【ライブレポート】藍井エイル、NHKホール追加公演で「やっぱ、音楽大好きだよ」

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藍井エイルが6月23日、NHKホールにて<Eir Aoi EXTRA LIVE 2016“D’AZUR-EST FINALE“>を開催した。同ライブでは日本武道館以来となるバイオリニストも加わったほか、中盤ではNHKホールのパイプオルガンをフィーチャーして楽曲を届けるなど、追加公演ならではのスペシャルな演出があった。また、アンコールではニューシングル「翼」を初披露した後、スクリーンを通して、昨年に続き日本武道館公演を行なうことを大発表。今回は11月4日と5日に<Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 at 日本武道館>と題して初の2days開催で行なうことを告げて、観客を昇天させた。

◆藍井エイル 画像

藍井エイルがNHKホールでワンマン公演を行なうのは今回が初。全国ツアーがライブハウスツアーだったからこそ、NHK公演については「ツアータイトルもわざわざ“FINALE“を加えて違うものにしたので、セットリストも変えて、ホールならではのライブを見せたい」と意気込んでいた藍井エイル。当日は予告以上の素晴らしいステージを見せてくれた。


場内が暗転すると「awakening」のSEがかき消されるような唸り声が客席から上がり、1階席、2階席、3階席が青いペンライト一色に染まる。舞台中央、その後方に設置された高い台の上に、藍井エイルのシルエットが浮かび上がった。“迷わずに今〜”と「IGNITE」を歌い出した後、“その手で撃ち放て”でいつものピストルを撃ち抜くポーズをすると、バーンと音玉が爆発。舞台の紗幕がストンと落ち、明るくなったステージにはエイルバンドと真っ白い衣装を着た藍井エイルがいるというホールならではのスペクタクルな演出で、冒頭から観客の度肝を抜く。

そして、客席からは拳を突き上げ熱狂的なOiコールがわき起こる。「幻影」でさらにトップギアへと観客を導いた後は楠瀬タクヤ(Dr)、黒須克彦(B)、新井弘毅(G)、土屋浩一(G)、重永亮介(Key)に加え、この日はホールということで、白須今(Vn)、篤志(DJ)が加わった特別編成のエイルバンドが、鬼気迫る演奏で「GENESIS」をホールいっぱいに響かせる。長細いLEDパネルが映し出す木漏れ日に包まれ「ずっとそばで」を穏やかな表情で藍井エイルが歌った後は、黒須のダウンピッキングが疾走感たっぷりに8ビートを刻む「ゆらり」を投下。たちまち会場には晴れやかな空気が広がり、明るく灯された照明の中、NHKホールは突き抜けるような開放感に包まれていった。ハンドクラップから“ずっと”“もっと”のシンガロング、“1、2、3”を合図にみんなで楽しくジャンプを繰り返す「JUMP!!!」では、フロントを動き回りながら左足の膝下をピョンと曲げて、観客のジャンプを煽るキュートな藍井エイルの姿が見られた。


冒頭から6曲、MCなしでアルバム『D’AZURU』収録曲を連発し、全国ツアーの成果を見せつけた藍井エイルはどんなにハイトーンの激しく熱い歌が続いても、少しも息が荒れたり音程がブレたりぜず、パワフルな歌を届ける。その正確無比なヴォーカルは、全国ツアー中に行なってきた日々の筋トレやヴォイトレの積み重ねにより、格段に安定感を増した。そして、この安定感こそが、藍井エイルのライブに極上の気持ちよさを生み出していく。

「“DAZUR-EST FINALE”、楽しんでいきましょう」と短く挨拶をしたあとは「AURORA」「Close Friend」と全国ツアーのセットリストにはなかった切なナンバーを2曲連続でプレイ。”おぉー”という驚きと感激の声が客席に広がったところで、ダークな世界観を持ったヘヴィチューン「QUIT」で瞬く間に場内の空気を暗闇へと導いてみせる。硬質なギターリフがどんどん切迫感を生み出し、重永と新井が激しくヘドバンを繰り返す中、藍井エイルはロッカーのように髪を振り乱して曲の中へとダイヴ。暗く静まりかえった場内に聴こえてきたのは、なんとパイプオルガンの音だ。


NHKホールの側面に設置されたパイプオルガンをオルガン奏者が弾き始めると、これからミサでも始まるかのような壮厳なメロディーが流れだし、そこからライブは「Lapse From Virtue」へ。本物のパイプオルガンが加わることで、厳格さを増した濃厚な「Lapse From Virtue」サウンドと、宮殿を思わせるようなLED映像を見事にシンクロして見るものを圧倒。そして、曲のアウトロをバンドがインストでつないでいる間に、藍井エイルは舞台から姿を消し、今度は青と白のフェザーをふんだんに使ったジャケットにブルーのミニスカを合わせた衣装でステージに登場した。

「シューゲイザー」に続けて、名曲「MEMORIA」の久々の披露には、観客が藍井エイルの歌に耳を奪われ、曲が終わると自然と拍手がわき起こった。「ありがとうございます」とお礼を伝えた藍井エイルは、この後のMCで、今回の全国ツアー中にファンがくれたたくさんの笑顔や、かけてくれた言葉が自分の大きなパワーになったと話し、「改めて、すごくみんなに支えられてるなと思いました」と観客に気持ちを伝えた。そして「みんなにもらったパワーを今回のFINALEでもっともっとお返ししたいなと思って、このステージを作りました。楽しめてますか?」とオーディエンスを煽ると「ツナガルオモイ」からライブは一気にラストスパート。ここからはキラーチューンを連発していく。


LEDの中でフラッグが揺れた「アクセンティア」はサビの“アクセンティア”の大合唱を会場に轟かせると、楠瀬がたまらずガッツポーズで応え、エイルバンドはそこからみるみるテンションが急上昇する。「Bright Future」はそんなバンドメンバーとオーディエンスが大きな歌声でひとつに。そして、重永のピアノのイントロで大歓声が上がったところで鳴らされる「INNOCENCE」の合いの手、キメ満載の場内の一体感は大迫力だ。土屋がエレキをアコギに持ち替え、LEDが下弦の月を描き出し、幻想的な空間の中で「ラピスラズリ」をパフォーマンス。「シンシアの光」で場内の盛り上がりが最高潮に達したあと、本編ラストはアルバム『D’AZUR』から、全国ツアーでも毎回大切に歌ってきたバラード「青の世界」をホールならではのダイナミックなうねりを入れたアプローチで熱唱するなど、FINALE感満載のエンディングで本編を見事に締めくくった。

アンコールは藍井エイルが歌唱中に入れてくる“3、2、1”に合わせて、オーディエンスが楽しくジャンプする「HaNaZaKaRi」で幕を開けた。この後、メンバー紹介をしたあと、全国ツアーでは土屋の代わりにギタリストとして参加していた篤志も加わって、Hysteric Blueのカバー「春〜spring〜」を舞台上で大暴れしなが楽しそうにプレイ。“私 歌が好き”と歌う藍井エイルにも笑顔が溢れる。そして、このあとは「自分にとって大切な仲間、その人がいるからこそ、自分は前を向いて歩いていけるということをテーマに書きました」という藍井エイルの曲紹介に続いて、アニメ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』のオープニングテーマに抜擢された新曲「翼」を初披露。土屋がアコギを弾き、情熱的なリズムを持ったアッパーチューンに観客もすぐさま食いついていた。

演奏が終わると「ここで藍井エイルからお知らせがあります」と、映像が映し出されて“NEXT STAGE”という文字に続き、11月4日、5日に<Eir Aoi 5 th Anniversary Special Live 2016 at日本武道館>と題したワンマンライブを日本武道館で1年ぶりに行なうことを発表。しかも、今回は初の2days開催ということで、客席からは大歓声と拍手が同時に沸き起こった。


「こうやって最高の笑顔と元気をもらったので、武道館ではもっともっとみんなに笑顔を返したいと思ってます。今日をね、すごくドキドキしながら、ワクワクしながら迎えたんですけど。今、この景色を見て、たくさんの笑顔をもらって、“これは音楽、辞められないな”と(笑)。“やっぱ、音楽大好きだよ”と。ずっとずっと歌い続けていたいなと、今、思いました。これからもずっと、藍井エイル、気持ちを歌にたくさん込めて届けていきたいと思いますので、よろしくお願いします」──藍井エイル

そう語って頭を下げた後は、「いけるか? 全員で声出せるか? ラスト、準備はいいか!?」と観客をまくしたて、最後に「サンビカ」をパフォーマンスした。銀とブルーのテープが舞うなか、“君の笑顔がこの胸にあるから”というフレーズを観客一人ひとりの心に刻みつけるように歌って、追加公演が終了した。

ライブの最後に全員でジャンプをした後は、藍井エイルの音頭で“えいえいるー”を5回連続で叫び、生声で「みんながいたから、FINALEがとっても楽しい時間になりました。ありがとうございます。また絶対会いましょう!」と藍井エイルは舞台をあとにした。藍井エイルは各地の夏フェスやイベント出演でパワーアップした後、11月4日および5日、日本武道館のステージに1年ぶりに舞い降りる。

取材・文◎東條祥恵

■<Eir Aoi EXTRA LIVE 2016“D’AZUR-EST FINALE“>
2016年6月23日@NHKホールSETLIST

SE. awakening
01. IGNITE
02. 幻影
03. GENESIS
04. ずっとそばで
05. ゆらり
06. JUMP!!!
07. AURORA
08. Close Friend
09. QUIT
10. LAPSE FROM VIRTUE
11. シューゲイザー
12. MEMORIA
13. ツナガルオモイ
14. アクセンティア
15. Bright Future
16. INNOCENCE
17. ラピスラズリ
18. シンシアの光
19. 青の世界
encore
20. HaNaZaKaRi
21. 春~spring~
22. 翼
23. サンビカ

■<Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 at 日本武道館>

2016年11月4日(金)OPEN:18:00 START:19:00 日本武道館
2016年11月5日(土)OPEN:16:00 START:17:00 日本武道館
▼チケット
一般発売:9月17日(土) チケット代:\6,200(税込)
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
<先行受付>
『エイルランド』/LINE先行受付:2016年7月4日(月)23:59まで
モバイルファンクラブサイト『エイルランド』及び藍井エイルオフィシャルLINE先行受付開始
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エイルランド http://k.aoieir.com/
藍井エイルオフィシャルLINE ID:@eir_ruru


■13th Single 「翼」

※MBS/TBS系TVアニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」オープニングテーマ
2016年7月20日発売
【初回盤:CD+DVD】SECL-1940~1941 ¥1,500(tax in)
【通常盤:CD】SECL-1942 ¥1,300(tax in)
【アニメ盤:CD】 SECL-1943 ¥1,400 (tax in)
M1.翼
M2.CARRY OUT
M3.深い森
M4.翼(Instrumental)
※M4.アニメ盤にはTV size ver.を収録

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