VAMPSの籠城型にして対バン形式となる<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>は、Zepp TokyoからなんばHatchへと場所を移し、再び幕を開けた。Derailersを迎えた12月6日は怒涛の大阪6DAYSの2日目。この日もVAMPSは、BLOODSUCKERSに熱狂の記憶を刻んだ。

◆VAMPS 画像

フロアからの大歓声が迫るカウントダウンが開演定刻の16:66(17時06分)を迎えると、Derailersがステージに登場した。Ju-kenのうねるベースとスリリングなAi Ishigakiのギターが絡むファンキーなオープニングセッションがオーディエンスの興奮を助長させたところで、Rueedが颯爽とステージに現れる。そして衝動的なラップを熱くブチかます1曲目の「重い空気に羽」へ。ベースラインを核としたシンプルながら有機的なアンサンブルが会場を震わせる。


「はじめまして、Derailersと申します。今日ここ、なんばHatchに集まってくれたすべてのお客さんに、Bigger Respect!」──Rueed

Derailersは、レゲエシーンに名を馳せるラガマフィンディージェイにしてヴォーカリストのRueed、元THE MAD CAPSULE MARKETSのメンバーで、布袋寅泰や大黒摩季、吉川晃司など数々のビッグアーティストのサポートギターやプロデュース等で活躍してきたAi Ishigaki、そしてベーシストとしてVAMPSをはじめ、布袋寅泰や土屋アンナ等のボトムを支えてきたJu-kenからなるバンドだ。この錚々たるメンツによる新人バンド登場は2014年のこと。バックボーンの異なる3人のメジャーデビューはシーンの話題となった。結成間もないバンドのため、この日が初見だというBLOODSUCKERSも多かったことだろうが、そこはさすがのツワモノたち。堂々たる佇まいと雄弁なサウンドが、早々にフロアの一体感を高めていった。


「今日はみんなと“JOINT”して帰るので、嫌なこととか、めんどくせぇこと、どうでもいいこととかを全部忘れて、VAMPSとDerailersと一緒に音楽を楽しんでください」──Rueed

その言葉に導かれるように客席にハンドクラップが起こった2曲目の「My Town」は音の隙間を活かしたアレンジが施され、「Satisfaxion」ではタフなサウンドとカラフルなメロディが絶妙に絡む空間が心地よく、開放感たっぷり。むき出しの本音が熱を帯びて放たれるRueedのリリックもまたDerailersサウンドと相乗して、客席も感じるがままに身体を揺らしていた。とりわけ、レゲエ調の「Mary Jane」はIshigakiのカッティングとJu-kenによる休符交じりのフレーズがRueedのヴォーカルをより輝かせる。


「この音の上ならFREEDAM。自由を感じて、好きなように気持ちよくなって、楽しむ。こんな音楽が最高でやめられないぜってヤツ、Hands Up!」というRueedのMCにフロア中の手が一斉に上がったところで、中盤戦は「I’m free」からスタート。その後、サポートメンバーのキーボードとドラムのセッションをバックにしたMCでは、「今日の衣装のコンセプトは“アーミーな感じでいこうぜ”って言ってたのに、結局3人ともバラバラですよ(笑)」と、バンドの自由度の高さは音楽だけじゃないと明かしたRueed。「でも仲はいいんです」と場内の笑いを誘うあたりに、客席との距離の近さを感じさせるものがあった。

しかし、「今日はめちゃくちゃ楽しかったけど、めちゃくちゃ緊張していた」とRueedが続け、「最強のヴァイブスが溢れている」とライヴに呼んでくれたVAMPSとフロアに感謝を伝えた。


Rueedのソロからのナンバー「夜なんて」をアドリブ的に挟み、ライヴ後半に披露された「Good Vibration」はロックなリフとキャッチーなメロディによるDerailersならではのヴァイブスがバンドの一体感を強調させて、ステージが加速していく。

「みんなに質問! 人の傷を癒やしたり、心の中の弱い部分を吹き飛ばしたり、音楽にはすげぇパワーがあるって気づいちゃってるヤツ、自分自身を貫いて音楽をやってるVAMPSがマジでやべぇとわかってるヤツ、Hands Up!」と煽り、ラストはダイナミックな盛り上がり必至ナンバー「Master Blaster」で圧倒。熱きステージをVAMPSへとつないだ。


突如として場内に響くSEのヴォリュームが上がると、前へ前へとその身を寄せるBLOODSUCKERS。ステージとフロアは近く、伸ばせば手が届きそうなほど。開演前から興奮による熱気が今にも噴き出しそうだ。文字通りステージを覆う幕が開き、いよいよVAMPSが登場した。台上に足をかけ、グッとフロアを凝視するHYDEの姿がBLOODSUCKERSの血をのっけから滾らせてしまった。

天井からステージへ、一直線を描く何本ものレーザー光線は禁断の領域との境目を印すものか。そこに漂うのはヒリヒリとした危うさだ。この日のオープニングは、「VAMPIRE DEPRESSION」から。HYDEの叫びに近い絶唱と切り裂くようにアグレッシヴなK.A.Zのギターに驚喜したフロアが渾然一体となり、早々にバリアが決壊、会場全体がサンクチュアリとなった。


「大阪! 今夜はやりまくろうぜ。大阪のすげぇところが見たいよ。連れてってくれ!」──HYDE

とHYDEがBLOODSUCKERSを鼓舞すれば、それに応えるように、この日はライヴ序盤からクラウドサーフが巻き起こる。前述したステージとフロアの物理的距離の近さはなんばHatch特有のもの。事実、その距離は1m程度のものだろう。しかし、披露される楽曲によっては大会場と錯覚させるような壮大な奥行きを感じさせてくれる。「GHOST」「JESUS CHRIST」などのナンバーでは輝かしい照明によるマジックがそれを演出するのに一役も二役も買っていたが、聴く者の感覚を変幻自在に操る無敵のアンサンブルに、改めてVAMPSというバンドの凄まじさを思う。


息もつかせず突き進むライヴにひと息つけるように、「いらっしゃい。今日はね、王子様みたいでしょ?」と、この日のHYDEの真っ白な衣装の紹介に歓声が沸いた。続けて、「気持ちいいね、今日。できあがってる感じ。これはDerailersのおかげですかね?」と、この日、2ステージ連投となるJu-kenに問いかけると、Ju-kenはHYDEに一礼。「同じ人ですよね?」「はい、同じ人です」というユーモアたっぷりのやり取りも。

さらには、「Derailersのステージは袖から見てましたけど、MCもヴァイブスを効かせてましたよね。僕も負けてられないなと思って」と語ったHYDEは、「大阪 ブラサカ(BLOODSUCKERS) SIXでSEX」と韻を踏んだライムで煽る場面も。加えて、「Yo! Yo!」「歌えるヤツ、Put Your Hands Up!」と、RueedのMCを引用したラガマフィンなMCを披露。「大阪 ブラサカ SIXでSEX」のコールアンドレスポンスは何度も繰り返され、「VAMPSに新しい波がきた」とHYDEも笑顔だ。




ライヴ後半は、さらにVAMPSのディープなところへ。怒濤の「BLOODSUCKER」から、K.A.Zのギター回しが炸裂する「MIDNIGHT CELEBRATION」への連続シーンは、場内が唸りをあげるかのような凄まじさ。狂騒の彼方へと共に向かうVAMPSとBLOODSUCKERSには、もはや恐ろしさすら感じた。

アンコールでは、熱狂の果てを迎えるフロアに、「みんなね、悪いけど、化粧がたいへんなことになって顔ぐちゃぐちゃだから(笑)。でもその顔がかわいい。ロックで普通の顔されてても困るしね。……でもどうやって帰るの?その顔で。電車?」と笑いを交えながらも愛でるようにBLOODSUCKERSの健闘を称え、この日のステージは最後のナンバーへ。それでもまだまだ加速し続けるように「SEX BLOOD ROCK N'ROLL」が投下されると、Rueedが呼び込まれてのセッションへ。そのラストシーンは、台上からHYDEとRueedの2人による跳躍力の高いジャンプで締められた。


「首洗って待ってろよ!」と、3日後に再びここなんばHatchで控える濃密なライヴを予告した。VAMPSは痺れるような灼熱の余韻を残し、ステージを去った。

取材・文◎寺地理沙
撮影◎田中和子

■<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>
12月6日@なんばHatch Derailersセットリスト

01.重い空気に羽
02.My Town
03.Satisfaxion
04.Mary Jane
05.I’m free
06.Coolin'
07.Good Vibration
08.Master Blaster

■<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>

【東京 ZEPP TOKYO】
2015年11月12日(木) MY FIRST STORY
2015年11月13日(金) MONORAL
2015年11月15日(日) ASH DA HERO
2015年11月16日(月) HIM
2015年11月18日(水) HIM
2015年11月19日(木) HIM
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
【大阪 なんばHATCH】
2015年12月05日(土) ASH DA HERO
2015年12月06日(日) Derailers
2015年12月09日(水) KNOCK OUT MONKEY
2015年12月10日(木) KNOCK OUT MONKEY
2015年12月12日(土) Nothing More
2015年12月13日(日) Nothing More
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
【名古屋 ZEPP NAGOYA】
2016年01月09日(土) Nothing’s Carved In Stone
2016年01月10日(日) ROTTENGRAFFTY
2016年01月13日(水) Apocalyptica
2016年01月14日(木) Apocalyptica
2016年01月16日(土) Apocalyptica
2016年01月17日(日) Apocalyptica
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
OPEN 18:00 / START(JOINT ACT) 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START(JOINT ACT) 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)

追加公演【福岡 ZEPP FUKUOKA】
2016年01月21日(木)
2016年01月23日(土)
2016年01月24日(日)
(問)キョードー西日本 092-714-0159
追加公演【札幌 ZEPP SAPPORO】
2016年01月28日(木)
2016年01月30日(土)
2016年01月31日(日)
(問)マウントアライブ 011-623-5555
OPEN 18:00 / START 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)

◆<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>BARKS内特集ページ
◆<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>特設サイト
◆VAMPS オフィシャルサイト
◆Derailers オフィシャルサイト
◆VAMPS レーベルサイト
◆VAMPS オフィシャルFacebook
◆VAMPS オフィシャルTwitter

◆<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>Derailersインタビューページへ