【ライブレポート】高畑充希、Billboard Live公演で秦基博や中島みゆきのカバーも

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高畑充希が、12月26日(土)に大阪 Billboard Live OSAKAにて、そして昨日12月28日(月)には東京 Billboard Live TOKYOにて、ライブ<高畑充希 10th Anniversary Premi um Live>を開催した。

◆高畑充希 ライブ画像

女優・歌手として2005年にそのキャリアをスタートさせた高畑充希は、今年デビュー10周年を迎えた。その10年のキャリアを振り返ってみると、彼女の側には常に「音楽」というものがあった。2005年、山口百恵トリビュートミュージカルで舞台女優としてデビューし、その後、歌手としてもコブクロ・小渕健太郎プロデュースやシンガーソングライター竹内まりやから楽曲提供を受けるなど、順調にキャリアを重ねてきた。

昨年の高畑充希と言えば、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で西門希子役を演じ、劇中歌「焼き氷有〼の唄」で話題にもなった。その勢いは今年に入ってからも止まらず、映画『シンデレラ』の日本語吹き替えを担当し、主題歌「夢はひそかに」を歌唱。同楽曲でテレビ朝日『ミュージックステーション』への初出演も果たしている。また、CMでもその歌声を披露する機会も多く、彼女の“歌”は常に注視されているのだ。

そんな中、10周年を記念して開催されたのが<高畑充希 10th Anniversary Premium Live>だ。東京公演・大阪公演ともにチケットは即日ソールドアウト。「いつも応援してくださるファンの方々へ、その歌声を届けたい!!」という本人の想いがあり、Billboardという、ゆったりとライブを魅せるラグジュアリーな空間で、食事や飲み物を楽しんでもらいながら、彼女のルーツを辿る音楽── ミュージカルや洋楽のカバー楽曲も含めた彼女自身の歌手としてのキャリアを詰め込んだライヴが企画された。

今回は初のバンドスタイルでのパフォーマンスとなり、音楽監督には、Mr.Childrenのサポートを始め、数々のミュージシャンのキーボードを担当するSUNNY氏を迎え、サポートのバンドには、ロッキング・オン主催コンテストro69 2011年夏優勝バンド shepherd、そしてピアニストは、クラシックをベースに様々なフィールドで活動している平間小百合が参加した。女優としての活動と並行してリハーサルを重ね、初めてとは思えない息の合ったセッションとなったという。

Billboard Live東京に詰めかけたファンが見守る中、SEが流れいよいよ本番。場内が暗転し、バンドメンバーの演奏が始まると、本人が好きだという“シアタープロダクツ”というブランドとコラボレーションした衣装を着て2階から登場した。会場からは大歓声が湧き起こり、まずは1曲目、軽快なロックナンバー「JOY TO THE WORLD」からスタート。

そして2曲目はカーペンターズのカバー(16:30スタートの1回目と19:30スタートの2回目では曲を変えるというこだわりをみせる)を立て続けに披露。本人が「もっともビルボード的な楽曲」と言ったジャジーなナンバー「バードランドの子守歌」を披露し、しっとりとした空間を演出。



そして本人曰く「カラオケの十八番(おはこ)」という秦基博の「鱗」をしっとりと歌いあげた。今年1年を振り返りつつ、今年1月に舞台で披露した「愛のブラックホール」、「ひこうき雲」をしっとりと歌い、歌手としてのポテンシャルの高さもアピール。そして本人がディズニーコーナーと命名したコーナーでは、ピアノ1本で「夢はひそかに」と「リトルマーメイド」を歌い上げ、観客は彼女の歌声に酔いしれたようだ。

また、デビュータイミングのオーディションで歌った中島美嘉の名曲「FIND THE WAY」を披露したが、この楽曲では、途中でカーテンが開く演出も。彼女らしいゆっくりとしたMCを挟みながら、最後に、今年ドラマ主題歌としてカバーした中島みゆきの名曲「ホームにて」を披露し、本編は終了。

鳴り止まないアンコールの中、バンドメンバーと共にお酒を片手に再度登場。「お酒を飲みながらライブをすることが夢だったんです」とお茶面な一面ものぞかせたそうだ。そして、「かもめが翔んだ日(※1st公演)」「天城越え(※2nd公演)」を挟み、さらなる幅広さを見せつけ、最後は会場のファンに感謝を伝えながらデビュー曲である「大切なもの」でプレミアムな一夜を締めくくった。

鳴り止まない拍手の中、デビュー10周年を締めくくった高畑充希。2016年は女優として、1月からはフジテレビ月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、テレビ東京『東京センチメンタル』が控え、4月からはいよいよNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインをつとめる。さらに6月4日に映画『植物図鑑』が公開。女優として多忙な日々の中、もうひとつの自分の原点である「歌」で10周年を締めくくり、新たな飛躍を誓う良い門出となった。

[セットリスト]
M1「JOY TO THE WORLD」
M2 1st「Superstar」/2nd「青春の輝き」
M3「バードランドの子守唄」
M4「鱗」
M5「愛のブラックホール」
M6「ひこうき雲」
M7「夢はひそかに」
M8「Part of Your World(リトルマーメイド)」
M9「FIND THE WAY」
M10「ホームにて」

EN1 1st「カモメが翔んだ日」/2nd「天城越え」
EN2「大切なもの」

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