【インタビュー】妄想キャリブレーション、“思いっきり!”“邪念を捨てて”“心を込めて”虜にする新作「ちちんぷいぷい♪」

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■バラバラに生きてきた6人が集まって、妄キャリとしての活動を始めて。
■ツアーがあったことで、みんなの夢が同じ方向を向くようになった。(桜野羽咲)


──秋葉原ディアステージで結成されてから3年が経ってますが、これまでの活動で特に印象に残ってることは何ですか?

胡桃沢:去年(’15年)の夏にサマソニに出させていただいたんですけど、すごく悔しかったのを覚えてます。妄キャリは、自分たちのパフォーマンスができれば、お客さんに好きになってもらえるって思ってたんです、でも、やっぱり、自分たちにまだ足りないものが決定的にあって。サマソニという舞台は、お客さんを盛り上げるという点で足りないものを実感させてくれたし、私たちにいい刺激をくれたなって思いますね。今、こうやって注目されているからこそ、もっともっと大きくなって、いつかまたサマソニに挑みたいっていう思いがありますね。

双葉:‘14年の10月に夢子と伊織が入って、’15年の夏に8枚目のシングル「幻想恋花火」をリリースしたんですけど、そこから、振り付けが一気にレベルアップして、活動自体も忙しくなったんですね。そのリリースから秋に始まった全国ツアーにかけて、メンバーと一緒にいる時間が長くなって。1つのことに対してみんなで考えられるようになったことが印象に残ってますね。

▲「ちちんぷいぷい♪」初回盤

桜野:私はツアーが始まってから、今年の元旦に行ったZepp Tokyoのファイナルまでが一番印象に残っていて。毎週末、全国のどこかしらでライブをするっていうのは、普通に生きていたらしないことじゃないですか。バラバラに生きてきた6人が集まって、妄キャリとしての活動を始めて。ツアーがあったことで、みんなの夢が同じ方向を向くようになった。1公演終えるごとにみんなで反省点を話し合うことも出来たんですね。でも、Zeppのチケットが最初はあんまり売れてなくて。ギリギリまでもがいたし、苦しい日々だったんですけど、幕が開いた瞬間に埋まってる会場を見たときの気持ちは、本当に忘れられないですね。

水城:私もZepp Tokyoで見た光景は忘れられないですね。その日のために毎日、たくさんのレッスンをやって。リハーサルの時は誰もいなくて、すごい大きいハコだなと思ったので、本番が始まって、たくさんの人で埋まってる会場を見て、すごく感動しました。

雨宮:ワンマンライブは全部心に残ってるんですけど、私が一番覚えているのは、やっぱり加入した日のライブですね。その日のことたまに思い出して、ああ、頑張らないとな〜って思ったりしてて。当時は、メンバーと知り合って、まだ3ヶ月くらいしか経ってなかったので、実際、仲良くなくて。緊張もしてたので、あんまり楽しかったとは言えないけど、人生で一番すごい日だったなと思います。自分の人生が変わった日、みたいな感じです。

星野:あの日さ、夢子、喉枯れてたよね。

水城:そう。私、喉ガラガラになっちゃって。声が裏返っちゃったのを覚えてます。

星野:私は、夢子と伊織が入ったことが一番大きかったなって思います。私と苗と羽咲にとっては初めての後輩なんですけど、私は人に教えるとか、注意するっていうことがすごく苦手で。それまで人に注意したり、怒ったことがなかったんですよ。そういう意味では、夢子と伊織のおかげで人間的にも成長できたかなって思います。

水城:にぁちゃんは最初、そっけなかったね。

星野:人見知りなんだよ。

雨宮:でも、怒れない人なんだろうなっていうのはわかってたよ。

胡桃沢:私もどう接していいかわからなくて。伊織と夢子に対してとりあえず話しかけてみるんですけど、二人とも人見知りだから、どうやったら仲良くなれるんだろうっていうのをずっと探ってて。

双葉:お互いにそうだよね。

▲「ちちんぷいぷい♪」通常盤

──何か6人のメンバーの結束が固まった出来事はあるんですか?

星野:やっぱり、去年の10月から始めた全国ツアーが大きかったですね。羽咲が言ったように、毎回、みんなで反省をしたり、次の目標を立てたりしてて。ツアーを回ると必然的に一緒にいる時間も長いので、夢子がどういう子なのかもわかってきて。お互いに受け入れて、徐々に結束が固まっていった感じですね。

水城:最近もどんどん近づいてる。昨日より今日みたいな感じで。

桜野:今は一緒にいなくてもいい時でもずっと一緒にいちゃうんですよ。

星野:そうなんだよね(笑)。

桜野:待ち時間とか自由に時間を使ってもいいじゃないですか。2時間空いたら、買い物行ったりする子がいてもいいんですけど、4畳半くらいの部屋にパソコン1台置いて、6人で寝っ転がって、同じ映像を見ながら、きゃっきゃ言ってる。

胡桃沢:いろんなアイドルさんのMVを見て勉強したりとしてるね。

桜野:人見知りたち同士が急に近づいちゃって。だから、「仲いいんですか?」って言われたら。「仲良くないんですよ」って言えるくらいには仲良くなりました(笑)。

胡桃沢:家族よりも一緒にいる時間が長いからね。嫌なところも含めて受け入れてる。

水城:そうだね。仲良くやらないとしんどいよね。

双葉:仲悪いみたいじゃん(笑)。

水城:っていうくらい、なんでも言い合えるようになったってことだよね。

雨宮:一人暮らしだとさ、メンバー以外に喋る人いないんだよね。誰とも喋らないから。

胡桃沢:確かに(笑)。

桜野:言っちゃえば、一緒にいたくない時も一緒にいないといけないから、いい意味で空気というか、家族以上の仲間になってますね。

星野:無理に喋らなくてもいいくらいに仲良くなったよね。

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