【インタビュー】ミッチェル・ハント「1980年代のロックを現代に甦らせた」

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数多くの素晴らしいアーティストを輩出してきたカナダから、またひとり有望なシンガー・ソングライターがデビューを果たす。ハートに訴えかけるヴォーカルと王道ロックへの熱き想いを放つミッチェル・ハントだ。

◆ミッチェル・ハント画像

幼少の頃から歌うことに夢中で12歳からギターを手に取って曲も書くようになったという。ニュー・ファウンドランド出身の彼は、海に囲まれた自然環境の中で、美しくそよぐ風と優しく降り注ぐ雨が映し出す景色にメロディとリズムを感じ取りながら、ソングライトに真剣に取り組むようになっていく。

多感な時期にボン・ジョヴィの歌と曲に大きな影響を受け、バンド活動に熱中していくなかで、パワー・バラード、ロック・ソング、ポップ・ソングとビッグ・サウンドを聴かせる王道ロック系の方向を志し、ボン・ジョヴィとブライアン・アダムスが彼のフェイヴァリット2大アーティストとなった。

念願叶い、2015年にインディからリリースされたデビュー・アルバム『Give Me A Sign』は、聴く者に勇気と希望を訴えかけるエネルギッシュなヴォーカルとパワー溢れるロックが詰め込められた作品であると評判となり、2016年にはヨーロッパから世界へ向けたワールド・ワイドなリリースが決定、さらなる飛躍を遂げる時がやってきたというわけだ。




──デビュー・アルバムの世界配給が決定しましたね。

ミッチェル・ハント:ありがとう。喜びと達成感でいっぱいだよ。小さい頃からずっとアルバム・デビューすることが第一の目標だった。手の届かない場所だと思っていたけど現実となった。キミたちも目標を持って何事にもトライすべきだよ。

──まわりの反応はいかがですか?

ミッチェル・ハント:予想以上に素晴しい反応だよ。ソーシャル・メディアやファン・ベースで燃え広がる炎のように拡がってきたと思う。これからもさらに拡がることを願うよ。

──現在はソロですが、バンドでの活動経験はありますか?

ミッチェル・ハント:カナダ東部で4人組バンドを組んで、活動していたことがある。いいミュージシャンだったよ。彼らとの活動があったからこそ今があるんだと思う。

──経歴を教えてもらえますか?


ミッチェル・ハント:幼少の頃から歌っていた(笑)。喋ることができたときには歌っていたらしい。12歳のときにギターを弾き始めてからは歌とギターが自身の情熱を注ぐべきものになった。その頃からボン・ジョヴィの大ファンになったし、ジョンが大きな影響を与えてくれた。ボクの音楽の根源と言ってもいい。ずっと音楽一本なんだ。

──影響を受けた音楽はどういったものですか?

ミッチェル・ハント:ボン・ジョヴィのことは言ったけど、ビッグ・ロック・サウンドが大好きなんだ。カッコいいギター・ソロ、身体に響くベースとドラム、メロディックで、アンセム的な曲、素晴しいプロデュースの音。愛について歌ったバラードも大好き。いい歌詞とパワフルなヴォーカルにも影響を受けた。そういった曲を聴くとゾクゾクするよね。同じカナダ出身のブライアン・アダムスも大好き。この2アーティストがボクに多大なる影響を与えた張本人かな。彼らに出会えて本当に良かった。

──アルバム制作はいかがでしたか?

ミッチェル・ハント:とても満足しているよ。このアルバムのレコーディングは驚きの連続だった。このような本格的な作業はもちろん初めてだったし、素晴しいサウンドがどのようにして形成されていくのか、その過程を知ることができてとても勉強になった。今後に役立つ貴重な経験だったな。アルバム制作の過程は心臓の弱い人にはオススメできないよね(笑)。ベストなものを創り上げるにためは、数多くの細かな微調整と気が遠くなるような時間がかかるんだ。

──曲はどのようにして生み出しますか?

ミッチェル・ハント:まずはメロディ。それから歌詞を作る。ある程度形にできたらバンドでセッションをして修正、新しいアイディアを加えていく。楽曲のイメージと方向性はみんなが把握しているから割とスムーズに進行できるし、納得できる曲を完成することができる。

──アルバムの中でオススメの曲はありますか?


ミッチェル・ハント:そのときの気分によって好きな曲が変わるからね…気分を盛り上げたいときは「Never Gonna Say」。特別な人と美しい場所でゆったりと語るときには「Steal Your Heart」。「Movin' On」もいいよ。

──デビュー・アルバムのセールス・ポイントは?

ミッチェル・ハント:1980年代のロックを現代に甦らせた点かな。新しい要素も加えてね。各曲には自分の経験や苦難に基づいたストーリーや考えが込められているから、挑戦することを決して止めない/あきらめないというアティテュードが多く感じられるアルバムになったと思う。全ての答えはそう簡単には見つからないと思うけど、それが人生だし、人生は長い旅路だから。

──アルバムに参加したミュージシャンはどういう人達ですか?

ミッチェル・ハント:トミー・バーシャがリード・ギターとコーラスを担当してくれた。彼はビッグ・ロックが好きだったけど、最近はブルースにはまっている。いいギタリストでナイス・ガイだ。スコット・シェパードはキラー・ベーシスト。アメリカで育った。彼は独自のスタイルを持っていて、特定のジャンルにはカテゴライズできないミュージシャンだね。ジム・ソロはカナダではトップ・ドラマーの1人。本当のドラマーだと感じた最初の人物かな。朝日が昇ると同時にずっと練習に打ち込んでいる努力家だよ。


──では最後に日本のロック・ファンへメッセージを。

ミッチェル・ハント:デビュー・アルバムを楽しんでもらえることを願っているよ。大好きな音楽、信じている音楽に対して今自分が出せるベストな要素がこのアルバムに込められている。それを少しでも感じてもらえることができれば幸せだよ。Rock it hard and rock it loud!


ミッチェル・ハント『Give Me A Sign / ギヴ・ミー・ア・サイン』

2016年7月27日発売
BKMY-1028 2,222円+税
※輸入盤日本仕様
1.Never Gonna Say
2.Give Me A Sign
3.Chance To Be With You
4.Steal Your Heart
5.Movin' On
6.Already Gone
7.Closer To You
8.Stronger
9.Forever And Ever Again
10.Scream
11.Make Him Pay
12.The End
Produced by Clint Curtis & Steve Clarke

Line-up:
・Clint Curtis(g, b, keys & b-vo)
・Steve Clarke(ds)
・Mitchell Hunt(vo)
・Tommy Basha(g / b-vo)
・Scott Sheppard(b)
・Jim Solo(ds)
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