【ライヴレポート】FEST VAINQUEUR、大成功のBIG CATファイナルにアンプの壁

FEST VAINQUEURが7月9日、大阪BIG CATにて＜FEST VAINQUEUR 2016 ONE MAN TOUR＞のツアーファイナルを開催した。同公演は4ヶ月におよんで23公演を廻った全国ツアーのファイナルとなるものだ。

◆FEST VAINQUEUR 画像

2015年11月の大阪BIG CATワンマンに続き、本公演もチケットソールドアウト。会場を埋め尽くす観客と、計12台を使用した“アンプの壁”が並ぶステージセットは圧巻で、開演前から熱気が溢れる。そこへ、大きな手拍子に呼ばれてステージに登場したメンバーたち。冒頭から代表曲「ヴァレンシアとヴァージニア」でとばすと、FEST VAINQUEURライヴ名物である客席の激しいヘドバンも全開に。


HAL（Vo）の艶のある歌声が映えながらも、GAKU＆I'LL（G）がスリリングなフレーズを奏で、ビートに合わせてHIRO（B）がステージ上を跳ねる「インビジブル」、「Butterfly」からMCを挟みつつ、関西バンドならではのお祭りソングをメタルアレンジした「NANIWA METAL SAMBA」でさらに会場の温度を高めていった。





ツアーの思い出を語ったMCからの中盤は一転、公演直後に震災が起こった九州のファンを音楽で支えたいと語ったHAL。包み込むようなミディアムナンバー「共鳴」、新たな一歩を踏み出す勇気を与えるポップチューン「GIFT」でバンドの振り幅の広さを見せつける。

そして、4月にリリースされた初のベストアルバム『ベストばんくーる』PILOT曲「カルマ」からはラストスパート。会場全体が楽しくはしゃいだ「祭囃子」、「合掌」を経て、メンバーとファンの一体感が最高に高まる「現代的疑惑都市'DOUBT!'」へ。曲中、KAZI(Dr)が突如姿を消し、客席からCO2を噴射させながら登場するという、他のメンバーに知らされていなかった大掛かりなサプライズもあり、彼ららしく遊び心を忘れない演出で本編は終了した。



アンコールはHAL＆GAKU＆I'LLによるアコースティックでしっとりとした一面も。オムニバスアルバム『妖幻鏡 -west- Vol.3 Survive as an Innovator』（7/20リリース）収録曲にして、FEST VAINQUEURの新境地をみせる「W～貴方を死ぬほど愛してる…貴方は死ぬほど愛せる？～」をいち早く披露し、「ZERO-デウス・エクス・マキナ-」からラストの「霞桜」まで疾走感ある代表曲を並べた。

大歓声に包まれながら最後に伝えられたのは、ボカロPとして活躍中の亜沙がアレンジを手掛けたニューシングル「ヒガンバナ～花魁道中～」の今秋リリースと、活動6周年を記念して行われる東名阪ワンマンツアー＜FEST VAINQUEUR 6th Anniversary TOUR「VI」＞開催だ。三大都市を廻る同ツアーのファイナルは大阪・味園ユニバース。最大キャパ1,000名への挑戦となるが、さらにパワーアップした風景を見せてくれることに期待が膨らむばかりだ。

撮影◎イバテツヤ／saru






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