【インタビュー】クリス・ホルムズ、問答無用のソロ集大成

4月27日、クリス・ホルムズが全世界デビューとなるコンパイル・アルバム『C.H.P』をリリースする。「陸軍学校で軍曹を殴って処分になった」、「十代の頃は少年院で過ごした」、「母親が現役のヘルズ・エンジェルス」…と話題を振り撒き一世を風靡した元W.A.S.P.のクリス・ホルムズだ。

◆クリス・ホルムズ画像

クリスは近年自身の動きを活発化させてきた。この作品はインディーリリースした2枚のアルバムからコンパイルしたワールド・ワイド流通アルバムだ。

「オレはW.A.S.P.でプレイしていたクリス・ホルムズだ！34年もメタルをやっている。アルバムのセールス・ポイント？質問の意味がわからねえな。これから犬の散歩に出掛けるんだ！」──クリス・ホルムズ

相変わらずである。W.A.S.P.には1982年から1990年まで参加、1996年に再びW.A.S.P.へ参加し2001年まで活動を続けてきた。RANDY PIPER' S ANIMALやWHERE ANGELS SUFFER などの活動を経て、彼はソロの道を選択し、2012年にソロ『Nothing To Lose』を発表、2015年には2ndとなる『Shitting Bricks』をリリースし、積極的にライヴ活動も行ってきた。

今回収録された「Let It Roar」「Born Work Die」はすでにシーンではカルト的人気を誇る楽曲で、ダウン・トゥ・アースなありのままの姿を映し出しながら、ブルージーでアーシーなテイストも見せ、W.A.S.P.とは一線を画す音楽性を醸し出している。ロサンゼルスからフランスへと移住したロックン・ロール・マッドマンは、逮捕＆飲酒運転等様々な外道的武勇伝を跳ね除け、咆え続けている。2016年は彼のバンドであるMEAN MANと共に、より精力的に活動していくととのことだ。




──最新アルバムが完成しましたね。

クリス・ホルムズ：オレの犬と一緒にチョコレートを喰っている。このインタビューが終わったら犬の散歩に行くさ。

──今のお住まいはフランスですか？

クリス・ホルムズ：そうだ。南フランスに来てもうすぐ2年が経つ。

──『C.H.P』のセールス・ポイントは？

クリス・ホルムズ：オレはW.A.S.P.でプレイしていたクリス・ホルムズだ。この業界に入って34年になる。セールス・ポイント？質問の意味がわからねえな！

──あなたの楽曲はどのようにして創りだされるのですか？

クリス・ホルムズ：すべて真実に基づいて創りだされている。すべてが見たもの、感じたものさ。

──このアルバムはあなたが既にリリースした『Shitting Bricks』と『Nothing To Lose』からの楽曲から構成されていますが、その意図は？


クリス・ホルムズ：2枚のアルバムからベストな曲を選んで1枚にしたのさ。ライヴ・ヴァージョンも追加したぜ。

──では改めて、あなたの影響を受けた音楽を教えて下さい。

クリス・ホルムズ：ジミ・ヘンドリックス、ジョニー・ウィンター、エディ・ヴァン・ヘイレン、トニー・アイオミ、B.B.キング。

──あなたの人生の中で大切な5枚のアルバムを挙げるとすると？

1.THE BEATLES『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』
彼らがドラッグをやってたころのアルバムさ。
2.JIMI HENDRIX『Band Of Gypsys』
ギターが凄いぜ！
3.THE WHO『Live at Leeds』
エナジーが凄いぜ！
4.JOHNNY WINTER『Johnny Winter』
13歳の時に兄貴がライヴに連れて行ってくれた。
5.BLACK SABBATH『Paranoid』
音楽のパワー全開さ！

──現在のバンド、MEAN MANのラインナップは？

クリス・ホルムズ（vo / g）
トーマス・セサリオ（back-up vocal / g）
パスカル・ベイ（b）
フォルカート・ビーカーズ（ds）

──今W.A.S.P.時代を振り返って、何か思い出等ありますか？

クリス・ホルムズ：Oh god!!!!!! 未来のことを話そうぜ！

──W.A.S.P.の楽曲は今でもプレイしていますか？

クリス・ホルムズ：「Fuck Like Beast」「Wild Child」「Sleeping In The Fire」「Love Machine」

──今後のツアー・スケジュールを教えて下さい。

クリス・ホルムズ：5月にスペイン、7月にイタリア、9月にはオランダのメタル・フェスに出る。他はブッキング中さ。

──日本にもぜひ来てください。

クリス・ホルムズ：日本はいつ行ってもよかった。日本は大好きさ！UDOプロダクションが特にオレによくしてくれた。また日本でプレイしたいし、オレのファンに会いたいネ！ありがとうよ！