コリィ・テイラー、「ホワイト・パワー」問題を語る

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先月、元パンテラのフィル・アンセルモがステージで、ナチス風の敬礼をし「ホワイト・パワー」と叫び、物議をかもした。アンセルモは当初、白ワインのことで内輪の冗談だと弁解したが、その後、「不快に思った人たちへ1000パーセント謝りたい」と正式に謝罪した。

◆コリィ・テイラー画像

英国の新聞『The Guardian』紙のインタビューでこの出来事について問われたスリップノットのコリィ・テイラーは、「スリップノットはバンドをスタートしたときから、人種差別と闘ってきた」と答えた。

テイラーは、その場にいたわけではないので、アンセルモの言動の背景はわからないが、「これは、その夜起きたこと以上に大きな問題だ」と話した。

「スリップノットは、スタートしたその日から、人々を団結させ、人種差別、憎悪一般と闘うことに力を尽くしてきた。俺には、肌の色で人を判断するような連中に割く時間はない。もし俺のファンの中に、それで気分を害する人がいるとしたら、悪いが、それは彼が間違っている」

「俺は、ファンに、俺らが彼らを肌の色、宗教、文化、育ちなんかで判断しているとは思って欲しくない。俺らは誰をも歓迎する。いつだってそうだったし、これからもそうだ」

「メタルの世界に問題があるのは、わかっている。少なくともアメリカでは、育った場所、それに両親、家族、友人、大人たちから受け継いだ文化のせいだ。俺は、そんなもの無くなりつつあるんだと思っていたが、残念なことに、俺が間違っていたことは証明されちまった。だから、俺は闘うことに身を捧げている。メタルに限ったことじゃない、音楽の世界全体にはびこっている。でも、いま話している出来事があったせいで、メタル・コミュニティーで持ち上がった。醜い頭を現した」

アンセルモは数回に渡り謝罪したが、ヘイト・スピーチに対し厳しいフランスでは、政府が、夏に同国で開かれるフェスティヴァル<Hellfest>に出演予定のアンセルモのバンド、Downをラインナップから外すようフェスティヴァル主催者に要請した。<Hellfest>はこれを拒否したが、オランダでは、<FortaRock>フェスティヴァルがDownの出演をキャンセルしている。


▲Down

Ako Suzuki
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