皆さんはじめまして。人間椅子ベース、ボーカルの鈴木研一です。自分は3ヶ月位に一度、「ハードロック喫茶ナザレス」というDJイベントを高円寺の「Showboat」というライブハウスで開いています。ここでかける曲はほとんどが大好きな1970年代のハードロックです。この度こちらのサイトでスペースをいただいたので、それを文字でやる感じで書くことにしました。特に「中高生のための70年代ハードロック講座」というテーマで、興味のあるバンドのどのアルバムを聴けばいいのかを若い人向けに独断でアドバイスしていこうと思います。よろしくお付き合いください。

初回なので自分のハードロックとの出会いについて書きます。中学1年の頃、田原俊彦さんの「哀愁でいと」がカバー曲だと知って、レイフ・ギャレットの「ダンスに夢中」のシングルレコードを買って聴きました。これが人生で初めて買ったレコードなわけですが、「洋楽は歌詞がわからないけどいいものだな」と気付き、ラジオで気に入った曲のシングル盤を少しずつ集めるようになりました。アバの「ヴーレーヴー」、ドゥーリーズの「ウォンテッド」、ブロンディの「サンデーガール」、スティックスの「ベイブ」などです。ちなみに小林克也さんのカウントダウンもののラジオばかり聴いていました。


そしてある回の放送でキッスの「ラヴィン・ユー・ベイビー」と出会います。「なんてかっこいい曲なんだろう!」「他の曲と何かが違うぞ」「B面の曲もすごくいい!」と感動しきりの自分はお年玉でその2曲が入った人生初のアルバム『地獄からの脱出』を購入します。嬉しかったなあ、LPの質感も良かったし、収録曲全部が素晴らしかった。本当に針がすり減って溝がなくなる程毎日聴いていました。「キッスはなんて素晴らしいバンドなんだろう」「こんなにすごい音楽に出会えて自分はなんて幸せ者なんだろう」とすっかりキッスの虜になってしまいました。この後は小遣いのほぼ全てをキッスのアルバム購入にあて、載っている古本を買いあさり、お気に入りの写真を下敷きにはさんだりして、キッス一色の中学時代を過ごしました。


さて本題に入りましょう。キッスのアルバムまず何を買うべきか。実は1枚目から7枚目ならどれを買ってもはずれはないのですが、4枚目の『地獄の軍団』はどうでしょうか。1曲目の「デトロイト・ロック・シティー」のツインリードギターにやられてみてください。やられたら次に1枚目の『地獄からの使者』で、ライブで演奏される名曲オンパレードに浸ってください。ちなみに自分が一番好きなアルバムは2枚目の『地獄のさけび』です。ヘヴィーでマニアックな曲揃いです。


キッスを聴きながら自分もこんな風に演奏してみたいという中学時代の思いのまま今に至ります。白塗りもアクションも思い切り影響を受けています。キッスがいなければ今の自分はいません。つまりはトシちゃんと小林克也さんがいなければ今の自分はないのです。

●おまけ 今月のマイベストテープ~中学時代を思い出して
A1.ラヴィン・ユー・ベイビー / キッス
A2.ドリーム・ポリス / チープ・トリック
A3.孤独のメッセージ / ポリス
A4.ブレックファスト・イン・アメリカ / スパートランプ
A5.ベイブ / スティックス
B1.ロンドン行き最終列車 / ELO
B2.マイ・シャローナ / ナック
B3.アイム・セクシー / ロッド・ステュワート
B4.哀愁のトラジディ / ビージーズ
B5.Driver's Seat / Sniff 'N' the tears


<人間椅子「続・怪談 そして死とエロス」>

4月17日(日)
@EX THEATER ROPPONGI
開場/開演:16時00分/17時00分
料金:前売り4500円/当日5000円(全席指定)
※ご入場時、別途ドリンク代が必要です(500円)
http://www.diskgarage.com/ticket/detail/no072844

<ハードロック喫茶 ナザレス>

5月7日(土)23時30分~
@高円寺ShowBoat.
※Sold out

◆【連載】人間椅子 鈴木研一の「ハードロック喫茶ナザレス」まとめ