【インタビュー】Jun Gray、PIZZA OF DEATH内主宰レーベルを語る「新しい流れができたら」

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Jun Gray Recordsから4月6日、ガールズバンド・コンピレーションアルバム第二弾『And Your Birds Can Sing II』がリリースされる。同レーベルは、Ken Yokoyama率いるKen BandのベーシストJun Grayがオーナーを務めるPIZZA OF DEATH内レーベルであり、2013年秋の発足以降、第一弾コンピアルバムをはじめ、UNLIMITSの『アメジスト』、SCOTLAND GIRLの『As I am』などガールズボーカルバンドの作品リリースを手がけてきた。

◆Jun Gray Records 画像

コンピ第二弾『And Your Birds Can Sing II』には第一弾同様、Kenco Yokoyamaを含めて6組のガールズバンドの音源が収録されている。そのセレクト基準や各アーティストの紹介はもとより、Jun Gray Recordsのそもそもの成り立ちやスタンスについて、Jun Grayにじっくり訊いた濃厚ロングインタビューをお届けしたい。ちなみにKenco Yokoyamaのアーティスト写真秘話は爆笑に次ぐ爆笑。ぜひご一読を。

しかしその前に、先ごろ日本武道館で開催された<DEAD AT BUDOKAN RETURNS>について、Jun Grayの目には当日のライブがどのように写っていたのか、また、アルバム『Sentimental Trash』を掲げたツアーについてなど、今改めて語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■俺やMinamiちゃんが入った頃から言ってたんですよ
■「武道館、一回連れていきたいんだよなぁ」って

──Ken Yokoyamaの武道館ライブ<DEAD AT BUDOKAN RETURNS>から1ヶ月近く経ちましたが、今振り返っていかがでしたか?

Jun:僕的にはもう、やる前から楽しみでしたよ。Twitterにも書いたんだけど、パンクバンドからバンド活動を始めて、パンクといってもメロディックパンクとかが生まれる前で、今みたいにメジャーなところまで知れ渡ってなかったし、憧れといったらTHE STALINだし、当然武道館なんて自分がライブをやるフィールドではないと思っていて。目指したこともなかったし、考えたこともなかったし。そう思ってたんですけど時代は変わり、Ken Bandに入ってそういうチャンスがあるとなったら、これはすごいことだというか楽しむしかないなと思って。そう、楽しむしかないなってずっと思ってました。

▲Jun Gray

──武道館って横長で奥行きがあるのではなくて、上に何層もある客席スタイルが、他の会場と比べると特殊ですよね。

Jun:フェス会場とか幕張メッセは奥行きがある感じだけど、武道館は縦ですからね。あの光景はあそこでしか見られないんじゃないですかね。でも変な言い方をすると、でっかいZepp……でっかいライブハウスみたいな感じもしましたよ。あそこに1万人も入ってると考えると、そこはやっぱり面白かったですね。

──武道館のアリーナはスタンディング形式だったので、確かにその光景は普段のKen Bandのライブとなんら変わらなかったですし。

Jun:そうですね。だからこっちもいつもどおりのライブをやるって感じだったし。当日はいろいろとドタバタしていたんですけど、それが良かったのか、楽屋裏では緊張する暇もなかったんですね。本当に普段と同じテンションでできて、そこにプラスして楽しもうみたいな感じでした。

──過去に武道館よりも大きな会場でのライブはありましたが、Junさんが緊張するライブってありましたか?

Jun:ありましたよ、Ken Bandに入ったばかりのころ……加入して1ヶ月後に行われた<COUNTDOWN JAPAN>の大阪は(2008年12月29日開催)。それまでの4年間、1本もタバコを吸ってなかったのに、緊張でバックヤードにあったタバコをガンガン吸っちゃいましたから(笑)。だって、そりゃあ一応バンドをずっとやっているといっても、Ken Bandに入る直前まではライブハウスにお客さん40~50人の前で、対バンライブをしていたのが常だったのに、急にそういう環境だから、そりゃどうしようかなってなりますよ。

──確かにそうですよね。そういえば8年前のKen Bandでの武道館ライブって、横山健さん以外は現在のメンバーではなかったですよね。

Jun:そうですよね。僕は当時、観客として会場にいましたから。あのときはGunnちゃん(2011年1月までドラマーとして参加したMasatoshi“Gunn”Ishida)から招待されて、ちょうどうちの子供もライブ会場に連れていけるくらいの歳になったので、家族で観に行ったんです。で、その数ヶ月後には健からバンドに誘われるんですけど。

──そう考えると、すごい縁ですよね。

Jun:ドラマですよ、本当に。

▲Jun Gray@<DEAD AT BUDOKAN RETURNS>

──それと、MCで健さんが「JunさんやMinamiさんをここ(武道館)に連れてきたかった」と言ってましたが、あれはいちファンとしてもグッとくるものがありました。

Jun:それはね、俺やMinamiちゃんが入った頃から「武道館、面白かったよ。一回連れていきたいんだよなぁ」って何度も言ってたんですよ。

──しかも『Sentimental Trash』という最新アルバムのツアーの一環で武道館でライブできるというのも、すごく興味深いというか。

Jun:実質ツアーファイナルでしたからね。あと、やってみて思ったんですけど、ニューアルバムの曲に対するリアクションがすごくいいなって。それと、新しいお客さんが結構いるんだなとも感じました。今までだったらうちらの鉄板曲を演奏すれば確実にガンと盛り上がるのが常だったんですけど、武道館に限らず『Sentimental Trash』のツアーでは「I Won't Turn Off My Radio」以外の新曲で同じような盛り上がりがあったりして。会場によっては鉄板曲とニューアルバムの曲のリアクションが逆転してることもあって、面白かったですよ。

──改めて今回の武道館ライブ、完全燃焼できましたか?

Jun:そうですね。やっていて自分はすごく楽しくて、ライブが終わった後も満足感があったんだけど、なんせ武道館ってデカいんで、アリーナのお客さんのリアクションはよく見えるんだけど、常に上のほうを見てライブをするわけにもいかないんで、スタンド席のお客さんに関してはよくわからない部分もあって。だからライブが終わって楽屋に戻って、「あれ、お客さんって楽しんでたのかな?」ってふと思ったんです。でも後日Twitterとかを通じて、みんな結構楽しんでくれたんだなってだんだんとわかったというか。そこはライブハウスとの大きな違いでしたね。

◆インタビュー(2)へ
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