【インタビュー】高橋まこと率いるJET SET BOYS、「バンドでドラム、それが俺のすべてかな」

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■“1+1+1+1”は絶対に“4”じゃない
■それが俺が歩んできたバンドというもの

──先ほど椎名さんから「どんな音楽なのか誰も分かってない」という話もありましたが、まことさんは当初、どんなバンドにしたいと?

高橋:俺は「バンドができりゃいいや」ぐらいしかなかったんだよ。

椎名:ははは。ざっくりなんです(笑)。でも、確実だったことがひとつあって。まことさんが描いてるバンドって3人でも5人でもなく、4人組。歌うだけのヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、以上っていう。

tatsu:だから、その4人を集めた時点で、まことさんの仕事は終わってるんです。

高橋:そう。「よし! できた! これだ!」って(笑)。

椎名:バンド名も何もなかったし、どんな音楽をやるっていうコンセプトもなかったけど、「OK! 後は任せた」って(笑)。

▲tatsu (B / L?-PPISCH)

──そもそもどうしてまことさんは4ピースにこだわっていたんですか?

高橋:ビートルズとかベンチャーズとか、俺のなかでバンド=4人なんだよ。

──BO?WYも4人でしたしね。では、バンドを今ここで新しく組もうと思った一番の動機はなんだったんですか?

高橋:今やっとかなきゃもうできないだろうっていうのが理由。だって、還暦のハードル超えると、もういつどうなるか分かんねぇからさ(笑)。バンドはみんなで4分割できるんじゃん? 俺はずっとその一部としてみんなの背中を見ながらドラムを叩いてきたから。人生の終着点はバンドで叩いて終わりたい。

3人:おぉ、カッコいい。

──ただのドラム叩きじゃなく、バンドのドラマーがいい理由は?

高橋:“1+1+1+1”が絶対に“4”じゃないからだよ、バンドは。それが俺が歩んできたバンドというものだから。今日初めてリハやったけど、やっぱ“4”じゃないもん。それも、レコーディングのときとは……。

3人:全然違いましたね。

高橋:レコーディングは「うわっ難しいな。こんなの俺できんのか?」って思いながらやってたけど、ライヴのリハは全然違う。3曲しか合わせてないからまだまだ手探りだけど、それでも楽しいからね。

友森:まさに今日から、1回レコーディングして頭に入ってる素材をライヴ用にアレンジし出してる。そこもバンドの楽しいところで。

高橋:「ライヴはこの曲のイントロはもっと長い方がいいんじゃないか」とか、「エンディング短ぇからもっと長くしよう」とか。それをやるのが楽しいんだよ。

友森:4ピースだと、その順応性が高いんですよ。伸縮自在なんです。これがまた人数増えていくと、そうはならない。

高橋:大変なんだよね。きっちりやるところはやらないとぐしゃぐしゃになっちゃう。

友森:4人が一番シンプルでいい、役割がハッキリしてるから。大変は大変だけどね。

──では、音楽以外でのバンド内の役割分担というと?

椎名:こっち2人(椎名と高橋)は喋る担当。

高橋:椎名はウグイス坊やだから(笑)。あとの3人は喋んないから。俺なんかライヴになったら絶対ゼーゼーハーハーいうからさ(笑)。そういうときは「いまオヤジがさ~」って椎名につないでもらわなきゃ困る(笑)。

友森:そこをきっかけにヴォーカルとドラムの縦ラインで漫才が始まるかもしれないけどね(笑)。

──JET SET BOYSというバンド名はまことさんのアイデアですか?

高橋:俺はメンバー集めに必死だったから、マネージャーが決めたバンド名。バンド名はなんでもよかったんだよ。この4人で音を出すということが俺にとって重要で。

tatsu:マネージャー会議を開いて極秘裏に決めたらしいです。俺ら“JET SET”でなければ“BOYS”でもないですからね(笑)。

椎名:もちろんJET SET BOYSという言葉はダサいと思います(笑)。これカッコいいとは誰も思わないでしょ? いい意味でダサいんですけど、そのダサさがすごく僕は気に入ってます。ただ、BOYSっていうのは、本当はもうおじさんですけど、少年の頃の気持ちは失わずに見たいな意味で入れかったらしいです。そういうのを後で聞いて「へぇ~」って。

友森:名前というのは元々自分でつけるものじゃないから。子供だって親に名前つけてもらって、それを背負って生きてくわけだから。

tatsu:説得力があるな(笑)。

友森:だから、最初は恥ずかしいし、馴染まないかもしれないけど、自然といつの間にかJET SET BOYSになっていくんじゃないかな。

──JET SET BOYSの4人に共通しているものはなんですかね?

椎名:男ってことですかね。まずそこですね。

tatsu:全員音楽好き。

友森:あと、全員ぎっくり腰を体験してますね。

椎名:ぷはっはっ(笑)。

tatsu:それは重要です。あの苦しみを分かち合えるというのは(笑)。

椎名:僕なんかはまだ未遂レベルなんで、これからみんなを追い越せ追い抜けでぎっくり腰やりますよ(笑)。

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