【ライブレポート】te'、日本武道館ワンマンを誓う

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12月18日、te'が全国ツアー<『其れは、繙かれた結晶の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。無限反復する紋中紋の一綴りで、託された意思を継ぐものは、雄心勃勃として表象の蓋然性を検証する。』TOUR>のファイナル公演を東京・渋谷WWWにて行なった。

◆te' ライブ画像

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

  ◆  ◆  ◆

本公演は2部構成で演出され、第1部は8月5日にリリースしたアルバム『其れは、繙かれた『結晶』の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。』の完全再現ライブが繰り広げられた。スクリーンにアルバム収録曲のタイトルが次々と映し出され観客が映像とBGMの世界に惹き込まれていく中、メンバーがステージに現れる。「『緒』」の文字がスクリーンに浮かぶと突如轟音が鳴り響き、ライブがスタートした。


MCを一切挟まずにステージが進められ、メンバーから放たれる圧倒的なサウンドとパフォーマンスに加え、照明を巧みに使う“光と影”の世界を表現するかのような演出で観客を魅了。会場全体の空気すら一体化していくようだった。アルバムの最後に収められている「私は舞う枯葉。風任せな躍動を自律と『錯誤』する縹渺たる虚体。」の演奏が終わると無言のままステージを立ち去るメンバーに一瞬戸惑う観客だったが、演出の意図を理解した瞬間、爆発的な拍手と歓声が鳴り響いた。

幕間は、再びスクリーンにte'を象徴する漢字を用いた映像が流れ、幻想的な世界が会場に広がっていく。メンバーが登場し第2部が開幕すると、1部でMCが無かったせいか、怒涛のようなMCで会場を爆笑の渦へと巻き込んでいった。長いアンコールという位置付けでパフォーマンスが披露され、旧譜で構成されたセットリストにより観客の熱が沸騰。kono(G)はファンへの感謝を伝え、さらに「僕らの目標は、日本武道館!」とバンドの野望を語った。

パフォーマンス終了後、スクリーンにはエンドロールが流れ2016年の東名阪ワンマンツアーの開催が発表された。hiro(G)の脇腹骨折というトラブルがありつつも、今回の全国ツアーを走り抜けたte'。武道館ライブという大きな野望を抱き、活動を続けていく彼らに注目だ。



■セットリスト

[第1部]
SE:『緒』
1.夜は光を掩蔽し、幾多の秘密を酌み、さかしまな『夢想』を育む。
2.意味を喪失した時、虚無は私を冒し、享楽だけが『慰』みとなる。
3.離散的な欠片の集合が混沌から『秩序』に変わる時、美は発現す。
4.『鍵』
5.自由と孤独は秤の上の矛盾であり、その均衡にこそ『檻』がある。
6.終焉から振り返る我が夢は、陰影の濃淡に浮かぶ『光』の残り香。
7.『有』
8.道徳はうつろう教義であり、その『閾』は昼と夜でさえ変容する。
9.『盈』
10.思想も共感もいらず、ただ幻聴を誘発する『起因』としての音楽。
11.私は舞う枯葉。風任せな躍動を自律と『錯誤』する縹渺たる虚体。

[第2部]
1.変容する意識下で読み取る世界が『誤読』ならば現実もまた錯覚。
2.秤を伴わない剣は暴走を、剣を伴わない秤は『無力』を意味する。
3.天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』にあり。
4.美しき旋律も、音を語る言を持たずしては心にも『留』めがたし。
5.詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しい『慰』めである。
6.思想とは我々の選ぶものを見せず、我々の好むものを『見』せる。
7.楽観の深奥で燻る魔は、万人が宿す普遍的無意識の『罪』の残滓。
8.言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。
9.音の中の『痙攣的』な美は、観念を超え肉体に訪れる野生の戦慄。

<東名阪ワンマンツアー>

2016年4月16日(土) 心斎橋Pangea
2016年4月17日(日) 名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
2016年5月15日(日) 代官山UNIT
※各公演の詳細は随時オフィシャルサイトにて発表

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