【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.45「MONOを日本から追っかける!(5)~MONO、イギリスでBEST3に選ばれる~」

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イギリスのオンライン・マガジン『What Culture』において2000年以降にリリースされたインストゥルメンタル・ロック・アルバムのBEST10が発表され、MONOの『Hymn To The Immortal Wind』がMogwaiやExplosions In The Skyらのアルバムをおさえてベスト3に選ばれました。

『Hymn To The Immortal Wind』は2009年3月24日にNYをベースとするアメリカのレーベル・Temporary Residence Limitedよりリリースされた7曲入りのアルバム。

結成10周年であったこの年、オーケストラを盛り込んだこの5枚目のスタジオ・アルバムには、登山家の栗城史多氏に提供した「Ashes in the Snow」が収録されており、エベレストという自然の猛威と美にMONOの音楽が溶け合う類い稀な美しさを誇る映像作品は今もyoutubeで観ることが出来ます。


今回のBEST3選出における『What Culture』のMONO批評の一部をご紹介しましょう。

「この日本のインストゥルメンタリストたちは音楽に国境はないということを確実に知っている。このレコードこそがその壮大な壁だ。

ヴォーカルの有無に関わらず、このアルバムにおいてMONOが創り上げたような完璧なまでの優雅さと優美を兼ね備えた音楽へは、多くのバンドが辿り着けるわけではない。まず初めにその大掛かりなサウンドに驚かされることだろう。そしてまた彼らの楽曲は、心に残る感銘を残し、あなたをさらにMONOへと引き戻し続けるだろう」

(■出典:What Culture<10 Best Instrumental Rock Albums Since 2000 http://whatculture.com/music/10-best-instrumental-rock-albums-since-2000?page=9)


先日BARKSにて公開されたフジロックを語る座談会<【検証】フジロックが20年愛され続ける理由~序章~>(https://www.barks.jp/news/?id=1000126931)に参加させていただいたのですが、MONOのことに触れられず心残りでした。

以前もこのコラムで書きましたが、2012年のフジロックで観たオーケストラを率いた彼らのステージは素晴らしかったですし、インスト繋がりでは同年出演のExplosions In the Skyも紫色の空の下で幻想的な世界を魅せてくれました。

MONO公式SNSによると、今夏イギリスで開催される<ArcTanGent Festival>にヘッドライナーとして出演が決まったとアナウンスされましたね。MONOに太陽はあまり似合わないけれど、日本でもまた夏フェスで観たいものです。来月は6月10日(金)に渋谷でTHE NOVEMBERS企画のライブに出演するとのことですので、まずはそちらを楽しみましょう。


◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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