浜崎あゆみ、12年ぶりのファンクラブツアーが終了。「私は心から、TAのことを誇りに思っています。」

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宮崎裕介がピアノで奏でた「SEASONS」「Dearest」といった楽曲たちをKO、KAZUMA、MIDORIがダンスで彩ると、白のセットアップチュールドレスに衣装チェンジしてayuが登場。少し懐かしいナンバーから名曲「Days」を優しく歌い上げる。<君がいるそれだけで / 心がとても温かくなる>のフレーズが、TAのもとに届く。この瞬間、確かにayuはTAのひとりひとりに向けて語りかけていた。そう客席の誰もが感じたはずである。

さらに、ミラーボールにライトが放射されて、会場に幾千もの星が舞い降りた「beloved」。その光景に会場からは思わず驚きの声が上げる。この曲でもayuは感情が昂ぶり、思わず声を震わせる。楽曲には様々な解釈ができ、創り手を離れたら作品は一人歩きを始めてしまう。受け手がどのように解釈しようとも、それは自由であり、だからこそ作品は、様々な人の人生における、様々な場面を彩ることができる。しかし、TAツアーで歌われた「Days」と「beloved」。もしくはこの日、この瞬間のZepp Tokyoで歌われた「Days」と「beloved」の解釈は、やはりayuとTA。歌声には、ayuからTAへの感謝の気持ちが満ち溢れていた。

ティミーとayuのお尻“ちょい振り”爆笑コラボに続いて、ふたりはアカペラで「part of Me」を披露。さらに日替わり曲としてアコースティックアレンジされた「HEAVEN」を歌い上げた。

雰囲気をガラリと変えるEDMアレンジのayu曲とレーザーを用いたダンサーズのパフォーマンスで、Zepp TokyoをちょっとしたEDMのフェス仕様に変えると、ティミーの煽りで、再度、クラブスタイルに着替えたayuがステージイン。「XOXO」「Lelio」「Sparkle」「Feel the love」と繋げ、大きなうねりのようなフロアの盛り上がりを形作っていく。本来無機質であるべきデジタルなサウンドでさえ、ayuが混ざり合うだけでエモーショナルなものへと変化してしまう。そしてオーディエンスはayuに誘われるように一体となり、多幸感に満たされたまま音の粒、光の粒をシャワーのように浴びて思うがままに体を揺らす。

そして極め付けは「You&Me」。上りきったボルテージと溢れ出た多幸感の中で、会場は大きく手を振って大合唱。夏のあのきらめきと興奮と熱気が11月の終わりにして再び戻ってきた、むしろayuがあの夏の太陽を呼び戻したかのよう。ちなみにこの日、この曲のエンディングは「告白成功」であった。

本編ラストはayuの生き様を描いたような「Love song」。大歓声の中で熱量と迫力を帯びたayuの歌声。それはあらためてのayuからTAに向けての決意表明のように会場に響き渡ったのだった。
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