【インタビュー】デンマークから誕生した若き爽快なロック・トリオ、ルーサー

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デンマークから誕生した若き爽快なロック・トリオ、ルーサーのデビュー・アルバム『ブリング・ミー・グッド・ニュース』が、3月30日に発売となる。普遍的なロックとポップ風味溢れる注目のサウンドだ。

◆ルーサー画像

「メロディックな曲、キャッチーなコーラスがこのバンドのトップ・プライオリティだし、フォーカスすべき点さ。よく練られた自信ある曲がいっぱい収録されているから、絶対に聴いて欲しい1枚だよ。」

そう語るのは、ラッセ・ボグマーク(Vo、B)だ。カリズマティックなボグマーク兄弟とドラマーのジョナサンによるデンマーク出身の3ピース・バンド:ルーサーは、シンプルながらも骨のあるロックとポップで親しみやすいメロディを聴かせ、ヨーロッパではヤング・ジェネレイション最有力と噂されている存在である。その若さにも関わらず、デンマーク、スウェーデン、ドイツとすでに100を越すステージをこなしてきた実力派でもあり、2015年にはマイク・トランプのツアー・バンドに抜擢され、さらなる経験を積み重ねてきた。

彼らのライヴを観て衝撃を受けたという所属レーベルのCEOは、その将来性を感じてバンドとの契約を即決したという。バンドを紹介されたマイク・トランプは、彼らのポジティヴな姿勢に感銘を覚えて自身のツアー帯同につながった。



ルーサーは、2014年にソレン・アンダーセンのプロデュースによるEP「Working In The Moonshine」をリリースし、ツアーと楽曲作成に明け暮れる日々を送った後、再びソレンのプロデュースでデビュー・アルバムの制作に入った。デビュー作『ブリング・ミー・グッド・ニュース』からの1stシングル「Midnight Sun」は、コカ・コーラのスポンサーのもとでミュージック・ビデオが制作されている。アメリカン・ロックのオープンな空気と、ストーンズ系を思わせるブリティッシュの薫りを絶妙にブレンドしたサウンドは、ワールドワイドで愛されるサウンドだ。


──ついにデビュー・アルバムが完成しましたね。

ラッセ・ボグマーク:ありがとう。『Bring Me Good News』がリリースできることになってホッとしているよ。先日コペンハーゲンで開催されたリリース・パーティーではみんなの笑顔を見ることができたしね。今はライヴに向けて準備中なんだ。

──レコーディングは順調でしたか?

ラッセ・ボグマーク:満足しているよ。全て7日間で終了したんだ。レコーディング自体は5日でその後に歌入れと、細かな調整だね。ソレン・アンダーセンは忙しい人だけど、僕達のプロデューサーを引き受けてくれて感謝している。彼はポジティヴだし、的確な指示をくれるんだ。作業が効率的で、その日の作業を終え、帰る頃にはミックスが既にでき上がっていて、そのサウンドがアメイジングなんだよ。デンマークの多くのミュージシャンがレコーディングしたメドレー・スタジオで、このアルバムを制作し、その一部となれたことがこの上ない幸せだね。


──どんなアルバムになりましたか?

ラッセ・ボグマーク:まずはいい楽曲だ。多くのバンドを見てきたけど、イメージや話題性に重きを置くバンドが多くて、楽曲に力を注ぐことを忘れているよね。音楽の核心は曲だし、他のことは二の次だ。『ブリング・ミー・グッド・ニュース』にはポジティヴで希望溢れる10曲が収録されている。ステレオ、車、スマホ、どれでもいいから聴いて欲しい。深く考えないで、楽しく感じて欲しいアルバムなんだ。

──ルーサーはどのようにして結成されたバンドですか?

ラッセ・ボグマーク:当初はボクと兄弟のアンダースで数年間活動していた。AC/DCをアップデートしたような曲を創っていた。L.A.COLLECTIONというバンド名だった。後にジョナサンが加入して多くのライヴを行うようになった。デンマーク以外でもね。そんな中、Mighty Musicが僕達に興味を持ってくれてレコード契約することになったんだ。どんなアルバムを制作するのか悩んだけど、心のままにいい曲を創ることだけにフォーカスすることを決断した。僕達はどこへでも出掛けてはできるだけ多くのライヴをするように心がけている。その中から得られる経験が大事だと考えているし、それなしにはいい曲も書けないし、いいライヴを行うことはできないからね。前へ進むには絶対的に欠かせないことなんだ。マイク・トランプのバック・バンドに起用されたことはいい経験となった。バンに乗り込み、1ヶ月で26回のライヴをやったよ。

──LUCER(ルーサー)というバンド名は?


ラッセ・ボグマーク:フランスのモペッド(原動機付自転車)からとったんだ。友人がコペンハーゲンのモペッド・クラブに入っていて、そこでビデオを撮っていたら古いポスターを見つけたんだ。それが印象的でバンド名にすることにした。クールな名前だろ?

──メンバーの音楽的なバックボーンはどういうものですか?


ラッセ・ボグマーク:僕はパンク・バンドでベースを弾きながら歌っていた。ラモーンズ、セックス・ピストルズ。ザ・クラッシュモーターヘッドに影響を受けていた。ベースにファズをかけてね。趣味の時間はほとんどないよ。今後はビデオ制作をやりたいし、アルバムのアートワークも手掛けたい。クリエイティヴな作業をやっているときが楽しいんだ。そしてより良い曲を創るためにも素晴らしい音楽をもっともっと聴いていかないとね。アンダース・ボグマークはニルヴァーナに影響を受けて12歳でギターを始めたんだ。ジミ・ヘンドリックスとカート・コバーンに憧れて、左でギターをプレイしようとトライしてきたけど、今だに習得できていないな(笑)。時間があればギターさ。エフェクターやペダルを研究するのも大好で、あとはドキュメンタリーを観たりウォーキングしながら音楽を聴いている。ジョナサン・ノーガードは7歳からドラム一筋だ。フー・ファイターズとオアシスが大好で、デイヴ・グロールには多大なる影響を受けているみたいだ。バイクに乗るのが好きで1988年製のHonda Shadowが愛車なんだよ。Xboxでレーシング・ゲームをよくプレイしているけど、なるべくジムに行くようトライしているよ(笑)。

──日本のアーティスト、ミュージシャンは知っていますか?

ラッセ・ボグマーク:イエス!宮崎駿さんは凄いね。『もののけ姫』と『となりのトトロ』は大好き。アニメの映画だけど、彼こそが真のアーティストだと思う。あとは原宿でプレイしている日本のロカビリーはいつか観たいよ。

──今後のスケジュールは?

ラッセ・ボグマーク:アルバムがリリースされるとツアーにでかけるよ。マイク・トランプとのギグも予定されているし、彼と<Sweden Rock>にも出演する。とにかく1回でも多くのライヴを行って、僕達の音楽をより多くの人々に届けたい。


──日本のロックファンへもメッセージをお願いできますか?

ラッセ・ボグマーク:みんなのための音楽だよ。プロフェッショナルなアルバムに仕上がったし、僕達のロックが詰まっている作品だから是非聴いて欲しい。そして大好きな日本へいつか行って、ライヴを実現したい。みんなロックが大好きだと聞いているよ。ルーサーはみんなのバンドだから、その時はロックン・ロールを楽しもうね。


ルーサー『ブリング・ミー・グッド・ニュース』

2016年3月30日発売
BKMY-1016 2,222円+税
※輸入盤日本仕様
1.Midnight Sun
2.Something Original
3.Too Late
4.Go Easy On Me
5.I Don't Wanna Know
6.Bring Me Good News
7.Shooting Star
8.What's In It For Me
9.Million Faces
10.Call It A Day
Produced by Soren Andersen

Line-up
・Lasse Bogemark - Vocals & Bass,
・Anders Bogemark - Guitars
・Jonathan Norgaard - Drums
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