【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.49「都心で、野外で、キャロル・キング」

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7月3日、イギリス・ロンドンにあるハイドパークで伝説となるライブが開催されました。

あの名盤『Tapestry(つづれおり)』がキャロル・キング本人によってライブ再現されたこのライブは、7月1日から10日まで開催される「British Summer Time Hyde Park」の3日目に開催されました。

彼女の音楽史上、このアルバムのライブ再現は過去にはなく、その場にいた世紀のプレミアム・チケットを手にできた65000人だけが鑑賞できました。この歴史的なライブを観たかった人の数は当然そんなもんじゃないはずで、世界中にどれほど存在したか見当もつきません。


オーガナイザーの発表によると、キャロルがこのアルバム楽曲をロンドンで演奏するのは実に30年以上ぶり。「Smackwater Jack」の歌い終わりに「これが74歳の姿よ」と笑ったとありましたが、30年という月日を経ても尚、人々に愛され続ける作品を生み出したシンガー・ソングライターである彼女の偉大さが伝わる一言ですね。

その他、初日のMASSIVE ATTACK(ゲスト:Patti Smith、TV on The Radio他)から始まって、FLORENCE + THE MACHINE / KENDRICK LAMAR (ゲスト:Jamie XX, Cat Power他)、MUMFORD & SONS ( ゲスト: Alabama Shakes, Wolf Alice他)、TAKE THAT (ゲスト:Olly Murs, Ella Eyre他)、最終日にはSTEVIE WONDER (ゲスト:Pharrell Williams, Corinne Bailey Rae)。豪華の一言に尽きます。

2013年からスタートしたこのイベント、昨年はTaylor Swift、一昨年はArcade Fire、 Black Sabbathなどが出演してきていますが、以前から夏のハイドパークでは大規模公演が行われてきていますよね。

東京にはハイドパークのような大規模なコンサートができる公園はありませんが、これらのメンツが揃えられるのは単なる場所の有無ではなく、ロンドンという都市環境とその風土の魅力かもしれませんね。そしていつの日か、日本でも彼女の「You’ve got a friend」をライブで聴きたいという思いを馳せるのでした。




◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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