【ライブレポート】卒業と留学、そして新加入。iDOL Streetが新体制に突入

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iDOL Streetの各グループによるイベント<iDOL Street Carnival 2016 6th Anniversary ~RE:Я|LOAD~>が、6月25日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催された。2016年の年明けにアナウンスされていたとおり、本公演をもって、Cheeky Paradeの山本真凜と鈴木真梨耶、そしてGEMの武田舞彩は、グループの活動を一旦休止し、約2年のロサンゼルス留学へと出発(チキパのふたりは7月にフランスで行なわれる<JAPAN EXPO>にも参加するため、厳密に言うと今回は国内での現体制ラストステージ)。また、SUPER☆GiRLSの勝田梨乃と荒井玲良は、本公演をもってスパガを卒業となった。

◆<iDOL Street Carnival 2016 6th Anniversary ~RE:Я|LOAD~>画像

「宣誓。私たちiDOL Streetは、ストリート生、わーすた、GEM、Cheeky Parade、SUPER☆GiRLS全員で今日という一日を最高の日にすることを誓います!」── 前島亜美(SUPER☆GiRLS)

チキパ「SKY GATE」をBGMにしたオープニング映像、そしてスパガ前島亜美による宣誓で始まった公演。まずはスパガ、チキパ、GEM、わーすた、そしてiDOL Streetストリート生が、約2100人の観客を前にそれぞれ1曲ずつ披露する。現体制(一旦)ラストということで、該当する3グループはこのステージを思いっきり楽しもうという気合いも十分。なお、このパートでGEMが歌ったのは「Fine! 〜fly for the future〜」。この曲をパフォーマンスするごとに、冒頭26秒の「Fine!」のフレーズを可愛く進化させていった武田舞彩は、一旦ラストステージとなる<iDOL Street Carnival>のステージでは「Fine!」の一言ではなく、まさかの「Are you ready?」というアドリブで魅せた。

「今回は新体制ということで、このメンバーでできるのも最後になるんですけども、悔いが残らないように全員で楽しんでいきたいなと思います。盛り上がっていきたいと思います。みなさん楽しんでいけますか!」── 関根優那(Cheeky Parade)

「GEMの今のこのメンバーでの時間を大切に、GEMILYと、そしてiDOL Streetファミリーのみなさんと一緒に楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いします!」── 金澤有希(GEM)

「iDOL Street Carnival、滅多にないお祭りなので、どこのグループのファンの方とか関係なく、ファミリーとなって一緒に盛り上がっていきましょう!」── 廣川奈々聖(わーすた)

「いつもストリート生は選抜なんですけど、今回は全員で出演できるので、みんなで一緒に楽しみたいと思います。よろしくお願いします!」── 木戸口桜子(e-Street TOKYO)

ステージ上に勢揃いした総勢60人。ここで<iDOL Street Carnival>での定番曲であり、各グループの紹介も盛り込まれた名刺代わりの「☆恋してYES〜これが私のアイドル道!〜」を全員で披露して、アイストのお祭りの華やかさを一気に開花させた。

いよいよ、各グループ現体制でのラストステージが始まる。まずはストリート生(w-Street 12人、e-Street 13人)が2015年度曲をメドレーでつなぐ(新体制お披露目会見の記事で紹介したとおり、今回、スパガ3期メンバー入りしたメンバーがいるため、スト生にとっても現体制ラストのステージでもあった)。

今回のRE:LOAD対象外のわーすたは、先日発表されたアニメ『パワーパフ ガールズ』の公式ダンスミュージック「ぱわわわわん!!! パワーパフ ガールズ」から自分たちのステージをスタート。『パワーパフ ガールズ』をモチーフにした衣装に身を包んで、5人は元気いっぱいメジャーデビューしたばかりのフレッシュさを振りまくと、観客も歓声で応える。さらに、「ワンダフル・ワールド」に、楽曲と振り付けの可愛さゆえにアイドルシーン全体に波及をみせた「いぬねこ。青春真っ盛り」で、TOKYO DOME CITY HALLをKAWAIIでいっぱいにした。

ステージにはGEMが登場。会場は武田舞彩のメンバーカラーのスタールビー(赤)のペンライトに埋め尽くされる。「GEM10人のラストステージ、目に焼き付けてください!」と、村上来渚が呼びかけて、大きな歓声で迎え入れられての1曲目は「We're GEM!」。センターの舞彩を中心に階段を堂々降りていく姿は、まさに“Best 10ct Forever”。南口奈々と伊藤千咲美、熊代珠琳らと次々にアイコンタクトを交わして、周りに仲間たちがいることを確認する舞彩。そして10人は、涙目のまま笑顔を浮かべて、現体制最後のステージにすべてをぶつけるように熱いパフォーマンスをこれでもかと見せつける。観客側も全力の「舞彩!」コールをぶつける。

「FLY NOW!!」で未来への思いを高らかに歌いあげると、いよいよ現体制としてラストの曲「Do You Believe?」へ。これまでの曲中で何度も顔をクシャクシャにして号泣していた伊山摩穂が、「10人ラストはこの曲です! みなさん一緒に手を挙げて、クラップして盛り上がってください!」と、2100人を目一杯煽る。自分を信じて、無限の可能性を求めて、新しい一歩を踏み出そうとする彼女たちの背中をも押すような1曲で、会場はクラブのような盛り上がりで完全に一体化。GEMというグループの歴史にひとつの大切な瞬間を刻みこんだ。

続いて登場したのはCheeky Parade。山本真凜と鈴木真梨耶にとって、これが留学前国内最後の9人でのステージとなる。強烈な逆光の中で浮かび上がるシルエット。最上段の中心に陣取ったのは、もちろん山本真凜。

<僕達には夢がある そう 想い描く約束の地へ──>

天高く指差して微動だにしない8人とともに、彼女はぎっしりと埋まった客席を、そしてその先を瞳に映しながら歌声を響かせる。さっきまでのGEMの興奮を飲み込んでしまうような圧倒的な支配力。そんな「M.O.N.ST@R」が、TOKYO DOME CITY HALLに降臨する。

チキパに湿っぽさは似合わない。そう思わせるような笑顔全開で、かつ、これまた普段に輪をかけて激しいパフォーマンスを展開していく彼女たち。言葉で語るまでもなく“全力で楽しもう”という想いが溢れ出したステージに、オーディエンスも最初からボルテージを一気に高めて、一緒になってサイリウムを突き上げる。

「みんな! そんなんじゃ全然足りないからもっと声出して! 手挙げて、騒いでいこうぜ!」

鈴木友梨耶に鼓舞され、声援はさらに大きくなる。そして「Understand !?」と真梨耶のシャウトが口火を切る「C.P.U !?」。永井日菜もシャウトを放ち、早くもここで客席側を完全燃焼させてしまおうとでも言うかのような熱狂を描き出してしまう。メンバー自身も過去最高点に到達するかのようなジャンプの連続でさらなる興奮を誘えば、ステージと客席というホールの距離を感じさせない盛り上がりが会場を襲う。

「これからも、ずっとずっと、チキパが大好きです。」

真梨耶がそう口にして、チキパの現体制最後の曲は「WE ARE THE GREATEST NINE9'」。交差するスポットライトの中で、9人のこれまでとこれからを綴った曲を関根優那からひとりずつ歌い繋いでいく。不安の中で芽生えた強い決意を胸に、9人がひとりひとりを信じて選んだ未来。新しいドアを開いたら、それでもやっぱり不安と逆境の中かもしれない。しかし、ひとりでは乗り越えられないものも、この9人なら。

<真凜と真梨耶がココにいると いつも思って生きてくから>

永井日菜は、歌詞を変えて自分の想いをメロディーにのせる。そして、そんなかけがえのない仲間たちとの絆を胸に、Cheeky Paradeはこの夏、無限の可能性が待ち受ける新しい世界へと足を踏み出す。約束の日を目指して。

そして現体制最後のステージはSUPER☆GiRLSへ。まずは「華麗なるV!CTORY」で会場を沸かせると、第2章の終幕、そして初期からスパガを支えてきた勝田梨乃と荒井玲良の卒業を惜しみつつも、それでもiDOL Streetのフラッグシップグループとして、本イベントを力強く牽引するために、スリリングな「ギラギラRevolution」や勝田のラストホイッスルが鳴り響く「プリプリ♥SUMMERキッス」など、彼女たちのヒット曲をメドレーで並べる。

そして志村理佳が「本当にスパガって最高!」と叫べば、前島亜美は「第2章のSUPER☆GiRLSを応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。この曲で一緒に歌って踊って、最高の思い出作りましょう!」と挨拶。「MAX!乙女心」で、会場を最後までお祭りムードのまま盛り上げて笑顔全開。そして観客を笑顔にして、11人でのステージを終えた。
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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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