【ライブレポート】AKi (シド明希)、ミヤを迎えたツアー最終日で「ロックンロールしようぜ」

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AKi (シドのベーシスト明希)が7月18日、Zepp DiverCity TOKYOにて全21公演の初ワンマンツアー<HEADZ UP&DO IT!>のツアーファイナルを開催した。この日は、ゲストアクトとしてMUCCのミヤも参加するなど、ツアーファイナルに相応しいベストライブを見せてくれた。

◆AKi 画像

<Tour 2016『HEADZ UP & DO IT!』>は5月1日から7月18日にかけて全21公演が行われる長いツアーとなった。加えてAKiは年始から春先の間はMUCCと共に<DOUBLE HEADLINE TOUR 2016「M.A.D」>を開催し、18本のライブを行っている。つまり彼は2016年に入ってから39回ステージに立ったというわけだ。ライブはアーティストが最も鍛えられる場なだけに、ツアー・ファイナルは観応えのあるものになるに違いないと思っていたところ、AKiは期待を裏切ることのない充実したステージを見せてくれた。


Zepp DiverCity TOKYOを埋めたオーディンエンスが大歓声をあげる中、ライブは煌びやかな「HEADZ UP」で幕を開け、続けて「Fahrenheit」や「Be Free」といったパワフル&メロディアスなナンバーが演奏された。膝の辺りにベースを構えて抑揚を効かせたボーカルを聴かせつつ、歌の合間に激しいステージングを見せるAKi。そんな彼を軸に、ホットなパフォーマンスを展開しながらタイトなサウンドを紡いでいくメンバーたち。<DOUBLE HEADLINE TOUR 2016「M.A.D」>のファイナルライブからさらに華やかさや力強さを増したステージを見て、彼らが今回のツアーを経たことで、より強固なチームになったことを感じた。

「Zepp! 待ちくたびれたぜ。今日でファイナル。ついに、この日が来たよ。準備は良いかい? 全部吐き出してくれよ! ロックンロールしようぜ!」

というAKiの熱いMCが入った後は、エモーショナルな「FAIRY DUST」や、抒情的な導入部からヘヴィ&サイバーなパートに以降する特異性が光る「In Vain」、どこかオリエンタルな雰囲気が漂うインストの「SESSION(Arrange ver.)」などをプレイ。AKiが書く曲は良い曲ばかりだなと改めて思ったし、幅広さを見せたうえで、それぞれの楽曲の世界観をしっかりとステージ上に構築して見せることにも圧倒された。


その後は、翳りを帯びた「Day1」と、シンフォニックなサウンドと力強く歌い上げるAKiのボーカルをフィーチュアしたスローチューンの「pray」を披露。ただ単に明るく騒ぐだけのライブとは異なり、しっとりとした曲をじっくり聴かせるのもさすがといえる。また、今回のライブはAKiの表情豊かなボーカルが大きな聴きどころになっていたが、この2曲の歌を聴いて彼がシンガーとして更なるスキルアップを果たしたことを誰もが実感したに違いない。

ライブ後半ではMUCCのミヤを交えた編成で、ゴシック感を湛えたヘヴィ・チューンの「ジウ」や、ファンキーな「libido」、スモーキーな味わいがカッコいい「FREAK SHOW」などがパワフルに演奏された。メンバーたちが笑顔を交わし合いながら激しいパフォーマンスを織りなす様子は観応えがあるし、勢いと安定感を兼ね備えたサウンドは心地好さに満ちている。オーディンエスのボルテージもさらに高まり、ステージと客席の双方が放出するエネルギーが混ざり合う中、AKiは本編のラスト・チューンとして「ミッドナイト/狂騒/DARLING:」をプレイ。曲中で行なったコール&レスポンスも奏功して、場内はロングツアーのファイナルにふさわしい熱狂的な盛り上がりを見せた。


今回のライブで、歌唱力を筆頭に、ライブ運びや魅せ方、楽曲の表現力、チームとしてのケミストリーなど、あらゆる面に一層の磨きが掛かったことを見せつけたAKi。ギミックなどに頼ることなく純粋に音楽で勝負するライブでオーディンエスを満足させたのはさすがだし、荒々しいロック感と華やかさを併せ持ったAKiという個性の魅力も再確認できた。今回のツアーで彼が多くのものを得たことは間違いないだけに、それが今後の活動にどういう形でフィードバックされるのか大いに期待したいと思う。

取材・文◎村上孝之 撮影◎西槙太一

■<AKi Tour 2016『HEADZ UP & DO IT!』>ツアーファイナル
2016年7月18日(祝・月)Zepp DiverCity Tokyoセットリスト

01.HEADZ UP
02.Fahrenheit
03.Be Free
04.FAIRY DUST
05.In Vain
06.SESSION(Arrange ver.)
07.Wait for You
08.Day 1
09.pray
10.ジウ
11.libido
12.FREAK SHOW
13.Brave New World
14.ミッドナイト/狂騒/DARLING:
encore
en1.Fx$k the WORLD!
en2.tonight.
en3.Path of Light
en4.Sing it Loud
en5.The Inside War
W.encore
en1.ミッドナイト/狂騒/DARLING:

■Aki LIVE SCHEDULE

■<HO-HAI-YAN GONGLIAO ROCK FESTIVAL(2016新北市貢寮國際海洋音樂祭)>
7月24日(日) Fulong Beach, Gonliao Township, New Taipei City, Taiwan(福隆海水浴場)
▼サポートメンバー
Guitar 佑聖(ex THE KIDDIE、GUTS AND DEATH)
Guitar 加藤貴之(兎-usagi-)
Drums KENZO(BVCCI HAYNES、GREMLINS)
http://tour.ntpc.gov.tw/tom/lang_tw/index.aspx

■<PARTY ZOO 〜Ken Entwines Naughty stars〜>
9月11日(日) 名古屋ダイアモンドホール OPEN 16:00 / START 17:00
1F立見:7000円(税込)/2F指定:8000円(税込)
AKi/BAROQUE/gibkiy gibkiy gibkiy/MUCC/Ken with Naughty stars
(問)ジェイルハウス 052-936-6041
9月18日(日) 豊洲PIT OPEN 16:00 / START 17:00
1F立見:7000円(税込)
AKi/A9/ BAROQUE/MUCC/Ken with Naughty stars
(問)DISK GARAGE  050-5533-0888
10月2日(日) Zepp DiverCity Tokyo OPEN 16:00 / START 17:00
1F立見:7000円(税込)/2F指定:8000円(税込)
A9/BAROQUE(Support Members AKi出演)/Made in Asia/MUCC/Ken with Naughty stars
(問)DISK GARAGE  050-5533-0888
10月9日(日) 仙台PIT OPEN 16:00 / START 17:00
1F立見:7000円(税込)
AKi/BAROQUE(Support Members AKi出演)/Made in Asia/MUCC・Ken with Naughty stars
(問)キョードー東北 022-217-7788
※BAROQUEのベースとしてAKi出演:10/2 Zepp DiverCity Tokyo公演、10/9 仙台PIT公演限定でBAROQUEのベースにAKiが出演。
※各公演別途ドリンク代が必要となります。
※各公演21:30終演予定
※未就学児童入場不可
▼チケット発売中
https://ticket-every.jp/all/mp/partyzoo
http://www.party-zoo.com/

■<V-NATION>
8月1日(月)東京・国立代々木競技場第二体育館
OPEN 14:00 / START 15:00
▼出演者
AKi、A9、MERRY、Plastic Tree、Psycho le Cemu(※アルファベット順)
▼チケット
¥3,200(税込・全席指定席) 発売中
http://www.v-nation-2016.com/

◆AKi オフィシャルサイト
◆AKi オフィシャルFacebook
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