【ライヴレポート】WANIMA、ツアーファイナルで「まだまだ続いていきますように!」

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WANIMAが2月27日、<Are You Coming? Tour>のファイナル公演をZepp DiverCityにて開催した。立ち見エリアまでパンパンになった二階客席には子連れも多く見られ、加速し続ける彼らの人気と注目度の高さを印象づけるライヴとなった。

◆WANIMA/MONGOL800 画像

この日のゲストアクトは、WANIMAのKENTAとKO-SHINがバンドを組んだ高校時代によくコピーをしていたという、MONGOL800だ。


「Zepp DiverCity……遊びましょー!」──上江洌清作(Vo&B)

というお馴染みの号令からライヴはスタート。いきなりのキラーチューン連打を受けて、フロアではすぐさまハッピーな空気をまとったダイヴ・モッシュの波が生まれた。そして同時に、その多幸感をいっぱいに広げたまま「himeyuri ~ひめゆりの詩~」といった、彼らの故郷の歴史に根差した平和へのメッセージソングも丁寧に歌い上げ、沖縄を背負い続けるプライドと意志も強く刻みつけるステージを披露した。




「WANIMA、凄いなぁ。沖縄に来てほしいね。そうだ、11月に沖縄で僕らのイベント(<What a Wonderful World!!>)があるから、この公共の場を使って出演オファーしちゃおう!」と、中盤のMCではWANIMAへの公開ラヴコールも。

そして「小さな恋のうた」では“夢ならば覚めないで”と歌い上げるブロックをまるごとオーディエンスに委ねるなど、最後まで熱気を加速させるピースフルなステージをみせた。



約3ヵ月半、全国32公演にわたるツアーの最後のステージに登場したWANIMAは、SEが鳴るや否やステージ中央に飛び出したKENTAの「WANIMA、開催しまーす!」という宣誓を号砲に、アルバム『Are You Coming?』のオープニングナンバーでもある「ここから」でライヴの口火を切った。2ビートを軸に駆け抜けるショートチューンながら、伸びやかなメロディと全力の歌、丁寧なコーラスワーク、リズミカルな掛け合いによって早速1階も2階も諸手をあげてシンガロングの嵐だ。

まるで自分の人生をそのまま歌っているような煌めいた表情を見せるオーディエンスの熱を受けて、さらに笑顔を咲かせるWANIMAの3人は間髪入れず、「夏の面影」「エル」をドロップ。止まない大合唱と共に、ピットにはダイヴとリフトによる凄まじい隆起が生まれ、ステージとオーディエンスの交感によって生まれる熱の塊がグングンと巨大化していった。


「ツアーファイナルやから、みんなに見せたくて持ってきたものがあるんやけど……あれ、あの丸くて赤い果物どこにやったかな」──KENTA

という最初のMCでは、この言葉をきっかけに「それ、もしかして『さくらんぼ』じゃない?」と応えたFUJIが、大塚愛の“さくらんぼ”を長渕剛の物真似で披露するコーナーへ突入。ライヴごとにハイクオリティになっていく物真似に対し、爆笑と共に感動(?)の拍手が起こる一幕もみられた。


そんな彼らのエンターテインな一面を挟んで雪崩れ込んだ「リベンジ」「Japanese Pride」といった硬派なナンバーで特に目立ったのは、エッジが鋭く立つようになったKO-SHINのギターと、抑揚と歌心が豊かになったFUJIのドラムだ。迫真の歌声、オーディエンスに向かう熱量はそのままに、タフなツアーを経たことによる個々のレベルアップもきっちりと示しながら、「いいから」「Hey Lady」といったキラーチューンでさらに猛進。グッとビルドアップされたアンサンブルからは、常に笑顔を絶やさない天真爛漫なキャラクターの裏にある3人のストイックな表情が浮かんでくるようだった。やはりWANIMAのライヴの楽しさやハッピーさの背景にあるのはバンドと人への真摯さ一点であり、だからこそオーディエンスも真っ直ぐに彼らを信頼するのだろう。

「いいから」を歌い終わった後、「みんなもWANIMAだー!」と叫んだKENTA。共に生きている人、共に今日を迎えている人を心から仲間として捉える人柄こそが、WANIMAの煌めきと愛しさの根源なのだ。日々の痛みや苦しみも超えていく強さを支えてくれる仲間、目の前の人へと向けた「SLOW」「TRACE」といった楽曲を切実に歌い鳴らす3人の姿に、そう改めて実感させられた。


そして圧巻だったのはライヴ後半。止まることなく昇り続けるテンションに乗って、終盤に向かえば向かうほどKENTAの歌声が伸びやかに解放されていった。今ここに立っていることへの感謝を真っ直ぐに綴った「THANX」、「毎日毎日、お疲れさん!」と叫んだ「雨あがり」、そこで巻き起こった巨大なシンガロングのヴォルテージをそのまま放射し返した「BIG UP」を受けたフロアの熱気も最高潮へと跳ね上がっていく。

「この曲たちのノリは、ツアーを通じてたくさんの人と一緒に作り上げてきたものです。正直、大事なことを忘れかける瞬間もあったツアーだったんですけど、対バンの方と、みんなに助けられて、ここまで辿り着けました。ありがとうございます!」──KENTA

というMCに続いて、「1106」を絶唱すると、「みんなで一緒に泣いたり笑ったりしたいから、絶対にまた逢いましょう!」という叫びから、本編ラストは「また逢える日まで」。笑うだけではなく、泣くことも人と共にあるものだ、というKENTAの言葉を表すように、感情の限りを尽くした“ラララ”の大合唱を巻き起こして、3人はステージを降りた。


アンコールでは「HOME」「つづくもの」「昨日の歌」を間髪入れずに披露。「まだまだ続いていきますように!」という願いを高らかに口にして、<Are You Coming? Tour>が幕を下ろした。

■<Are You Coming? Tour>FINAL
2016年2月27日@Zepp DiverCityセットリスト

01.ここから
02.夏の面影
03.エル
04.リベンジ
05.Japanese Pride
06.いいから
07.Hey Lady
08.SLOW
09.TRACE
10.THANX
11.雨あがり
12.BIG UP
13.1106
14.また逢える日まで
encore
15.HOME
16.つづくもの
17.昨日の歌


■<WANIMA『Are You Coming ? Tour』>

11/21(土) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
11/26(木) 神戸 太陽と虎
11/27(金) 京都 MUSE
11/29(日) 岡山 YEBISU YA PRO
12/02(水) 高崎 club FLEEZ
12/03(木) 郡山 HIP SHOT
12/05(土) 弘前 Mag-Net
12/06(日) 秋田 Club SWINDLE
12/08(火) 盛岡 Club Change WAVE
12/09(水) 仙台 CLUB JUNK BOX
12/10(木) 新潟 LOTS
12/12(土) 富山 SOUL POWER
12/13(日) 福井 CHOP
12/15(火) 横浜 F.A.D YOKOHAMA
01/15(金) 浜松 窓枠
01/16(土) 静岡 UMBER
01/29(金) 長野 LIVE HOUSE J
01/31(日) 金沢 EIGHTHALL
02/04(木) 山口・周南 RISING HALL (後方指定席追加販売)
02/05(金) 広島 CLUB QUATTRO
02/07(日) 大阪 Namba Hatch
02/09(火) 福岡 DRUM Be-1
02/11(木) 鹿児島 Caparvo Hall
02/12(金) 宮崎 SR BOX
02/14(日) 熊本 DRUM B.9 V1
02/16(火) 長崎 DRUM Be-7
02/17(水) 大分 DRUM Be-0
02/19(金) 松山 WstudioRED
02/21(日) 名古屋 DIAMOND HALL
02/22(月) 名古屋DIAMOND HALL (追加公演)
【Final】
02/25(木) 新木場STUDIO COAST (追加公演)
02/27(土) 東京 Zepp DiverCity

■WANIMA presents<1CHANCE NIGHT “2MAN”>

5月3日(火) 松本 キッセイ文化ホール(松本文化会館)中ホール
w/ 04 Limited Sazabys
Open: 16:30 Start: 17:30
adv:4,000 / door:4,500

5月5日(木) 富山 クロスランドおやべ
w/ KEYTALK
Open: 16:30 Start: 17:30
adv:4,000 / door:4,500

【一般発売】
3/26 On Sale:キョードー北陸チケットセンター(025-245-5100) / Lawson(長野公演 L:72367/富山公演 L:51886) / PIA(P:289-898) / e+
(問)キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

◆WANIMA オフィシャルサイト
◆WANIMA レーベルサイト
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