【インタビュー】クリス・ウーズィー、“ゴールドに輝く扁桃腺を持つ男”

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エモーショナルな歌声で高い評価を獲得してきたブリティッシュ・メロディック・ハード・ロックのボーカリスト、クリス・ウーズィーが『Rhyme & Reason』に続くソロ第2弾アルバム『ドリーム・マシーン』を完成させた。

◆クリス・ウーズィー画像

英国的情感を感じさせ、丁寧に歌い上げる楽曲が収録された今回のアルバムには、ソングライトとギターにメロディック、AOR最強の仕事人、RADIOACTIVEのトミー・デナンダーが全面的に協力しており、RUBICON CROSS、TYKETTOで活動するクリス・グリーン(G)やSNAKECHARMERのアダム・ウェイクマン(key)らの参加も注目ポイントだ。

感情豊かなヴォーカルには更なる磨きがかかり、テンポ良く勢いある曲とメロディアスでブルージーな楽曲ではコーラス・ワークも充実している。MR.BIGのエリック・マーティン系の声質を持つクリス・ウーズィーだが、熟成していくワインのごとく年を重ね風味を増していく彼のニックネームは“ゴールドに輝く扁桃腺を持つ男”である。


──セカンド・アルバムが完成しましたね。

クリス・ウーズィー:このアルバムにはポジティヴな感覚を感じているよ。前作『Rhyme And Reason』をリリースしたときからこの新しいアルバムの為のアイディアと曲作りはスタートしていたんだ。

──スタジオ・セッションには満足していますか?

クリス・ウーズィー:もちろん。イメージ通りのサウンドに仕上がった。スタジオは自宅からそう離れているところではなかったから、今回の工程全てがリラックスして行うことができたんだ。

──どのようなアルバムになったと思っていますか?


クリス・ウーズィー:いつも細かいハード・ワークを行い、それを少しでも多くに人に聴いてもらうためにがんばっているから、アルバムを最後まで聴いてもらって何かを感じとってくれれば嬉しいな。力強いメロディとバランスの取れた素晴しいサウンドに仕上がったから、ミュージシャンの光るプレイにも耳を傾けて欲しいね。ソロを制作するときはまずは曲作りに専念するんだ。ミュージシャンを誰にするかとかプロデューサーは誰にするとかは全く考えない。そして全てをできるだけオーガニックな方法でやるように心掛けている。

──クリスの受けた音楽的影響について教えて下さい。

クリス・ウーズィー:若い頃、兄貴が持っていたレコードを聴くことができたからラッキーだった。ロック系のアルバムがたくさんあったからいいアルバムに出会うと興奮したよ。あの頃は1枚のアルバムを何回も何回も聴いていたよね。ラジオからも耳に残るポップ・ミュージックがたくさん聴けた。ディープ・パープル、フリー、バッド・カンパニー、ブラック・サバス、クリーム、ブラインド・フェイス、ジューダス・プリーストをはじめとしたバンドを相当聴きこみインスパイアされた。メロディがいつまでも頭の中に残り、リフレインされていたな。これら以外にもいいバンドが多く存在していた良き時代だったと思う。ヴォーカリストという視点から見れば、ポール・ロジャース、デイヴィッド・カヴァーデイル、イアン・ギランが音楽の道へと導いてくれた。

──アルバムの中でお薦めの曲はありますか?

クリス・ウーズィー:「Dream Machine」かな。タイトルとは少し違ったイメージが存在するかも知れないよ。オレはアダムのキーボードが特に気に入っているんだ。

──『Dream Machine』というアルバム・タイトルにはどんな意味があるんですか?

クリス・ウーズィー:特に大きな意味はないよ(笑)。楽曲からタイトルにフィットするものをチョイスした。アルバムを少しの言葉で表すのは簡単ではないと思うけど、いつも考え抜いて決めているよ。

──今回のアルバムはブルースっぽいフィーリングも感じられますね。

クリス・ウーズィー:そうだね。そういう要素があるかも知れない。これまでに受けた影響の中からそのようなテイストが出てきたのだと思う。ブルースはロック、音楽の根幹をなすものだからね。

──活動予定はどうなっていますか?

クリス・ウーズィー:今年の後半にいくつかの大きなアーティストと大きなショウをやる予定なんだ。今は交渉、調整中だけど、実現すればみんなに絶対喜んでもらえるはずさ。今は新作の反応を見つつ、これからの活動を決めようとしている段階だ。現在SNAKECHARMERの2ndアルバムを制作していて、作業は半分位まで進んでいる。リリースが決まったら是非こっちもチェックして欲しいね。

──日本のファンへメッセージをお願いします。

クリス・ウーズィー:『Dream Machine』を気に入って聴いてくれることを望んでいるよ。これからもお互いにロックし続けよう。


クリス・ウーズィー『ドリーム・マシーン』

2016年5月25日発売
BKMY-1022 2,222円+税
※輸入盤日本仕様
1.This Is The Life
2.Another Runaway
3.War
4.Dream Machine
5.Tearing It All Down
6.Into Your Dream
7.Moment Of Madness
8.Gone Long Gone
9.Better Time To Come
10.Eager To Please
11.Return To Me
12.Flesh On The Bone ※初回プレス分のみのbonus track

Produced by Lars Chriss

Line-up
・Chris Ousey(Vo)
・Chris Green(G)/RUBICON CROSS & TYKETTO
・Tommy Denander(G、Key)/RADIOACTIVE
・Adam Wakeman(kKey)/SNAKECHARMER
・Andy Loos(B)
・Lars Chriss(Dr)
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