【インタビュー】K-POP界NO.1プロデューサー「勇敢な兄弟」が初めて総合プロデュースする「CHERRSEE」ついに始動開始

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BIGBANG、SISTAR、AOA、4MINUTEなど、人気のK-POPグループのプロデュースだけでなく、数々のアーティストに楽曲提供を行う勇敢な兄弟。彼が手がけた楽曲はBrave Soundと呼ばれ、ヒップトロニカなど独自のジャンルを生み出し、K-POP界を牽引してきた。そんな彼が新たに手がけたのは、5月25日にシングル「Mystery」でデビューを果たす日本の5人組ガールズグループ「CHERRSEE」。4月9日に国立代々木競技場第一体育館にて行われた「Girls Award 2016 SPRING/SUMMER」で堂々たるパフォーマンスを見せたことも記憶に新しい。特に勇敢な兄弟は、新人を育てることに関して定評があり、韓国では「スター製造機」「新人磨きのマイダスの手(ギリシャ神話に登場する触れるものを黄金に変えるミダス王に比喩)」との異名も持つ。CHERRSEEプロデュースの舞台裏を聞いた。

◆CHERRSEE~画像~

――CHERRSEEは応募総数5800人の中から選ばれた5人で結成されたとか。

勇敢な兄弟:そうですね。実は当初はこの5人のほかに追加メンバーもいたので、もっと人数が多かったんですよ。7人組で行くか、8人組で行くか、今のような5人組にするのかというのもわからないような状況でした。最後まで辛いレッスンを乗り越えて残ったのがこの5人のメンバーです。


▲プロデューサー「勇敢な兄弟」

――レッスンは韓国で行ったそうですね。

勇敢な兄弟:はい。韓国に来てレッスンを受ける中で、ついてこれずに日本へ帰された子もいたんです。正直言って、最初のうちは実力はぜんぜんなかったんですよ。厳しいレッスンをしながら、磨かれていったわけですが、残ったこの5人は早くから変化が見られた子たちでした。彼女たちと出会った時は、メンバー自身、自分たちがまだまだヒヨッコであることをわかっていたので、正直、ちょっとビビってたと思います。ただ、「これから絶対に成功するぞ!」という目をしていました。

――目ヂカラで彼女たちのポテンシャルを見抜いたんですね。

勇敢な兄弟:僕自身、韓国のアーティストのプロデュースをたくさん行ってきて、いろんなアーティストと接してきたからわかるのですが、CHERRSEEのメンバーは目ヂカラで、努力して成功したいという切実な欲求がすごい伝わったんですよ。目を見た時に狂ったように練習させて、努力を重ねれば、上がっていけるなと確信しました。実際、この5人は、僕自身が頭に描いたことを要求しても必ずついてきてくれました。

――韓国でのレッスンはどんなものだったんですか?

勇敢な兄弟:韓国でのレッスンは半年以上あったんですけど、基礎はすべてやらせました。まず運動から始まって、ヴォーカルレッスン、ダンスレッスン、自由時間もすべてダンスのレッスンをやっていますし、ウォーキングのレッスンもあります。それを明け方までやるんですよ。その練習の最中にはたくさん泣いてましたし、怒られました。最初に韓国に来た時と比べたら、今のようなパフォーマンスができるなんて、想像もできないと思うんですよ。

――レッスン期間中で一番印象に残っていることはなんですか?

勇敢な兄弟:一つのグループに見えるようにまとめるのが大変だったことですね。一つの振り付けを彼女たちに渡したら、最初の頃は、一人は小さく踊ったり、一人は大きく踊ったり、バラバラでした。グループとしてみたらそれは最悪なことなんですね。才能があるメンバーはそれを抑えて周りに合わせなければならないし、才能がない人はそれを伸ばさなきゃいけないし、バランスを合わせなければいけない。メンバー同士がライバルという側面もあると思いますが、その中で、目立とうとして一人が上手く見せようとしちゃうと、チームとしては成り立たないですからね。もちろん、一人一人が実力を伸ばすことに関して貪欲にやりたいところでもあるんですが。まずはチームなので、誰かがよくできていたとしても、その子だけを褒めるようなことはしません。


――なるほど。一人を褒めるとチームワークが損なわれる可能性を引き起こすから、全員平等に扱うことがチーム力を高めていくことでもあるんですね。

勇敢な兄弟:そうです。もし上手い人が一人いたとしてもプロデューサーは胸の内にとどめておくだけです。そこで、褒めちゃうと、褒められなかった子が、褒められた子がやったようなことしかやらなくなっちゃうんですよ。そうすると伸びないですからね。それは僕自身がたくさんのグループを育ててきて感じたことなんです。怒る時は全員一緒に怒らなきゃならないし、褒める時も全員一緒に褒める。チームワークが一番大事なことなんですよ。

――この5人それぞれの魅力を聞かせてもらえますか?

勇敢な兄弟:MIYUはダンスが伸びましたし、SAYURIはタレント性があります。最初は表情も固まってたのに、すごく良くなったんですよ。LENAは声のトーンがいいですね。ラップもできて、メロディのあるものも得意です。HIKARUとNENEはサブヴォーカルでもメインでも力を発揮できるでしょうね。今はメインが誰で、サブが誰っていうことを決めずに、すべてのメンバーがヴォーカルをこなせるという前提でレッスンをしています。グループとしての色を探している最中と言えばいいでしょうか。2NE1を例に出すと、ボムがメインヴォーカルですが、曲によってはCLがメインを務めることもあります。CHERRSEEの場合も、曲の特性によってメンバーの役割が変わっても大丈夫ようなようにレッスンをしています。

――曲によって色が変わるグループになるかもしれないわけですね。

勇敢な兄弟:そうなんです。だから、面白いグループになると思うんです。メンバーそれぞれに個性があって似ているメンバーがいないことが魅力でもあります。トーンがまったく違うんですよ。カメレオンのように変化して、常に世の中の人が気になるようなグループであればと思います。常に発展して、いつも挑戦して、想像もつかないようなことができるグループにしたいですね。


▲1stシングル「Mystery」初回限定盤


▲1stシングル「Mystery」通常盤

――「Mystery」を聴かせていただきましたが、メンバー各々の声が全然違うタイプなので、声だけでどんどん表情が変わりますね。

勇敢な兄弟:そうですね。高音がいいメンバー、低音がいいメンバー、それぞれいますし、バースとサビ、パートごとに誰をどう配置するかで音楽は変わってきますね。この曲は、それがよく分配された曲だと思います。この曲がどう生まれたかと言いますと、映画を観終わって余韻が残る映画って、あとでまた「楽しかったな」って思えるじゃないですか。音楽でもそれを表現したいと思いました。でも、映画は2時間~3時間の尺で、音楽は3分、長くても4分。短い音楽を聞いて記憶に残るものがないのであれば、そのグループのことすら記憶できないと思うんです。映画が終わってから余韻が残るように、音楽にも強いインパクトが必要です。例えば歌詞に出てくる単語やメロディ。この曲ではタイトルにもなっている、「♪Mystery Mystery~」のところに中毒性を持たせて、余韻として残ったらいいなと思って作りました。

――カップリングの「Rose」はどんな曲ですか?

勇敢な兄弟:「Mystery」ともまた違うミディアムR&Bです。この曲を色で表すと「赤」。最初のシングルですし、CHERRSEEの他の可能性を見せたいということで色を分けました。「Mystery」は「パフォーマンス」と「記憶に残る」ということがコンセプトだとしたら、「Rose」は、聴いたらメロディが入ってくるというようなタイプの曲だと思います。聴くことに徹した音楽かもしれないです。お酒を一杯飲みながら聴くにもいいですよ。

――勇敢な兄弟さんはヒップトロニカというジャンルを確立されて、その後もご自身ならではのサウンドを作ろうとしていることを感じるんですが、CHERRSEEでも試してみたいことはありますか?

勇敢な兄弟:ありますね。この子たち自体が多くの色を見せられるグループだと思うので、いきなりギターを持って登場するかもしれないですし、コンセプトに合うように鍛錬して練習するグループにしようと思っています。いろんなジャンルを昇華できるようなグループとして活躍できるように楽曲も作っていますし、今後も、彼女たちの実力を磨いていきたいと思っています。

(文・大橋美貴子)

1stシングル「Mystery」

1stシングル「Mystery」
2016年5月25日(水)発売
1.Mystery
2.ROSE
3.Mystery(Instrumental)
4.ROSE(Instrumental)
■初回限定盤(CD+DVD+12Pブックレット)
価格¥1,600(税別)
トレーディングカード封入(メンバー5人+集合の合計6種類をランダム封入)
■通常盤(CD+4Pブックレット)
価格¥1,000(税別)
※初回限定盤、通常盤共にトレーディングカード封入(メンバー5人+集合の合計6種類をランダム封入)

ライブ・イベント情報

<CHERRSEE 1st Single『Mystery』リリースイベント>
【東京】2016年5月23日(月) 17:00~
ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージ
【大阪】2016年5月25日(水) 17:00~
千里セルシー1Fセルシー広場
各地サイン会を予定しております。
詳細に関しましては公式サイトよりご確認ください。


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◆CHERRSEE 画像
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