【ライブレポート】KEYTALK、1曲目からダンス天国と化す

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KEYTALKが、昨日7月14日(木)に新木場STUDIO COASTにて、<KEYTALKワンマンツアー 3年K組お祭り先生~「先生!義勝君の給食費がありません!」~>のファイナルを迎えた。オフィシャルから届いたレポートをお贈りする。

◆KEYTALK ライブ画像

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7thシングル『HELLO WONDERLAND』、8thシングル『MATSURI BAYASHI』を引っ提げ、5月24日(火)川崎CLUBCITTA’公演を皮切りに全国を巡ったツアー<KEYTALKワンマンツアー3年K組お祭り先生〜「先生!義勝君の給食費がありません!」>。ファイナル公演は、新木場STUDIO COASTの2DAYS。両日、素敵な空間が生まれていた。

諸注意を読み上げる影アナを「巨匠」こと寺中友将(Vo./Gt.)と八木優樹(Dr./Cho.)が務め、早くも盛り上がった観客たち。そして会場内が暗転して巨匠、小野武正(Gt./MC/Cho.)、首藤義勝(Vo./Ba.)、八木がステージに登場。彼らはすぐに準備を済ませると、一丸となって爆音を轟かせた。1曲目に放たれたのは「HELLO WONDERLAND」。飛び交う何本ものレーザー光線の真下に広がる満杯のフロアが、瞬く間にダンス天国と化した。絶妙なツインヴォーカルのコンビネーションを発揮する巨匠&義勝、華麗なフレーズを連発する武正、エネルギッシュなビートを躍動させる八木。黄金のアンサンブルが、鮮やかに迫ってきた。






「Combat Song」「KARAKURI夢ドキュメント」「パラレル」……などなど、序盤から連発された強力なナンバーを浴びながら踊る人々の一体感がものすごかった。そして、時折のインターバルも楽しい。「太陽系リフレイン」の後、メンバーたちが自己紹介をしたのだが、いつものことながら各々のキャラクターが立ちまくっていた。最近、ハマっているらしい炭水化物系の麺類について語っていた武正。某有名シンガー2人の歌声と歌唱法の特徴を見事に掴んだモノマネを披露して大喝采を浴びた巨匠。赤縁のサングラスをかけたイケイケのパーティー大好き男「パリオ」に扮し、「人差し指と小指をくっつける」という自身の特技を観客に挑戦させた義勝。「あのミラーボールより輝いてみせます!」とSTUDIO COASTの名物である巨大ミラーボールに挑戦することを宣言し、人力ミラーボール(音楽に合わせて回転したり踊りまくる)を披露した八木……そんな賑やかな場面を挟んで突入した「YGB」「赤いサイコロのMAYAKASHI」なども大盛り上がりとなった。

「この辺で1回、涼し気な朝の曲をやりたいなと思うんですけど。爽やかな朝の風に吹かれた気分になってください」と義勝が言って演奏が始まったのは、彼が作詞作曲を手がけ、情報番組『めざましどようび』2016年テーマソングとしてオンエア中の「boys & girls」。その他、洗練されたフュージョンテイストの「wasted」なども届けられ、会場内は穏やかな恍惚で満たされていった。そして、「スターリングスター」も披露され、観客はうっとりとした表情を浮かべながら身体を揺らす。美しいメロディとハーモニーを存分に堪能した中盤戦であった。

「ここから後半戦。まだまだ力余ってますよね? 熱いライヴ一緒に作り上げようぜ!」と観客を煽った後、「私はビールを頂きたいと思います」と言い、缶ビールを一気飲みした巨匠。そして雪崩れ込んだのは、彼が作詞作曲をした「MATSURI BAYASHI」。この曲で生まれた熱気は桁外れのものであった。リリースされてまだ間もない曲であるが、観客のダンスの動きが見事に合っていて、かけ声の一体感も素晴らしい。今後のKEYTALKのライヴでも存在感を放つ1曲となることを確信させられた。続いて「MABOROSHI SUMMER」と「One side grilled meat」も全力で演奏。そして、武正が音頭を取ったコール&レスポンスを挟んで突入した本編ラスト「MONSTER DANCE」は、イントロが奏でられるや否や観客が大興奮! 一斉に飛び跳ねて踊る人々を眺めながら、メンバーたちは実に気持ちよさそうに演奏をしていた。

突然鳴り響いたチャイムの音。アンコールはまず、ツアータイトル『3年K組お祭り先生〜「先生!義勝君の給食費がありません!」』にちなんだ学園ドラマ風の寸劇からスタートした。教師役は巨匠、生徒役は義勝、武正、八木。義勝の給食費がどこかに消えてしまい、大騒ぎとなるストーリーであった。フラフープを手渡された義勝が、30秒間腰で回し続けることに成功して給食費を免除される……となるのがお決まりの流れなのだが、14日の公演では「目隠しをした状態で鉛筆を舐めて硬度を当てる」というスペシャルな課題も追加された。これもクリアした瞬間、義勝は無邪気に飛び跳ねて大喜び。ファイナルならではのスペシャルバージョンとなった。とにかく見どころが満載だった寸劇は、各地で大好評となったが、KEYTALKのライヴの新たな名物となるかもしれない。



寸劇の後はもちろん曲も演奏。「YURAMEKI SUMMER」などを披露した後、ツアーを振り返りつつ、集まったファンに対する感謝の気持ちをメンバー各々が語っていた。そして「最後、めっちゃハッピーに終わりませんか?」と武正が皆に呼びかけ、いよいよラストの曲へ。桜色のライトに染まったステージから「桜花爛漫」が届けられた。どこか和のテイストを帯びたメロディが、軽快なビートに乗りながら優雅に迫って来る。最強のダンスロックと美メロの宝庫であるKEYTALKの魅力を改めて噛み締めたエンディングであった。



彼らはこのツアーの終了後、各地の音楽フェスに出演することが決定している。ツアーでますます磨きのかかったライヴパフォーマンスを武器に、今年の夏も楽しい空間をたくさん作り上げるに違いない。そして、9月には東名阪ツアー<KEYTALK 秋の大収穫祭〜そなたが落としたのは金の松茸か?銀の椎茸か?それとも白いしめじか?〜>が予定されている。スケジュールは、名古屋・9月17日(土)Zepp Nagoya 、東京・9月24日(土)Zepp Tokyo、大阪・9月30日(金)なんばHatch。まさしく「ライヴバンド」と呼ぶにふさわしいKEYTALKの熱い2016年はまだまだ続く。今後の活動も要注目だ。

文=田中大
撮影=後藤壮太郎

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2016年7月14日@新木場STUDIO COAST【セットリスト】

SE(物販2)
M-01 HELLO WONDERLAND
M-02 sympathy
M-03 Combat Song
(MC)
M-04 fiction escape
M-05 KARAKURI夢ドキュメント
M-06 パラレル
M-07 太陽系リフレイン
(MC)
M-08 祭りこぞう
M-09 Night focus
M-10 YGB
M-11 赤いサイコロのMAYAKASHI
(MC)
M-12 boys & girls
M-13 wasted
M-14 センチメンタル
M-15 スターリングスター
(MC)
M-16 MATSURI BAYASHI
M-17 MABOROSHI SUMMER
M-18 One side grilled meat
(MC)
M-19 MONSTER DANCE

EN01 YURAMEKI SUMMER
EN02 マスターゴッド
(MC)
EN03 桜花爛漫
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