オジー・オズボーン「レミーは俺のヒーローだった」

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オジー・オズボーンが、月曜日(12月28日)急逝したモーターヘッドのレミーを偲び、『Rolling Stone』誌に長文の追悼文を寄せた(以下、その一部を抜粋)。

◆オジー・オズボーン画像

オジーは、レミーの具合が良くないと聞き、彼に会いに行こうと家を出るそのとき、訃報を受けたそうだ。「2日前、彼(レミー)に電話をした。彼の言っていることが理解できなかった。そして昨日、彼のマネージャーから“レミーはかなり弱っていて、友人に会いたがっている”と連絡をもらった。だから、俺と家内は家を出るところだった。そのとき、彼が亡くなったってメッセージが来た。ものすごく、ショックだった」

「俺らにはかつて、“どっちが先にいくか?”っていうお決まりのジョークがあった。俺はずいぶん前に路線を変更したが、レミーは、“楽しんでいないのに、99まで生きる意味があるのか? 俺の人生だ。俺は楽しみたい”って言ってた」

「彼とは、彼がホークウィンドにいるとき出会った。俺ら、英国の同じ場所でリハーサルしてたんだ。そして、彼がモーターヘッドが結成したとき、彼らはロック界の海賊みたいだった。俺が初めてアメリカでソロ・ツアーをやったとき、彼らがオープニング・アクトだった」と、レミーとの時間を振り返った後、こう称賛の言葉を続けた。

「レミーを見て、実際の彼がどれだけ教養があるか、わからなかったと思う。俺らの音楽や格好から、“ああ、チンピラの集まりだ。自分らが何やっているのか、わかってないんだろう。悪い連中だ”と思われる。でも、それは事実じゃない。レミーは古臭いバイク乗りに見えるかもしれない。でも、彼はものすごい読書家だった。彼はいろんなことを知っていた。すごく頭のいい奴だった。初めてのツアーのとき、彼がバスに持ち込んだスーツケースの中は、パンツ、ソックス、あとは本だらけだった。俺らと一緒のとき、彼は3日間図書館にいて本を読んでいた。それに夜中、俺がトイレに行くと、彼はまだ本を読んでいた」

「彼がいなくなって、俺は本当に寂しい。俺らみんな、そうだろう。俺が思うに、音楽界に大きな穴が開いてしまった」「彼は唯一無二だった。型破りな人生だった。セックス、ドラック、ロックンロール、それがレミーだった」

「あいつは俺のヒーローだった。彼は素晴らしかった。いい友人だった。すでに寂しくて仕方ない。彼のことは絶対に忘れない。レミーを忘れられない人はたくさんいるだろう。いい奴だった。俺のいい友人だった。彼は、本当に偉大な奴だった」

レミーは癌だと告知されたわずか2日後の12月28日、70歳で永眠。オジーをはじめ多くの友人が別れを告げることができなかった。

Ako Suzuki
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