【ライブレポート】奥華子、150曲超の全曲ライブツアーに惜しみないスタンディングオベーション

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<奥華子 10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ!>が、7月17日(日)・18日(月・祝)に東京 よみうりホールでツアーファイナルを迎えた。

◆<奥華子 10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ!>写真

メジャーデビューから10年間、コンスタントに楽曲発表とライブ活動を継続してきた奥華子。彼女が生み出してきた楽曲はインディーズ時代の楽曲まで含めて150曲以上にのぼる。このタイミングをのがすともう実施できないかもしれないというタイミングで行なわれた今回の全曲ツアーだが、彼女の全曲披露の手法はメドレーの類を一切とらず、ライブ1回につき最低35曲超・3時間半超えのA~Dという4公演に分け、2日間で2公演ずつ4本を1セット、そして東名阪福でそれを1セットずつ行なう……という非常に丁寧かつ徹底したものだった。来てくれる人が好きな曲を聴けるようにという奥華子本人の意向で、オフィシャルサイトには事前に曲順とシークレット曲の1~2曲を除いた各公演での演奏曲が公開された。

前日に3時間半のワンマンライブを2本、そして昼からまた3時間半ライブを1本、全て一人で、グランドピアノとキーボードでの弾き語りのみでこなした彼女のファイナル公演(D公演)は「二人記念日」からスタート。A~D公演全てのチケットを手にしたファンの姿もある。1曲目でMCがまだ入っていない状態にも関わらず、ホールには冒頭から奥華子を後押しするファンのクラップがいっぱいに鳴り響いた。


「こんばんは。いよいよファイナルになります! 私は福岡公演からずっとやってきましたが、ここから何があるかわかりません! もうずっと一緒にいるもんね。みなさん、こうして見に来てくださってありがとうございます。始めから胸がいっぱいです。」── 奥華子

セットリストを組むにあたっては数曲ずつテーマ縛りにしたということで、“記念日”縛りから「めぐり逢う世界」「忘れられた記念日」と心の琴線に触れるナンバーが続いていった。「もうこんなマニアックな曲歌うのは最後かもしれないと思いながら歌っています」と語る奥華子。東京公演ではカメラによる収録も入っており、作品化されるかどうかは未定としつつもほんのりと漂う緊張感。

汗だくになる手を何度もタオルで拭きながら奥華子の歌声はあくまでもクリアで優しい。中盤「僕が生まれた街」ではついに「曲が飛んだ!」と演奏を中断する場面もあったが、観客からは「ドンマイ!」「がんばれー!」と応援する声が起こる。奥華子のワンマンライブは、いつでも“一人のライブではない”というアットホームな空気を強く感じさせる。

彼女が楽曲が生まれた頃のエピソードや、楽曲へ込めた想いなどを1曲ずつ振り返ってくれるのも嬉しいところだ。また、最終公演では奥華子が手がけてきた数々のCMソングも惜しみなく披露された。「♪チーズIN チーズINハンバーグ~」(『ガスト』CM)、「♪TEPCOひかりに決めたのは~」(『TEPCOひかり』CM)、「♪お部屋探しマスト~」(『積和不動産「MAST」』CM)などなど、セットリストには入っていないながらも有名なあの曲が目白押し。



そして、終盤になると奥もほとんど歌ったことがないという曲が連続してくる。A~D各公演に用意されていたシークレット曲のうち、D公演で披露されたのは「小さなアリ」「積木」の2曲。ごくごく初期に綴られた楽曲だが、「小さなアリ」で様々なものが“わからない”とリフレインしていく歌詞は優しい口調ながらも、胸に刺さるようなリアルさがある。奥華子のプリミティブな要素が目一杯に詰まったパフォーマンスに会場からは感動ひとしおの反響が拍手にのせて届けられた。

2日間4公演に及ぶ全曲ライブ最後の曲に何が来るか。ラストスパートまでシングル曲「初恋」が残っていたが、これは本編ラストの前に披露された。ラストに奥が「この154曲の中で一番と言ってもいいほど自分が好きな曲」として選んだのは、意外にも3rdアルバム収録の「透明傘」となった。

「(「透明傘」の)テーマは恋愛ではあるけど、恋愛じゃなくても、やっぱり目に見えないもの形がないものこそ大切なんだなっていうことに気付けるかどうかが自分の幸せの気持ちに繋がっていくんだというのが、全曲自分で歌っていて大きなテーマとしてあるのかなって…。そのことをこの曲にギュッと閉じ込められたような気がしています。なので、敢えてこの曲を最後に歌わせていただこうと思います」── 奥華子

楽曲への思い入れ、そしてこの全曲ツアーを締めくくることへの思い入れがこもった、気迫が押し寄せるような心揺さぶる歌声で本編は幕引きに。鳴り止まない拍手の中、アンコールに登場した奥華子は、涙を浮かべながら「本当にここまで無事にこれました。ありがとうございます。全曲ライブどんな風になるか、不安だったと思います。どんな感じなのかなとか…本当に胸がいっぱいになりました。本当にありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝えた。

そしてアンコールでは、約1年ぶりとなるニューシングル「思い出になれ/愛という宝物」を9月21日に発売することを発表。「これから、また11年、12年、20年と歌い続けていきたい…改めて頑張ろうという思いで作った新曲。実はこの全曲ライブの直前までレコーディングをやってきました」と明かし、新曲「思い出になれ」を最後に披露する形でツアー全公演を締めくくった。2日間約15時間に報いるスタンディングオベーションはごく自然に発生した。奥華子は観客席に降りると総立ちになった会場をひとめぐり。ファンとのハイタッチにねぎらわれ、鳴り止まない拍手に包まれていた。


全曲ツアーを終えて奥華子は「自分の歴史を振り返りつつ、でもやっぱり歌を聴いてくれた人がいてくれたからこそ、曲を作ってこれたんだなと改めて実感しました。はじめは不安だったけど、終わってみれば、まだいけるような気がする(笑) 私自身、本当に楽しかったです。ありがとうございました。新曲も発表できたし、まだまだこれから頑張ります!」とコメントを寄せた。なおニューシングルのもう一つの表題曲「愛という宝物」は、現在「2016 cross fm GREEN campaign song」として福岡エリアでオンエアされている。

今月27日にデビュー11周年を迎える奥華子は、7月29日~8月2日に香港にて開催されるアジア最大級のアニメコンベンション<ACG香港 2016>(Asia Ani-Com & Game Hong Kong)へ出演する。奥華子の出演は7月29日、初の香港ライブだ。また、8月13日には上海にて海外では初の単独ライブ、そして9月にはSilent Siren主催の夏フェス「サイサイフェス2016」への出演など、8月以降も数々のイベント出演が決定している。

セットリスト<奥華子 10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ!>

於 東京都・よみうりホール
※A~D全公演のセットリストは次ページに掲載

【D公演】
M1 二人記念日
M2 めぐり逢う世界
M3 忘れられた記念日
M4 やさしい花
M5 アネモネ
M6 スターチス
M7 冬花火
M8 夕立
M9 涙の色
M10 雲よりも遠く
M11 DROP
M12 恋つぼみ
M13 桜並木
M14 春風
M15 春色の空
M16 卒業の時
M17 僕が生まれた街
M18 帰っておいで
M19 虹の見える明日へ
M20 羽
M21 曖昧な唇
M22 フェイク
M23 みんな王様
M24 Happy days
M25 小さな輝き
M26 小さなアリ
M27 積木
M28 君にありがとう
M29 それぞれ
M30 リップクリーム
M31 ガンバレ
M32 悲しみだけで生きないで
M33 笑って笑って
M34 サヨナラは言わないまま
M35 愛してた
M36 初恋
M37 透明傘
M38 思い出になれ

New Single「思い出になれ/愛という宝物」

2016年9月21日発売
PCCA-04427/1,200円(tax in)

[収録曲]
M1 思い出になれ
M2 愛という宝物(2016 cross fm GREEN campaign song)
他、収録予定

ライブ・イベント出演情報

7月29日(金)~8月2日(火)<ACG香港 2016>
※奥華子の出演は7月29日(金)
会場:Hong Kong Convention and Exhibition Centre
公式HP:http://www.ani-com.hk
公式Facebook:https://www.facebook.com/events/542963595885349/

8月7日(日) <白山一里野音楽祭 ECO STAGE 2016>※ラジオ公開生放送・野外フェス
会場:白山一里野高原 特設ステージ(石川県白山市尾添)
時間:11:00開場/12:45開演(15:30終演予定)

8月13日(土) 奥華子上海公演
会場:上海 、MAO Livehouse
時間:19:00開場/20:00開演
※チケット等の詳細は下記WEBサイトをご確認ください。
http://musikid.com/tour/5211

8月28日(日)<みんなのうたコンサート>
会場:日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
時間:14:00開場/14:30開演
http://www.e-meitetsu.com/mds/hall/ticket/2016/08minnanouta.html

9月4日(日)<サイサイフェス2016>
会場:新木場 STUDIO COAST 
時間:14:00開場/15:00開演
※奥華子はメインステージでの出演です。

その他、イベント出演多数。詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

関連リンク
◆奥華子オフィシャルサイト
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