【ライブレポート】エビ中、「メンバーの絆を再確認できた」＋「秋ツアーも」

エビ中こと私立恵比寿中学が7月2日、東京国際フォーラム・ホールAにて全国春のホールツアー＜私立恵比寿中学 JapanホールKeikiiiiツアー2016 ～the snack bar in gakugeeeekai～＞のファイナル公演を開催した。

◆私立恵比寿中学 画像

同ツアーは、4月20日リリースの3rdフルアルバム『穴空』（アナーキー）を引っ提げて4月23日の千葉県・市原市市民会館を皮切りにスタートしたもの。14都市15公演目となったこの日のライブはソールドアウト。ファイナルに相応しい演出も盛り込まれていた。


この日も“穴空”にちなんで“ドーナツ”をアイコンにしたへんてこなドーナツ屋さんをコンセプトに、ステージ上には巨大なドーナツやポップコーン、マカロン、キャンディなどのお菓子がポップアートのように配されていた。

1stフルアルバム『中人』、2nd『金八』からの楽曲を時系列に並べたセットリストでステージが進行していくなか、ライブ中盤ではエビ中の研究生ユニット“桜エビ～ず”が登場。エビ中のインディーズ・デビュー曲「えびぞりダイアモンド!!」を初々しくパフォーマンスし、会場を盛り上げた。



そして一転、ここから新作『穴空』パートに突入する。「全力☆ランナー」「夏だぜジョニー」「ナチュメロらんでぶー」「参枚目のタフガキ」「面皰」「お願いジーザス」と、緩急織り交ぜたナンバーでファミリーを魅了した。すると、ここで会場に設置されたサービスモニターから、このTOUR中の「名？迷？面白MC集」のまとめ映像が流され、学芸会感満載のやりとりに会場からは笑いがもれる。その間ステージ上にはバンドセットが組まれ、エビ中がBSフジでレギュラーをつとめるTV番組『エビ中＋＋』での共演がきっかけで制作された「春休みモラトリアム中学生」を、楽曲を手掛けた尾形回帰率いるロックバンドHEREとともに生バンドでパフォーマンスした。尾形回帰による煽りで会場もさらにヒートアップし、生バンドならではのグル―ヴ感で観客をまきこんでいった。

本編最後の曲となるお祭りソング「MISSION SURVIVOR」では勢いそのままに、タオルを手にしたエビ中メンバー、HEREに加え、桜エビ～ずも観客席に登場し大団円を迎えた。


鳴りやまぬアンコールは、2016年1月からテレビ東京系で放送されたシチュエーションコメディ『ウレロ☆無限大少女』で、エビ中が演じたアイドルグループ“インフィニティーズ”による「きっとインフィニティー！」という異色の選曲だ。この日初披露となった同曲は、7月6日発売の同番組映像作品の封入特典として収録されることが決定している。その後、「スーパーヒーロー」「ポップコーントーン」の2曲を熱唱し、約2ヶ月半にわたるエビ中二度目となる全国ホールワンマンツアーを締めくくった。締めの挨拶では、突発性難聴でツアー完走が危ぶまれていた柏木ひなた（出席番号10番）がこう語った。

「3ヶ月間好きなことができないことがこんなにも辛いことだと思わなかった。（中略）このツアーでメンバーの優しさに助けられ、改めてメンバー同士、ファミリーの皆さん、そしてスタッフさんとの絆を再確認できた」

これには会場から割れんばかりの声援が飛んだ。そんな中、星名美怜（出席番号7番）から、「春ツアーは今日でファイナルとなりますが、新たに秋ツアーが決定しました！」と、ワンマンコンサートの開催が初となる地方都市6ヶ所が発表された。グループとしての絆を新たに深め成長したエビ中の、夏のイベント出演、そして秋ツアーのパフォーマンスに注目を。





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