【ライブレポート】<千歌繚乱vol.6>メディーナ、LAGLESSら若手V系バンドが競演

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▲BabyKingdom

そして続いてはここまでの黒く激しい雰囲気をがらりと変える、大阪バンドBabyKingdomの登場。BabyKingdomは“ミュージックテーマパーク”をコンセプトにしており、その言葉通り明るく楽しいライブが魅力。この日は新衣装での登場となった。さらに8月24日に初めて全国流通される「ハイカラ」の披露もあり、フロアは大盛り上がり。終始観客はジャンプ、2ステップで飛び跳ねていた。
▲メディーナ

そしてまた世界は一変、6番目は全員が黒い衣装に身を包んだメディーナのステージだ。繊細なピアノのメロディとともに幕が開き、まずは静かなバラード「想命歌」が披露された。その後「やれんのか渋谷」というryo(Vo)の煽りとともに激しいシャウトの曲が続き、ラストの「鬱人形」では観客からも大きなデスボイスと今日一番荒々しいヘッドバンキングが巻き起こった。メディーナは激しいパフォーマンスと美しく退廃的な旋律で、彼らのテーマであるゴシックカルトを存分に見せつけてくれた。

▲Anima

観客のつけた光る指輪が輝き、続いて登場したのはAnima。Animaは九州を拠点に活動するバンドで、東京でのライブは今回のイベントが初めてとなる。見た目と楽曲の激しさのギャップがおもしろく、初めてAnimaを知ったであろう観客をも巻き込むほどの吸引力があった。特に“だってバンギャルだもん”という歌詞が印象的な「バンギャイズム」という曲ではフロア全体がモッシュ、パラパラで大きく盛り上がっていた。

▲LAGLESS

そしてトリを務めるのはLAGLESS。2016年に始動したばかりのバンドだが、イベントのオフィシャルTwitterで行われた事前投票でみごと得票数一位、トリの座を勝ち取った。LAGLESSはボーカルが2人いるというヴィジュアル系バンドには珍しい構成。楽曲は見た目以上に激しく、声質の違う2人が奏でるハーモニーが全曲にわたって冴えわたり他のバンドにはない軽快でユーモアの効いたトークにも会場が湧いていた。

今回のイベントではどのバンドも自分たちにしかできない個性的なステージを見せてくれた。もちろん若手バンドらしい勢いもあり、今後の活躍が期待される。このライブイベントシリーズ<千歌繚乱>、次回は9月30日(金)に同じく渋谷REXにてvol.7の開催が予定されている。こちらにも新進気鋭の若手バンドが8組出演する。

文◎BARKS編集部 服部

◆<千歌繚乱vol.6>セットリスト2

[BabyKingdom]
1.ユーレイ☆になっても愛してる
2.時のメモリー
3.ハイカラ
4.小悪魔フルフル
5.残念×LOVE

[メディーナ]
1.想命歌
2.Cloudia
3.モノフォビア
4.SUICIDE
5.鬱人形
6.doom

[Anima]
1.不完全カタルシス
2.Hide&Seek
3.バンギャイズム
4.ランダムハイスコア

[LAGLESS]
1.Ending story
2.在り香
3.misérable tears
4.彼岸花

<千歌繚乱vol.7>

2016年9月30日(金)渋谷REX
開場15:30/開演16:00
出演:IGGY、GAMEOVER-ガメオベラ-、グラムヘイズ、SIN.、ソニックデスモンキー、TRA TRA TRA、Nollcrea-ノルクレア-、Rides In ReVellion
チケット:前売り 3,500円 / 当日 4,000円(ドリンク代別途)
http://ticket.deli-a.jp/

◆千歌繚乱オフィシャルサイト
◆千歌繚乱オフィシャルTwitter
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