【ライブレポート】舞台『マジすか学園』新作公演の主演に柏木由紀。「嬉しい! びっくりした! どうしようー!」

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柏木由紀が、5月11日と12日の両日にわたって初めてのソロ全国ツアーの東京公演をNHKホールにて行なった。アンコールでは、この夏に上演される舞台『マジすか学園』の新作公演の主演を務めることが、本人の口から発表となった。

◆柏木由紀 全国ツアー東京公演 画像

全国5カ所6公演で1万5000人を動員予定のこのツアー。12日の公演には、1万人の応募の中からチケットを手にすることができた3400人が会場へと足を運んだ。そしてライブでは「ショートケーキ」「Birthday wedding」「365日の紙飛行機」など全24曲が披露された。

お城を彷彿とさせるセットの中で、オフショルダーのセパレートミニドレスと海軍風ハットを被った柏木由紀が荘厳な雰囲気を打ち破るように登場して、「シアターの女神」からライブはスタート。観客はもちろん総立ちとなり、「柏木由紀全国ツアー東京、盛り上がって行きますよー!」と、柏木が声をかければ興奮度は一気に最高潮へと達する。

一方の柏木はというと、そんな歓声に応えるように客席ひとりひとりを指差し、指の先からハートを発射しながら、笑顔を投げかけていく。会場中、誰もが「超絶可愛いゆきりん!」状態である。

「みなさん、こんばんはー! <柏木由紀 1st Tour ~寝ても覚めてもゆきりんワールド 日本縦断みーんな夢中にさせちゃうぞっ♡~>NHKホール! 盛り上がってますか! 声出してますかー! 最高です。今日みなさんお気づきですか、カメラがたくさん入っているんですよ。だから、ぜひとも、協力……協力が必要で。声援をいつもの5倍増でお願いします。」

映像収録用のカメラが入っているため、大きめの声援を送ってほしいと会場にお願いする柏木。そんなゆきりんのお願いに、3400人のファンは一斉にホールを揺らすかのような大声援で応えた。

今回のツアーでは、各公演“ご当地曲”と銘打った日替わり曲を披露。本人曰く「今日は攻めた」というこの日の“ご当地曲”の準備として、暗転した状態で特攻服を羽織ると、それだけでざわめきが起こる。披露された「マジスカロックンロール」で会場をロックンロールなノリに染め上げると、続く「口移しのチョコレート」は、ピンク色の照明の中で、チョコレートよりも甘くけだるく歌い上げた。

ブランコに乗って空中遊泳した「夜風の仕業」。さらにバンドメンバー紹介では、ステージ上の大型ビジョンに江口信夫(Dr)、山口寛雄(Bs)、星村麻衣(Key)、Ayasa(Vi)、松ヶ下宏之(Gt)といった今回のツアーを支える錚々たるミュージシャンがプレイとともに表示されると、次の瞬間、スペシャルミュージシャンとして柏木由紀のクレジットが“Electric Guitar”の表記とともになされる。

トラ目が綺麗に浮き出たブルーのレスポールタイプのギターを抱えて、大歓声の中でステージ中央に堂々登場した柏木。そして、ギターを鳴らす……ものの、まさかのミステイク。「もっかいやっていいですかー?」と、膝をついて両手を合わせて謝る仕草を見せて、再度、観客の大歓声を呼びこむと、しっかりとポジションを確認して歪んだギターを鳴らし、「前しか向かねえ」をギタープレイとともに披露。これまでのコンサートで、ピアノ、ドラム、クラシックギターの披露はあったが、エレキギターの演奏を披露するのは本ツアーが初めて。途中のフレーズを苦笑いとともにこなすなど、クールでキュートな柏木の姿にファンは大興奮となった。

「やっちゃったー! 私! あれー、おかしい! おかしいな! 新潟、大阪、名古屋、昨日、もう4回やったの。今日も本番前にね、ずっと練習してたの。で、よっしゃこれはいける。今日はDVDもあるし、ちょっくらかましたろうかなって。しょっぱなから間違ったんだけど! どうしよー! やばーい!」と、映像収録用のカメラに失敗が見事に収められてしまったことで、ゆきりんはステージ上で大騒ぎ。「でもさ、ここにいる3000人以上が、今のこと黙ってたらさ、現代技術でなんとかならないかね。……なんないかー。」と、起きてしまったことを悔やみつつ、ギターの難しさをこの日、NHKホールのステージでやっと気づいたそうである(「もう見納めかもしれない。次のやつ探します。」と、ギターから別の楽器に乗り換えることも口にしていた)。

そして大きな発表があったのは、アンコールでのこと。柏木のトーク中に、突然、ステージ上のビジョンに、新作舞台『マジすか学園』の今夏上映決定の映像が流される。「どうしたどうした?」と、ビジョンに釘付けとなる観客と柏木。さらに、同舞台の主演として柏木由紀が決定したことも明らかに。しかもこれ、観客はもちろん、本人にもサプライズでの発表だった。

柏木は「びっくりしたー! え? 『マジすか学園』の舞台の、主演になりましたー!!」と、驚きと喜びを言葉にすると、「いつから?」と、今一度ファンに上演開始日を確認して、再び「やったー! 舞台の主演、初めてです。嬉しい! びっくりした! どうしようー!」と、喜びを爆発させる。一方で、ドラマでは瞬間移動の能力を持つ役柄だったが、それがはたして舞台で再現できるのか、と素朴な疑問を語り始めて、会場に笑いを起こしていた。

一方、MCでは、「AKB人生、無冠で終わっていいのか!」と、威勢よく言い放ち、6月18日に行なわれる<AKB48グループ選抜総選挙>への意気込みを語る場面も。「あとはやり残したことは本当に何もない。舞台もやらせてもらって、ツアーもやって……1位になったことがないんですよー(笑)。」という柏木。そして今回のソロツアーを通して実感した、自身とファンとの関係について「こういう空間をまだ、世間は知らないなんてもったいないと思ったんですよ。こんな素敵なファンがいるってことを、どうにか1位になって知ってもらいたい。」と話しながら、とにかく「楽しく行きましょう。1位にならなかったらそれでいいじゃないですか。私は、この(自分とファンとの)関係は揺るがないと思うんです。」と、一生懸命頑張れるだけ頑張ることを宣言した。

柏木由紀が主演する<舞台『マジすか学園』>は、7月25日から8月5日まで赤坂ACTシアターで上演される。出演は、柏木由紀のほか、岡田奈々、田野優花、高橋朱里、大島涼花、小嶋真子、野村奈央、佐々木優佳里、西野未姫、篠崎彩奈、湯本亜美、中西智代梨、後藤萌咲、込山榛香、茂木忍、小田えりな。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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