ANARCHY、CRAZYBOY(三代目JSBのELLY)とのコラボ曲などアルバム収録曲の一部試聴開始

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ANARCHYが7月6日にリリースする、約2年ぶりのニューアルバム『BLKFLG』より、一部楽曲がオフィシャルサイトにて試聴開始となった。

◆ANARCHY『BLKFLG』ジャケット画像、「チェインギャング」MV

試聴可能楽曲は、三代目 J Soul BrothersのパフォーマーELLYこと、ラッパーのCRAZYBOYをゲストに迎えた「HELLA RICH feat. CRAZYBOY」に、「SO WHAT?」「HAMIDASHIMONO」「NO FEAR feat. JOHNNY & YDIZZY」「ヒトヒトリフタリ」の計5曲。いずれも、聴けば聴くほど『BLKFLG』というアルバムがかなりバラエティーに富んだ1枚であることが感じられるはずだ。

また、これら楽曲について、ANARCHY本人がコメントしている。

「HELLA RICH feat. CRAZYBOY」

ELLY(CRAZYBOY)と曲を作るなら、“爆発系”の曲を作りたいな、と思ったんです。あと、彼が普段活動しているフィールドでは出来ようなことをやらせたいな、って思いも俺の中であって。この曲の内容って、言ったら下品じゃないですか(笑)?彼をこっちの世界に引きずり込むような曲にしたいな、って。『俺はリッチだぜ』って歌ってるように聴こえるかもしれないですけど、それだけじゃない。ラップは言霊で、言ったことが実現していくっていう“夢”についての歌でもあるんですよ。実現したこともあれば、まだ夢のままなこともあるけど、そんな中でも『俺らのマインドが“リッチ”』という気持ちを込めて書きましたね。俺らが、いつも遊んでるときに夢を語り合っているような感じで、この曲を作りたかった。俺が思うに、ELLYって本当に“ラッパー”なんですよ。目立ちたがり屋だし、佇まいとか振る舞いがいつも“やりすぎ”な感じがあって、そんなところがヒップホップ。『ラッパーよりラッパーやん』って。そういうアティテュードって、日本のラッパーに少ない部分でもあるし、そういったところには俺も触発されてますね。

「SO WHAT?」

昔より、世の中からいろんな意見が聞こえるようになってきて。良い意味でも、悪い意味でも。そういったことを逆手に取って、『俺はこういう思いでこれまでやってきて、だからこそ今がある』ということをラップしてます。今作で俺の作品を初めて聴く人もいるやろうし、『NEW YANKEE』の頃からファンになった人もいますよね。そういう人たちに、『俺はこういうところから来た』っていうことを伝えるのもヒップホップやと思うんです。そういうことについて表現している曲って、最近作ってなかったな、と思ったんですよね。今やから歌えることも出て来てるから、このタイミングで『ここまで来た自分』を表現できたらな、って思って作りました。

「HAMIDASHIMONO」

アルバム制作の初めの方に書いた曲です。自分のことを“ハミ出し者”だとは前から思ってはいたけど、最近つくづくそう思うな、って。なんか……世の中に馴染んでない(笑)。俺のことを知ってる/知らないに関わらず、俺とすれ違うとみんな振り返ってくるし(笑)。自分の見た目からそういう風になるんだろうし、自分でも敢えてそう見えるようにしてる部分もあるんでしょうけど。実は、この曲には裏テーマがあるんですよ。それはまた今度話します(笑)。 “ハミ出し者”って、自分で道を選んで好きに生きていくような人間やけど、それにはリスクも伴うし、何でも自分で決めていかないといけない部分もある。『ハミ出せて羨ましい』って思う人もいるかもしれないけど、“ハミ出し者”には“ハミ出し者”の責任があると思うんです。

「NO FEAR feat. JOHNNY & YDIZZY」

JOHNNYとYDIZZYは、自分の近くにいる人の中でも、ラップ以前に人間として面白いと思ってて、影響を受けている人たちなんです。YDIZZYはまだ20歳ぐらいなんですけど、感覚が『古新しい』というか。尾崎豊の映像を観てて『あのパンツ、新しい!』とか言い出すようなヤツなんです。俺らが古いと思ってるモノも、彼にとっては新しく見えたりしてて、そういう感覚から得るモノがたくさんある。JOHNNYも、見てくれからキャラまで、全てが面白い。彼はあまり作品を出してきてはいないけど、10年以上ラップをやって来てたヤツだし、彼のラップを聴いて『あ、ちゃんとやってきてるな』っていうのも感じましたね。この曲に関しては、JOHNNYにもYDIZZYにも、『こういう曲にしてくれ』とか、オーダーは何もしてないんですよね。まず俺のパートを書いて、雰囲気を伝えた上で彼らに書いてもらったら、こういう感じに仕上がった。だから、何を言ってるか分からないような部分もいっぱいあるんですけど、そういうのも逆に新鮮だな、って。俺は、子供の頃聴いてたラップって、ほとんど意味が分かってなかったんですよ。オトナになってやっと理解できた部分がいっぱいある。『何て言ってるんだろコレ?歌詞カード見たい』って勘ぐらせるようなラップっていいな、って思ったんですよね。

「ヒトヒトリフタリ」

高橋ツトムさんっていうマンガ家の方がいるんですけど、その人のマンガのファンで、縁あって先生とも仲良くさせてもらってるんです。これまでのアルバムでも、先生から『こういう曲書いてみたら?』ってアドヴァイスをもらって書いた曲ってたくさんあるんですよ。この曲に関しては、先生からアドヴァイスされたわけではなく、先生の作品(『ヒトヒトリフタリ』)を読んでたら、『俺が書きたいメッセージと似てる』と思ったんです。今回のアルバムに足りない要素はコレかな、と思って最後の方に書いた曲です。ラッパーって、人々のためのリーダーであり代弁者であるべきだと思ってて、俺もそうありたいと常に思ってるんです。マンガの世界のヒーローは、正義の存在として最後まで通すキャラクターが多い一方、現実世界のヒーローは、人の屍の上を歩いてでも成り上がってスターになっていくような存在だと思ってたんですけど、それだけじゃないな、と最近は思ってて。逆に、人が自分の上を歩いていったり、人のためになったりするような人こそが、本物のヒーローだと今は思ってるんです。以前は、『みんなを踏み潰してでも俺が上がっていく』と思ってたけど、それだけがヒーローじゃないし、みんなの気持ちをちゃんと歌えるラッパーになりたい、という感情が生まれてきて、この曲を書いたんです。

メジャー移籍第二弾アルバム「BLKFLG」は、THE BLUE HEARTSの名曲をフィーチャーした「チェインギャング」を含む、全12曲を収録。DVDには、アルバム収録曲中11曲を使用したミュージックビデオ連動型短編映画『BLK FLG the Movie』を収録する。さらに初回限定盤には、限定生産のBLKFLGオリジナルバンダナとステッカー、そして2014年10月に開催されたワンマンライブ<ANARCHY“LIVE SHOW”>より14曲分のライブ映像DVDも同封されるスペシャルボックス仕様となる。

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