【インタビュー】天月-あまつき-、人生の中で起こるドラマチックなことや他者の箱庭を想像して作ったアルバム『箱庭ドラマチック』

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動画共有サイトで音楽活動をスタートし、2014年にメジャーデビューを果たしてから早2年。現在ではナレーションや声優などの声の仕事や舞台俳優としても活動の幅を広げているシンガー・天月-あまつき-。そんな彼がメジャー2作目のアルバム『箱庭ドラマチック』を7月27日にリリースする。BARKSには初登場ということで、改めて、彼のプロフィールをなぞりつつ、新作の話、ライヴ活動への意気込みなどから、天月-あまつき-というアーティストを探る。

◆天月-あまつき-~画像~

■途中で諦めてしまう人や疲れてやめてしまった人がいたなかで
■僕は続けてきたから、いまこうして自分の歌を聴いてもらえる


――本格的に歌を唄うようになったのはニコ動に投稿するようになってからとのことですが、それ以前の音楽との関わりは? もともとは体育会系だったんですよね。高校球児だったそうですが。

天月-あまつき-(以下、天月):はい。よくご存知で(笑)。音楽を聴くのは好きでしたけど、自分の方から歌に寄っていくようなことはなかったんです。だから、まさか自分がプレイヤー側になるとは1ミリも思ってませんでした。今でも歌を唄うことが得意だと思ってないんですよ。ただ、母が言うには、子供の頃からよくテレビに張り付いて、「ポケモン」とかアニメの主題歌を歌っていたらしいです。それで、僕が歌うことが好きなんだと思って「学校の合唱団に入ったら?」って母に勧められたこともあったんです。でも、子供の時は声が高かったので、合唱の時は女の子のパートに入れられていて。それがすごく恥ずかしくて、合唱団には入らなかったんです。

――ちなみに子供の頃の将来の夢は?

天月:仮面ライダーですね。

――今もそうなんですよね(笑)。

天月:はい。出演させていただけるなら、ぜひ変身したいです。物心ついてからも、夢ややりたいことは明確じゃなかったんです。その中で、音楽が見つかったという感じで。高校も大学も、ぼんやりと「これかなぁ?」みたいな感じで進んでいました。


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――そういう言葉を聞くと、若い世代の間で夢がなくて悩んでいる人も、「そんなに悩まなくていいんだな」って、勇気付けられますね。

天月:僕はたまたま運がよかっただけなので、後押しできるのかわかりませんが、「好きだな」とうっすらでも感じているものに対しては、それを隠さずに、胸を張って自信を持って欲しいと思います。

――天月-あまつき-さんが音楽を見つけたきっかけは?

天月:僕の場合は、動画サイトで先にカバー動画をやっていらっしゃる人たちがいて、そういう人たちのことを「すごい」と思っていました。ユーザーが誰でも生放送できるというシステム、いわゆるリアルタイムでコメントが流れるラジオみたいなものなんですけど、これなら僕もできるかもしれないと始めたのがきっかけです。しゃべることを簡単だと思っているわけじゃないので、本当に挑戦という感じだったんですけど、その生放送の中で、ゲームを実況したり、唄ったり。歌い始めたのはこれがきっかけなんです。

――誰かに歌を聴かせるのって、最初のうちは恥ずかしさもあったと思いますが、どうでした?

天月:僕は緊張するタイプなので、すぐにお腹が痛くなっちゃうんです。だから、恥ずかしい気持ちもありながら、楽しいという気持ちもあって、両方がせめぎ合っている感じでしたね。

――やってみたら、それに楽しさを見つけてしまうタイプ?

天月:そういうとポジティヴな人と思われそうですが、実は相当ネガティヴなんです。自分に自信もないし、「俺の歌を聴け!」みたいなタイプでもない。特別な才能が自分にあるとも思っていなくて。でも、「好き」ゆえに続けてきた結果が「今」なんです。途中で諦めてしまう人や、疲れてやめてしまった人がいた中、僕は続けてきたから、今、こうして自分の歌を聴いていただけているだけかなと思っています。今回のアルバム『箱庭ドラマチック』でもお世話になっている作家さんって、だいたい僕の知り合いとか、同じ年の友人が多いんですけど、そうやって同じシーンで活動している人たちのことをすごいなと思いますし、羨ましく感じて日々劣等感があるんです。

――でも、天月さんはそんな方々と同じシーンにいるわけだから、日々、努力もしてきたと思うんだけど。

天月:努力らしい努力をしたという感覚はなかったです。さっき言ったように、好きで続けていたら、他の人がやめてしまって、自分が成長して、残ったという感覚があります。

――まるでロールプレイングゲームに出てくる勇者のようですね。最初は勇者じゃなかったけど、経験値が増えるにつれ勇者になるという。

天月:なるほど、なるほど(笑)。

――今では舞台に挑戦したりもしていますね。

天月:はい。僕がやっていることって、どれももともと興味のあったものなんです。ただ、舞台とか演技の経験がなかったので自分からやっていなかったんですけど、きっかけは誰かからもらっているんですよ。最初に舞台に立つきっかけをくれたのは「劇団大人の麦茶」の方々なんですが、挑戦してみたらみなさんがとても温かくていい人たちで、今でも交流があるんです。そこで舞台の楽しさ、演じることの楽しさを教えてもらって、その後、朗読劇をやったり、シングルにも関わるような大きな舞台「幻の城~戦国の美しき狂気~」に出演させていただいたりして。夢も希望もなかった自分だったのに、自分を出すことで楽しんでもらえるというのが生きがいになっています。音楽だけじゃなくて、演技とかナレーションや声優のような、声のお仕事でも自分を表現できることが今はすごく楽しいので、続けたいと思っています。

――7月27日にはアルバム『箱庭ドラマチック』がリリースされます。インディーズ時代に初めてアルバム作りにチャレンジした『Melodic Note』の時は、アルバム作りに対して「ハードルが高い」とか「挑戦」とおっしゃっていましたが、もうメジャーでは2枚目になりますね。

天月:はい。最初のうちは、動画として自分で歌ったものを上げていた感じだったので、ずっとお金のかからないところで音楽をやっていて、自分の頭の中で完結しているような感じだったんです。だから、CDを作るということは、すごいハードルが高かった。実際、世間での音楽はCDという形で発表されていて、僕もそういうところで作品を作れたらいいなぁと思って頑張ってみたという感じなんです。

――その当時と比べて、今は制作に対する気持ちは変わりました?

天月:そうですねぇ……あまり変わりない気がします。楽しんでやっていますし。当時はカバー曲が多かったんです。今作や、前作の『君ヲ想フ月』にも入っていますが、カバーは好きだし、続けてきたことなので、今後もやりたいと思っています。自分で作詞した曲や作家さんと一緒に作り上げるオリジナルにも面白さを感じているので、その両方が入っています。僕個人としての色はどんどん強くなっているけど、好きで続けていることだけは以前と変わらないんです。

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