Astell&KernよりAK380 Copper、549,980円(税込)で登場

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ハイレゾポータブルオーディオプレーヤー・ブランドのAstell&Kern(アステルアンドケルン)から、フラッグシップAK380の究極版ともいえるAstell&Kern AK380 Copperが発売される。2016年2月12日(金)より数量限定にて発売を開始、オープン価格ながら、直販価格は549,980円(税込)だ。

◆AK380 Copper画像

Astell&Kernは開発コンセプトに“原音再生”を掲げているが、音質に大きな影響をもたらすボディ素材に関しても、それぞれの優位性を確認した上で多くの素材を採用してきている。AK240には通常のジュラルミンからステンレススティールに素材を変更したAk240SSが発表されてきたが、AK380で素材違いのバリエーションモデルが登場するのはこれが初めてとなる。

AK380 Copperに起用された材質は、純度99.9%の銅だ。深く重厚な音を奏でる管楽器の材料としても使用される銅だが、銀の次に導電率が高い金属でもあり、優れた導電性と外来ノイズを防ぐシールド効果とその比重により、ジュラルミン素材とは異なるアプローチで重厚かつ優れたバランスのサウンドを実現しているという。


AK380もジュラルミンの塊から削りだされて製造されているが、AK380 Copperのボディシャーシも無垢の銅ブロックから一台あたり約4時間をかけて、5軸加工を用いた切削が行われる。銅は高い延性特性を持ち、削り屑が内側にカールする傾向があるため、加工機の先端を破損するケースが多発してしまい、熟練の技術が求められるという。また酸化の進みが早いためコーティングまでの管理が難しく、そもそも大量生産に向いていないものだという。

AK380のボディシャーシを1台製造するために、ジュラルミンの場合は55gを削りだすために530gのブロックが必要だが、銅は175gを削りだすためにジュラルミンの3.2倍に値する1.7kgものブロックが必要になるという。切削工程の次は、表面を滑らかにした上でヘアライン加工が施され、熟練の職人の手によってひとつひとつ研磨される。その後、厳密な時間管理の下で4段階に及ぶ酸化防止コーティング工程を経て、組み込み/完成を迎えることとなる。銅という金属素材が持つ本来の魅力を維持するために、数多くの酸化防止剤を用いてテストを繰り返したという。酸化防止のために多くの時間と労力が必要になるとのことだ。





なお背面プレートは、カーボン繊維とケブラー繊維を併用することで、カーボングレーとブルーが美しいツートーンカラーとなっている。非常に美しい仕上がりだ。また、付属の専用ケースは、多くの高級ブランドで使われるトルコ産の天然皮革「The V1」が採用されている。ルイヴィトンのバッグのハンドル部に使われているという、天然皮革の中でも最高級の品質を誇るものだ。「The V1」の特徴である独特な革の質感を保持するために、あえて表面にコーティングを施さず、使い込むにつれ趣と深みのあるキャラメル色に風合いが変化していくものだ。


AK380 Copper購入特典として、パッケージには「grooversアルバム1枚無料ダウンロードクーポン」が同封される。

●Astell&Kern AK380 256GB Copper


2015年2月12日(金)発売
オープン:直販価格 549,980円(税込)
サイズ(W×H×D):約79.8×約112.4×約17.9(mm)
重量:約350g

◆Astell&Kernオフィシャルサイト
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