GLAYによる、全国19箇所30公演に渡るホールツアー<GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016“Supernova”>の最終公演が4月24日に日本武道館にて開催された。

◆<GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016“Supernova”> 日本武道館公演 画像

今回のツアーは1月27日にリリースしたシングル「G4・IV」を引っさげ、翌1月28日に大阪・オリックス劇場よりスタート。ツアー最終となった4月21日、23日、24日の日本武道館3DAYS公演まで一本も落とすことなく各地で熱いライブが繰り広げられてきた。また、最終日となった24日のライブの様子は一部ニコニコ生放送でも中継され、全国へと届けられた。


楽曲「彼女はゾンビ」に登場する“ゾンビ子ちゃん”の影アナから始まったライブは、最新シングルより「Scoop」の軽快なノリでスタート。「OKツアーファイナル! 武道館いくぞ!」というTERU(Vo)の煽りからファンも拳を突き上げ、サビの「Baby!」というコールが観客席全体から飛んでくる。続く「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」でも刻むような重いイントロ喜々としてついてくるファンに、TAKURO(G)とHISASHI(G)がステージの両端まで進んで観客席の至近距離でギタープレイを披露する。

MCではツアー最終日ということで、最後の「ただいま!」「おかえり!」コールを重ねたGLAYと観客たち。会場に収録のカメラが多数入っていることを知らせつつ「明日のことなんて考えなくていいんだぞ今日は!思い切り暴れていこうぜ!」と各階層に呼びかけていくTERUだが、2階席、1階席へのコールからうっかりアリーナに向かって「1階席ー!」と叫んでしまい苦笑い。間違いに気づいたTERUがはにかみつつ「気ぃつかって!」と切実に訴えると観客席からは笑い声があがった。「ということで、今日はこんな感じで気楽にやりたいと思います。よろしく! 大丈夫MC全部カットになるから!(会場笑)」最終日にも関わらず、この流れでGLAYメンバーと観客との距離はぐっと近いものに変わっていく。

「汚れなきSEASON」「STARLESS NIGHT」を経て、ライブは「今戦ってる全ての人にこの曲を捧げます」という紹介から披露される「laotour ~震える拳が掴むもの~」へ。手を掲げて熱い歌唱を繰り広げるTERUに観客も応え、会場が一つになる瞬間。さらにこの後はサポートのToshi Nagai(Dr)も含め「この5人だけのアレンジで」と歌い上げる「カナリヤ」。20年前の曲だがその歌詞の普遍性は褪せることなく、バンドが長く走り続ければ走り続けるほど深みの出てくる曲だ。次のMCで「22年目になるんですけど今年は、長く続けていくとたくさん色んな楽曲を聞いてもらえて楽曲たちも幸せだと思うし、僕らも幸せです。ありがとう」と語る。

GLAYが武道館でライブを行なうのはこれが4年ぶり。「(当時は)いろんな壁とぶつかり、いろんなものと戦ってきました」という2007年のナンバー「SORRY LOVE」ではバラードをじっくりと聴かせ、アコギでの「Will Be King」、そして「航海」へと続いていく。爽やかなミディアムロックでこれだけ聴衆に寄り添う堅実さとスケールの大きさを両立させられるロックバンドが果たしてどれだけいるだろうか。

武道館でそんな風に余韻に浸っていると、アクト後にはHISASHIによるMCが。「しまったー! サザエさんを録ってくるのを忘れた。『航海』、そしてHISASHIの後悔を聞いていただきました。……おやおや冬に逆戻りかい?」カメラが入っているのに振りきったブッコミ方を決めてしまったHISASHIに会場全体が爆笑。HISASHIが「今日おかしいね、なんかね?」ととつぶやくとTERUも「な!? そうなるだろ!?」と同志を得た顔でうなずく。


そんなHISASHI作詞・作曲による、最近話題の「デストピア」(TVアニメ『クロムクロ』主題歌)からライブは終盤へと突入。TERUが初めてエレキギターを弾きながらパフォーマンスしているのもライブでの見どころだ。(TERU本人曰く「意外とできるもんだなと思いました」とのこと)

さらに会場に響きわたる“YAVAI YAVAI…”というコミカルなイントロSE繋ぎから、問答無用で盛り上がる「百花繚乱」。この武道館ライブで様々な曲に使用されていたステージセットへのプロジェクション・マッピングがフル活用され、札束などのバブリーなモチーフが乱舞するなかでのパフォーマンスとなった。さらにHISASHIのギターが発光するのを合図に、ファンもスタンバイする「TILL KINGDOM COME」でメンバーと観客席とのコール&レスポンスが武道館を震わせ、「GREAT VACATION」で会場全体が一体感を満喫。最後は全員でタイトルコールをした「Supernova Express 2016」で未来への期待を感じさせつつ、本編を終えた。

ここでステージに残ったJIRO(Ba)が「ありがとうー! 面白かったな」とこの日のライブに漂う独特の高揚感に感想をつけながら写真撮影。撮影を4階に分け、地声ながら全体に届かせるため気合の入りすぎている「ハイチーズ!!」を連発して会場の笑いを誘う。

その後アンコールでは、今回のライブがニコニコ生放送された経緯がTERUの口から語られた。「今回、九州で熊本地震があって、チケットがあるけれども会場へ来れない人もいて、でもチケットは思い出としてとっておくっていう子がたくさんいて、そんな人達に何かできないかなと思って、この武道館の雰囲気を少しだけでも届けたいと思い、今回急きょ配信することになりました。きっと九州の子たちもこのニコ生を観て、少しでも喜んでもらえたらと思います」なお、この日のニコ生視聴者数は13万人を超え、結果的には九州を含めた全国のGLAYファンを繋げた形となっている。

また、アンコールでも「彼女はゾンビ」でステージにゾンビ子ちゃんの人形が落ちてきたり、HISASHIのチャレンジコーナーが行なわれるなど、ライブは最後まで見応えたっぷり。ツアーを通してこのコーナーでは6枚のパネルからHISASHIがランダムに1枚を選び、そこに書かれている楽器でソロプレイをするというものだったが、最終日にHISASHIが引き当てたのはギター。「やっとまともなソロが聴けます!」というTERUの紹介に会場が盛り上がると、さらにゲストとしてバラエティ番組『RX-72 ~ HISASHI (GLAY) VS 茂木淳一 ~』の茂木淳一が登場し、HISASHIとの掛け合い共演が実現した。約3時間の中にGLAYの様々な顔が盛り込まれたツアーファイナルは、こうして「HIGHCOMMUNICATIONS」で終幕となった。

「ここ(武道館)もまた必ず帰ってきますんで、ここでもお会いしましょう。また違うところで元気で会おうぜ! またみんなと会えるその日まで、行ってきます!」──TERU


大団円のうちに今回のツアーを終えたGLAY。彼らは今後、7月30日、31日に幕張メッセでファンクラブ限定ライブ<HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We♡Happy Swing~ Vol.2>を開催する。詳細はオフィシャルサイトにて。

Photo:岡田裕介

セットリスト<GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova">

2016年4月24日 日本武道館
1.Scoop
2.千ノナイフガ胸ヲ刺ス
3.汚れなきSEASON
4.STARLESS NIGHT
5.laotour ~震える拳が掴むもの~
6.カナリヤ
7.100万回のKISS
8.シキナ
9.everKrack
10.Believe in fate
11.SORRY LOVE
12.Will Be King
13.航海
14.デストピア
15.百花繚乱
16.TILL KINGDOM COME
17.GREAT VACATION
18.Supernova Express 2016
EN1.Life ~遠い空の下で~
EN2.BEAUTIFUL DREAMER
EN3.空が青空であるために
EN4.彼女はゾンビ
EN5.HIGHCOMMUNICATIONS

FC限定ライブ<HAPPY SWING 20th Anniversary SPECIAL LIVE ~We♡Happy Swing~ Vol.2>

2016年7月30日(土)開場14:30/開演17:00(20:00終演予定)
2016年7月31日(日)開場13:30/開演16:00(19:00終演予定)
幕張メッセ国際展示場1・2・3ホール