【インタビュー】山崎あおい「“変わったいまの方がよかったよね”って言われるくらいどんどん変わっていかなきゃ」

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2015年9月に、全曲を新曲で構成したコンセプトミニアルバム『ピンヒールベイビー』をリリースした山崎あおいが早くもフルアルバムを2月17日にリリース。タイトルは恋のおまじないの言葉でもある『Rinkle-Rinkle』。今作には、アルバムのために書き下ろした12曲に加え、ボーナストラックに『ピンヒールベイビー』から「ナインスではじまる恋」の計13曲を収録。胸キュンの恋愛ソングはもちろんのこと、人生に寄り添うような心に響く楽曲など、聴いた人の恋や夢が成就しそうな一枚だ。

◆山崎あおい~画像&映像~

■今までやってこなかったサウンドと私の王道のサウンド
■そのどちらも詰め込んだ感じのアルバムになりました


――通して聴くと、スカートが履きたくなるような、女性らしさを感じるアルバムですね。

山崎あおい(以下、山崎):2015年の9月に『ピンヒールベイビー』というコンセプトアルバムをリリースしたんですけど、そのコンセプトが「女子から女性へ」というような感じだったんです。『Rinkle-Rinkle』はその流れも汲んでいるからなんでしょうね。これまでの王道のアコースティックな曲もあるんですけど、『ピンヒールベイビー』を踏まえた女性らしい可愛い曲を以前のアルバムよりも多く入れたいなという思いがあって曲を書きました。


▲『Rinkle-Rinkle』初回限定盤


▲『Rinkle-Rinkle』通常盤

――だからこそスカートを履きたくなるんですね。これまで、はつらつとしたイメージがあったと思うんですけど、「しっとり感」も強いですね。これは年齢的なものもありそうですが。

山崎:それはそうかもしれないですね(笑)。『ピンヒールベイビー』の中で、いろんな音を試したんです。今まではバンドサウンドしかやったことがなかったんですけど、生の楽器がほぼ入っていないくらいのサウンドを作ってみようとか、いろいろやっていく中で、「どういうサウンドにしても、私が歌えば私の曲になるんだ」っていうことをすごく感じたので、それを踏まえて、今回も、今までやってこなかったサウンドに挑戦してみたり。逆に新しいものに挑戦したからこそ、今までのようなバンドサウンドがいいなって思った部分もあったので、私の王道のサウンドで作り込んだ曲もあるんです。どっちも詰め込んだ感じです。

――チャレンジしたいことと自分の中での変わらないものが明確に現れた作品でもあるわけですね。しかもシングル曲が収録されていないという。

山崎:そうなんです。ボーナストラックの「ナインスではじまる恋」以外は全部新曲です。『ピンヒールベイビー』も新曲ばかりだったんですけど、アルバムとして最初から作品を構築する方が私には向いている気がします。シングルの曲って一発勝負。それも好きなんですけど、せっかく曲がたくさん書けるタイプで、たくさん書きたいって思っているので、できるだけ多くの曲を世の中に出すという意味ではやりがいのあるアルバムでした。

――「Before→After」は、恋をした女の子が誰でも思うような「かわいくなりたい!」っていう気持ちが詰まった曲ですけど、ここからいろんな恋が始まっていくんですね。

山崎:まさしく、この曲は始まりの曲です。断髪してから聴きましょうという(笑)。

――「かぎのうた」は別れの歌なのですごく切ないけど、最後が前向きなのとアコギのキラキラした音に救われますね。

山崎:実際に自分が合鍵を返す経験をしたわけじゃなかったんですけど、そういう歌を聴いたり、ドラマを見た時に、“合鍵を返すってどんな気分なんだろう”ってひたすら考えてしまったんです。“海に捨てたりするシーンもあるけど、あれは失礼なんじゃないか、ちゃんと返しに行くべきなんじゃないか”とか。そんな時にこの曲ができました。

◆インタビュー(2)へ
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