプガと対バンも

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Cheeky Paradeが、11月21日、六本木・ニコファーレで定期ライブのVol.1公演を行った。

◆Cheeky Parade定期ライブ Vol.1『Back To The Future』画像

1部がコンセプトにもとづく公演で、2部は対バンという形を採り、11月より月1回のペースで、毎公演、完全に演出を変えて行なうという(実験的)企画ライブ。会場に入ることができるリアルチケットは公演前に完売し、1部の企画ライブのテーマ『Back To The Future』に基づいたPR写真が“ご本家のPartIII”にソックリとファンの間で騒がれていた。

そんなライブは、映画に対する幅広い知識と肩幅を持つスティーブン・シマザキ・バーグが助手のあさみちゃんと登場。これから始まる『Back To The Future(スティーブン・シマザキ・バーグ曰く「バック・トゥー・ザ・フーチャー」)』について、「映画って本当に素晴らしいですね。」という決め台詞と雑な絵で解説する(はたしてスティーブン・シマザキ・バーグが“福耳”だったかは定かではない)。

そして、会場の側面が炎に包まれる中で、オープニングクレジット映像が流れだす。チキパ的デロリアンUFOに乗ったメンバーは、品川ステラボールでワンマンライブを行った2014年3月22日13時にタイムトリップ。あの日と同じイントロ、映像、衣装でライブはスタートする。さらにMCまで完コピーしながら、「C.P.U !?」「チェケラ」「チィキィファイター」と立て続けに披露し、当時のライブを完全再現してみせた。

ところが、途中でどうも表示されているカウンターの様子がおかしい。それに気づいた島崎莉乃と、島崎の存在が見えていないのかそのままMCを続けるメンバーたち。

スティーブン・シマザキ・バーグは、冒頭の解説にて「過去がぐちゃぐちゃになってしまう」と、タイムトリップの危険性を訴えていたが、どうやらそれが現実のものとなった形だ。当時、山本真凜、溝呂木世蘭、渡辺亜紗美、島崎莉乃が披露した「恋テレポーテーション」を今回は関根優那、鈴木友梨耶、小鷹狩百花、鈴木真梨耶が。そして「宇宙飛行センセーション」は小鷹狩百花と鈴木真梨耶ではなく永井日菜と溝呂木世蘭。さらに関根優那、鈴木友梨耶、永井日菜の代わりに島崎莉乃、渡辺亜紗美、山本真凜による「年上コイモヨヲ」。“過去が変わったことで実現した”かなりレアな組み合わせに、会場の観客および生配信されたニコ生では盛り上がりを見せていた。

さらにニコファーレの巨大LEDパネルに表示されたカウンターは、次々とチキパとファンにとっての忘れられない思い出の日を表示する。たとえばDestination Time 08.16 2014。それはチキパの2014年の壮絶な夏を締めくくった国内ツアーファイナル。「LEFT or RIGHT...?」では、歌詞の張り裂けそうな想いを込めた永井日菜と鈴木友梨耶の突き抜けるロングトーンのシャウトに観客は息を飲む。

一方、鈴木真梨耶が「この曲のセンターをもらえたので悔いはない。一番大好きな曲」と、<日本列島縦断の旅!>のドキュメント映像でも語っていた「Together」で背面に表示されたのは、品川ステラボールに投入された615インチの巨大スクリーンにて初披露され、国内ツアーファイナルのEX THEATER ROPPONGIにも持ち込まれ、のちにアイドルシーン全体にも影響を与えたと言われるTwitterのTLをイメージした歌詞表示の演出。

「Hello NY! Hello Times Square! We are Cheeky Parade from Japan!」

チキパが初めてニューヨークでライブを行ない、そのステージでミュージックビデオを撮影した「CANDY POP GALAXY BOMB!!」では、曲中でメンバー全員が交互にはけて、曲が終わるとともに衣装も変わっているという早着替えの妙技を披露した。

さらに #PrayForParis の想いを込めて、彼女たちが10月4日にパリで披露したステージから「無限大少女∀」、そして直近のライブツアーで歌われた「M.O.N.ST@R」「カラフルスターライト」を含む14曲を歌い上げたところで、エンドロール。この日のセットリストが表示されていく。

かくして、チキパの『Back To The Future』は、無事に終了……かと思いきや、忘れかけていたカウンターが出現し、一番大切な日を表示する。

Destination Time 2.19 2012

それはCheeky Paradeの結成日。そして次の瞬間、まさかのチキパ初お披露目時の衣装でメンバーは登場(ちなみに当時よりパツパツだったりスカートの丈がかなりセクシーなことになっていたのは、タイムトリップのせいで過去に影響が出てしまったためではなく、ただ単に成長したからである)。そして会場からも「ヤバい!」の声が上がる中、彼女たちは、インディーズ時代から歌い続けてきた「Cheeky dreamer」をアンコールで披露。会場は一気に興奮のるつぼと化していた。

関根優那のかけ声で、いつもよりややゆっくりたどたどしくフレッシュに(?)挨拶した9人。「そんなみなさんに、新しい発表がふたつあります。」と言い放ち、再度カウンターが、今度は「12.26 2015」「02.20 2016」というふたつの未来の日付を表示。次回定期ライブでの新曲披露、そしてメジャーデビューが決まった思い出の場所、新宿BLAZEでの4周年記念ライブを発表した。

まさしくチキパの『Back To The Future』は過去のメモリアルライブへ、そして未来へとタイムトリップするイベントだったのだ。


一方、この日の2部はアップアップガールズ(仮)との対バンライブ。

チキパ、鈴木友梨耶のプロレスリングアナウンスのような影ナレから始まった対バンは、チキパ・アプガが交互に楽曲披露を行う“リアル対バン”。

そして、「BUNBUN NINE9'」「アッパーカット」の楽曲交換をサプライズで披露。どちらもライブパフォーマンスに定評がある両者だからこそできた、見ごたえたっぷりの対バンライブとなった。

なお、チキパが新曲を披露するという12月26日の定期ライブVol.2は、そのコンセプトが『天使にラブソングを』。はて、チキパの楽曲にそんなラブソングがあっただろうか……ということで、これまたいろんな意味で期待の公演となりそうである。

なお、同Vol.2の2部は、TEMPURA KIDZを迎えての対バンとなる。

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