【冬だ一番MAX祭り! その29】NANAが今まで知らなかったLINA「あなたを想うほど」での苦悩

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デビュー20周年を迎えるMAXが、12月23日に3枚組全45曲入りというボリュームのベスト盤『MAXIMUM PERFECT BEST』をリリースした。ということで、MAXの歴史を本人たちに思う存分語ってもらうこの企画『冬だ一番MAX祭り!』。今回はLINAが苦しんだバラード「あなたを想うほど」。

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(29)あなたを想うほど:2005年11月30日 発売

── お次はバラードナンバー「あなたを想うほど」です。

NANA:今までの中で一番のスローバラードですね。

LINA:ミュージックビデオは恥ずかしかったし、照れくさかったです(笑)。カメラマンを彼氏と想定して、監督と二人きりで撮影しました。奈々子たちは公園だったから昼の撮影で、私たちはハウススタジオでの撮影だったので夕方以降の撮影だったので、みんなが集まったシーンは無いんですよ。撮影では顔を合わせなかったよね。

NANA:自分が家の中で演じるのが思い浮かばなくて、私は公園がいいですって言ったんです。自分の好きな感じでと言われたので、自転車に乗りたいって言って、普段の自分の感じで公園で自転車に乗って走りました。AKIちゃんベッドのシーンだったよね(笑)。

LINA:そうそう(笑)。私はゲームをしたりだったかな。プライベートを見られている感じがして恥ずかしかったよね。

NANA:REINAは犬を連れて公園で一緒に遊んでいたりしてますね。


── レコーディングはどうでしたか。

LINA:歌が一番難しかった。これまでそういう楽曲を歌ったことがなかったので、ボーカルを超練習したんですよ! 超練習したんですけど、歌い分けができなくて……凄くショックで、「かなり練習したのに!」ってこの時期は落ち込んでボイストレーニングに行くのを辞めました(笑)。

MINA:バラードは難しいんですよ。

NANA:そうだったんだ。意外とそういう想いって今しか聞けないですね。

LINA:ボイトレに行かなくなったこと?

── 知らなかったんですか?

NANA:知らなかったです。それぞれに表には出してないけど、悔しい思いをしていたりするんだなと思いました。

── そういう部分はあまり話しあったりはしないんですね。

NANA:支え合いだけど、お互いライバルっていうところもあるので。なかなか難しいですね。

LINA:自分たちでこの曲に挑戦してみたいと言いました。秋頃の発売だったので、ちょっとしっとりしたものが歌いたかったんです。よくこの時代はよくスタジオにいましたね。

NANA:私はだんだんと歌うことが嬉しくなってきた頃です。歌はちょっと苦手意識があったんですけど、りっちゃんが「奈々子の歌が聴きたい人がいるんだから、私はいいよとか思わないで」って言ってくれたんです。

LINA:奈々子が歌に対して少しネガティブ思考になっていたんです。

NANA:「歌える人が歌ってよ」って言ってたよね。

LINA:経験って一番大事だなって思うんですよ。ライブで歌う回数が増えていくと自信にもつながっていくし、自信がないと声が小さくなったりするし。奈々子のボーカルが好きで聴きたい人がいっぱいいるから、頑張ろう! ってお酒を飲みながら話しました。

NANA:それで、「そうだね、いつも小さい声で歌ってるから、じゃあ大きい声で歌うよ!」って(笑)。

LINA:どんなにボーカルレッスンしていても、それを発揮するところがないと自信につながっていかないから。

NANA:この頃はいい経験をたくさん積みました。アルバム『Jewel of Jewels』(2006年2月22日発売)ではいろいろなジャンルの曲で英語の歌詞にも挑戦したし、「mirage」や「きらきらり」ではは作詞もしましたし、音楽制作がだんだん楽しくなってきてました。

── ただ残念ながら逆にLINAさんはボイトレに行かなくなってしまうという……(笑)。

LINA:ぷーんってなっちゃってね(笑)。


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