アバス、異形にして異端、暴虐エクストリーム・サウンド

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イモータルのアバスが新たに結成した新バンド、アバスのデビュー作『アバス』が1月20日に日本先行発売されることが発表された。2015年10月に開催された<ラウド・パーク15>で初来日を果たし、衝撃のパフォーマンスで鮮烈なインパクトを残した中での待望のアルバムリリースだ。

◆アバス画像

1990年にノルウェーで結成されたイモータルは、血塗られたブラック・メタル・シーンの生存者として世界中のファンからリスペクトされてきたブラック・メタル・レジェンドだ。メイヘムやバーズム、エンペラーなど同時期に活動していたバンドが様々な事件で停滞していくなか、ブラック・メタルのヴィジュアル・イメージであるコープスペイント(白塗り顔面ペイント)を受け継ぎ、8枚のアルバムによってエクストリーム・メタルシーンをリードしてきたが、2015年8月にオリジナル・メンバーであるアバス・ドゥーム・オカルタ(ヴォーカル、ベース)とデモナズ・ドゥーム・オカルタ(ギター)が袂をわかち、世界に衝撃を呼んだ。

だがアバスはまったく間を空けることなく自らの名を冠した新バンド“アバス”を始動させた。メンバーはアバスに加えて、かつてゴルゴロスのベーシストだったキング・オヴ・ヘル、そしてセパルトゥラからサバトン、ディキャピテイテッドまでのライヴでプレイした実績を持つ謎の覆面ドラマー、クリーチャーというラインナップだ。



ブラック・メタルのオリジネイターならではの暴虐エクストリーム・サウンドに加えて、メジャー感のある起伏に富んだ曲展開をフィーチュアしており、タイトル通り戦地に赴く緊迫感と殺傷衝動に満ちた「トゥ・ウォー」で始まり、破壊力と忘れがたいフックを兼ね備える「ウインター・ベイン」、ブラック・メタルの原始的衝動にシンフォニックな調べを取り入れた「アッシェズ・オブ・ザ・ダムド」、そして<ラウド・パーク15>で披露されて大声援を浴びた「フェンリル・ハンツ」など激烈さを極めた曲ばかりがアルバムを占める。イモータルの魂を継承しながら、さらなる地平線へと一歩踏み込んだかのような異形にして異端の音楽であるのと同時に、時代の混迷のサウンドトラックとしてのメタルの本道とも言うべきか。

2016年初頭からヨーロッパ・ツアーが発表されており、ロンドン『フォーラム』やベルリン『アストラ』を筆頭に千人以上収容の会場でのライヴも多く予定されている。日本でのツアーもぜひ期待したいところだ。

Photo By Ester Segarra

【メンバー】
アバス(ヴォーカル/ギター)
キング(ベース)
クリーチャー(ドラムス)

アバス『アバス』


2016年1月20日 日本先行発売
【通販限定CD+Tシャツ/日本盤限定ボーナストラック追加収録/歌詞対訳付/日本語解説書封入】5,000円+税
【通常盤CD/日本盤限定ボーナストラック追加収録/歌詞対訳付/日本語解説書封入】2,600円+税
1.トゥ・ウォー
2.ウインター・ベイン
3.アッシェズ・オブ・ダムド
4.オーシャン・オブ・ウーンズ
5.カウント・ザ・デッド
6.フェンリル・ハンツ
7.ルート・オブ・ザ・マウンテン
8.エターナル
9.ライディング・オン・ザ・ウインド(日本盤限定ボーナス・トラック)
10.ネビュラー・レイヴンズ・ウインター(ボーナス・トラック)

◆アバス『アバス』オフィシャルページ
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