【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.42「MONOを日本から追っかける!(4)~シカゴでレコーディング&ツアー編~」

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「よし、世界を飛び回るMONOをコラム上で追っかけよう!」そう思いついたのは今からちょうど1ヶ月前の、日本時間では3月31日。調べてみるとMONOはこの日、アメリカはシカゴにいました。

8年ぶり、アルバムでカウントすると4枚目ぶりにSteve Albiniとのレコーディングをシカゴにて終了させ、そのまま北米ツアーに突入。Steve Albini率いるShellacとのWヘッドライナー・ツアーは、日本でも昨年秋にすでに開催済みで、Shellac22年ぶりの来日ということもあってか東京2daysと京都は即完売。かくいう私もチケットを入手できなかった一人で観覧叶わず無念でしたが、参加出来た人からは「あれを見られなかったというのは言葉にならないほど悔やまれる事態」とのことでした。しゅん。


さて、気になるのはシカゴでレコーディングされていたニューアルバム。昨秋リリースされた「DEATH IN REVERSE」のライナーの中で、次アルバムの構想がしっかりと書かれていました。

"僕たちの新曲、”DEATH IN REVERSE”はMONOの9枚目となる次のアルバムのトレイラー的なものにした。テーマは、「生と死、そして再生」。人間の肉体は滅びても、魂は決して滅びる事はない。身は滅んでも、次の世代への種を残し、魂は新しい生と共に、永遠に語り継がれる。次のアルバムで僕たちが表現しようとしているストーリーだ。DEATH IN REVERSEでは、誇り高く人生を生き抜き、記憶と共に身体が燃え、ノイズと共に宇宙のトンネルを抜け、魂となり、新しい生命の泉へと帰化するまでの世界を音楽で表現してみた。"(http://www.monoofjapan.com/jp/releases.phpより)



ということは、シカゴで録音されていたのは‘滅びない魂の音'。先週、都市型フェスティバル<SYNCHRONICITY'16>とMONO、envy、downyの合同主催「After Hours」がコラボして渋谷をジャックしていた日、MONOを待つお客さんの列はO-EAST裏までぐるっと続いていました。パツンパツンの会場は入場規制もかかる中、新曲が3曲も初披露され、アルバムへの期待度がますます高まった夜となりました。きっとまた聴き応えのある、重厚な作品に仕上がることでしょう。リリースされる日が待ち遠しいですね。

さて、これまでこのコラム上ではMONOを5回、取り上げてまいりました。4月はマンスリーMONOと言ってもいいほど、完全にMONO一色でした。そんな努力(?)が実を結び、そろそろMONOのライブへ行ってみようかなと心が動きはじめているあなたに朗報です。

夏前に、日本でMONOが見られるというアナウンスがありましたのでご紹介します。6月10日(金)には東京・渋谷で、6月24日(金)には大阪・梅田でTHE NOVEMBERS企画のショーに出演するとのこと。詳細は各バンド、またはSMASHのホームページをチェックしてみてくださいね。お見逃しなく。



Photo by Yoshiharu Ota

◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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