【ライヴレポート】cali≠gari、ツアー開幕「今日から叫び声をレコーディングします」

cali≠gariが4月23日、横浜ベイホールにて全国ツアー＜cali≠gari TOUR2016 “憧憬、睡蓮と向日葵”＞の初日公演を開催した。同ツアーは最新ミニアルバム『憧憬、睡蓮と向日葵』を引っ提げて行うもの。アルバムのコンセプト“夏”を感じさせる色鮮やかでリリカルなステージにて観客を魅了した。

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叙情的なラヴソング「春の日」からスタートしたこの日のステージは『憧憬、睡蓮と向日葵』の楽曲を中心に、春から初夏、そしてうだるような炎夏へと、移ろい行く季節を感じられるセットリストで進行。と同時に、体感温度も会場のボルテージもどんどん上昇していった。




序盤はサポートドラムに中西祐二、キーボードに秦野猛行を迎え、「薫風、都会、行き行きて」や「颯爽たる未来圏」など疾走感溢れるナンバーを畳み掛け、中盤ではyukarie (sax) が加わり、「陽だまり炎」や「蜃気楼とデジャヴ」など熱量の高いナンバーをよりドラマティックに色付けた。

「蜃気楼とデジャヴ」では石井秀仁 (vo)がキラーフレーズの“君と死にたい”を“みんなで死のうぜ”に変えて観客を悩殺するシーンも。そして「アレガ☆パラダイス」「セックスと嘘」などダンサブルなナンバーで会場を揺らした後、本編ラストはアルバムのタイトル曲である「憧憬、睡蓮と向日葵」だ。村井研次郎が奏でるフレットレスベースの柔らかなメロディ、切なさが炸裂する桜井青のギターソロ、石井秀仁のヴォーカルから漂う豊かな情感が、会場に深い余韻を残した。


アンコールでは2015年11月に行なった＜本八幡発狂＞5公演でグッズ購入者に配布された音源「みんなのはっきょう」を生演奏で初披露。桜井が「このツアーでみなさんの“はっきょう”をしたためていこうと思います。今日から叫び声をレコーディングします！」と告げた。これは、各ライヴ会場の絶叫を録音して一枚の作品にするというもので、心置きなく絶叫することができるように会場は真っ暗になる。今後の公演に参加する人は思いの丈を叫んでほしいとのことだ。

ツアー＜cali≠gari　TOUR2016 “憧憬、睡蓮と向日葵”＞は、ファイナルとなる6月24日のEX THEATER ROPPONGIまで、全15公演の規模で全国を駆け巡る。

撮影◎小松陽祐(ODD JOB)






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