【インタビュー】SHINPEI (BREAKERZ) 率いるMUSCLE ATTACK、アルバムで「本気で戦って本気で遊ぶ」

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BREAKERZのギタリストSHINPEIによるソロプロジェクト“MUSCLE ATTACK”の3rdアルバム『HERCULES ROAD』が5月11日にリリースされる。筋肉魂が燃え上がる写真(腕相撲 × 指遊び)も強烈だが、骨太で痛快なアメリカンハードロックを全面に押し出しつつ、MUSCLE ATTACKのメロディックでパンクな魅力がパッケージされた本作は、どんな時にもエネルギーをチャージできるアツくて風通しのいい作品となった。

◆MUSCLE ATTACK 画像

ギリシャ神話の勇者“ヘラクレス”のごとく、困難も痛みも乗り超えていくのがヘラクレスロードスピリッツ。結成から3年を経て、ガッツリひとつになったバンドサウンド、男気も繊細さもさらけ出したSHINPEIのメッセージがダイレクトに響くリリック。レコーディング中のマッスルエピソード(?)や、窮地に追い込まれた時の4人4様の立ち直り方についても聞いたロングインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■ギリシャ神話のヘラクレスが
■MUSCLE ATTACKのイメージとピッタリ

──3rdアルバム『HERCULES ROAD』にはヘヴィでハードで痛快な曲がありつつ、風通しのいいメロディックな曲も収録されていて、MUSCLE ATTACKのスピリッツや人間性がより伝わるアルバムになりましたね。

SHINPEI:まず、MUSCLE ATTACKとして1stアルバム『MUSCLE』を作った時は、メンバーも含めてみんなで大合唱できるようなシンプルな曲にしようと思ったので、その頃、自分が好んで聴いていたメロディックパンクが中心だったんですね。その後、メンバーそれぞれの持ち味を加えて作ったのが2ndアルバム『ATTACK』。今回の『HERCULES ROAD』は時間軸をさかのぼってギターを弾き始めた頃、自分のルーツになったアメリカンロックを、今、表現したら面白いんじゃないかなと思って、サウンドの全体像を作り上げた感じですね。

──ルーツを表現しようと思ったのはなぜですか?

SHINPEI:MUSCLE ATTACKも2013年から活動を開始して、メンバーとのコミュニケーションもどんどんスムーズになっていっているし、自分自身、歌いながらギターを弾くことに対して少しずつ肩の力が抜けていっているんですね。アメリカンハードロックは起承転結のあるドラマティックな曲が多いので、結成当初はまだ早いかなと思っていたんですけど、タイミング的にも今がベストなんじゃないかと。

──なるほど。楽曲「ヘラクレスロード」はファイティング魂全開のナンバーになっていますが、アルバムのタイトルにもなった“HERCULES”は“困難に立ち向かう英雄”というところから付けたんでしょうか?

SHINPEI:まさにその通りです。ギリシャ神話のヘラクレスがMUSCLE ATTACKのイメージとピッタリだったんです。話の中に“ヘラクレスの選択”というのがあるんですが、2つの道があったらあえて困難な道を選ぶことで人生はより豊かなものになるということを謳っていて、これは今回のアルバムのテーマにふさわしいなと。最初はタイトルを何にしようか悩んでいたんですよ。1stが『MUSCLE』で2ndが『ATTACK』だったので。

──3rdはてっきり『MUSCLE ATTACK』なのかと(笑)。

SHINPEI:ははは。そんな時にHIDEHIROがいくつかタイトルの候補を考えてくれて、その中にあったのが“ヘラクレス”という言葉だったんです。彼は実は昔、“ヘラクレス オダ”というプロレスラーみたいな名前でドラムを叩いていたことがあったんです(笑)。

HIDEHIRO:そうなんですよ。

SHINPEI:で、これも何かの縁かなと感じて、タイトルは『HERCULES ROAD』にしようって。

──そんないきさつがあったんですね。では完成したアルバムについて、みなさん、どんな変化や手応えを感じていますか。

Jong:自分たちが成長してきた結果が見える1枚になったと思います。俺の中ではちょっとアダルトな感じになったかな。猛々しい曲でもどこかに落ち着きがあったり、バラードがあったりとか。

──Jongさんが作詞作曲を手がけた「PROLOGUE」は躍動感がありつつ、メロディックな曲ですね。

Jong:これはMUSCLE ATTACKを始めたばかりの頃に作った曲なんですよ。当時の“これから頑張るぞ!”っていう気持ちを表した“プロローグ”でもあり、今もその想いは残っているので、またここから始まるんじゃないかっていう。歌詞は今年に入ってから書きましたね。

──“春の風が見慣れた街に鮮やかな色を運んでく”という歌詞が出てきますが、新しい季節を思い浮かべて書いたんですか?

Jong:はい。春から新生活が始まる人もいるだろうし、新しい一歩を踏み出そうっていう。

HIDEHIRO:ちょうどJongも引越しの時期だったんだよね。

Jong:そうなんですよ。12年住んだ部屋を離れて。

HIDEHIRO:同じアパートの中の引越しだけどね(笑)。

──ははは。大きく踏み出したわけじゃないんだ。

HIDEHIRO:彼の中では大きな移動だったんです(笑)。

SHINPEI:Jongくんのリアルが反映されていますね。彼の曲ってアルバムの中にポンッて入るだけで、いい意味で世界観を変えてくれるんですよ。

──2ndアルバム『ATTACK』収録の「TWILIGHT」もそういう曲でしたね。

SHINPEI:そう。今回も全体的なテーマはアメリカンハードロックだったんですが、「PROLOGUE」は良い場面転換になるなと思ったので、歌詞もアレンジも歌もまるまるJongくんに託しました。

Jong:全部歌うのは初めてだったんですけど、力を抜いて歌えたので良かったなと思いましたね。

──確かに前半3曲はハードでゴリゴリだけど、4曲目の「PROLOGUE」で空気感が変わります。

SHINPEI:そこがJongくんの良さかなと思いますね。前半で自分が思い描いていたアメリカンハードロック像をグッと押し出して、後半で振り幅を出したアルバムになっていると思います。あとは2ndに比べると日本語詞が増えていますね。英語が合うテイストの曲は英詞にしているんですが、ダイレクトに日本語で伝えたいと思う曲がちょっとずつ増えています。

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