【ライヴレポート】EXILE THE SECOND、VAMPS、いきもの、JUJUが『スッキリ!!』イベントで共演、「スッキリしました!」

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日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』放送10周年を記念した音楽イベント<日テレ×LIVE in SUMMER YOYOGI “スッキリ!! 10th Anniversary SUPER LIVEッス!!”>が7月28日、東京・代々木第一体育館にて開催された。出演はEXILE THE SECOND、VAMPS、いきものがかり、JUJUといった番組とゆかりの深い全4組。ジャンルもスタイルも異なる人気アーティストが11,000人のオーディエンスを魅了した。

◆<“スッキリ!! 10th Anniversary SUPER LIVEッス!!”> 画像


開演時間の18時を前にオープニングアクトとして登場したのはケロポンズ。代表曲「エビカニクス」はYouTube1300万再生を突破するなど、親しみやすいメロディと歌詞、可愛らしい踊りが人気、幼稚園や保育園のおゆうぎに取り入れられているという。6月に『スッキリ!!』で披露された生パフォーマンスが大きな話題を呼び、この日のオープニングを明るく盛り上げた。



ライヴ本編の一番手に登場したのはJUJUだ。ダークなスパンコールが煌めく衣装で姿を現した彼女が一発目に放ったナンバーは「やさしさで溢れるように」。切ないバラードとJUJU本来の深いボーカルが大きな会場を優しく染め上げる。

「私、『スッキリ!!』ッ子なので、朝はいつも観ているんです。私自身、朝っぽい風貌でもないですけど(笑)、生放送で5回も歌わせていただいていまして。今日はこれまで『スッキリ!!』で生歌唱した曲たちを歌いたいと思います。番組で一番最初に歌わせていただいた曲はバラードでした。その次はジャズ、そこから段々ハッチャケていくんですけど(笑)。今日はそのイメージで皆様と過ごせたらなと思います」──JUJU

そして披露されたナンバーは、“大好きな人へのラブレターみたいな曲”と紹介されたバラードチューン「ありがとう」。続けて、4分の5拍子のリズムが心地よいジャズの名曲「Take Five」で客席をスウィングさせるなど、懐の深い演奏とボーカルを響かせる。「私はバラードのイメージが強いって言われていて、でも凄く騒ぐのが好きだったり、夏が来るのを楽しみにしているんです。お見受けする限り皆さんもオトナですか? はしゃぐのを忘れて夏が終わっていったりしませんか? オトナって日々いろいろなことに追われるけど、オトナだからこそ楽しいことだったり、自分の心が欲するものに貪欲になったほうがいいと思って、去年の夏頃からオトナがはしゃげる曲を作り始めました」という言葉に続けて、ソウルフルなディスコロックチューン「Hot Stuff」、ダンサブルなサマーチューン「PLAYBACK」、さらにはコール&レスポンスで会場を盛り上げたアップチューン「What You Want」と軽快なナンバーを連発。わずか6曲で音楽的な多彩さとオトナの魅力をみせつけてオーディエンスの心をガッチリと掴んだ。



ライヴは、番組MCの加藤浩次と近藤春菜が映像で登場。これまで生出演したアーティストの豪華パフォーマンスをVTRで振り返りつつ、祝福コメントが流れる。そして再び場内が暗転すると2組目の登場だ。「あなた」で幕を開けたいきものがかりのステージは、伸びやかでひと言ひと言が胸に届く吉岡聖恵の歌声が広大な場内の隅々にまでストレートに届く。同曲では経年変化によって塗装が剥げ落ちた水野良樹のストラトが、その見た目通りの風格のあるロングトーンを響かせ、「気まぐれロマンティック」では山下穂尊のハーモニカとアコースティックギターがポップに楽曲を彩るなど、メンバー個々の見どころにも事欠かない。

「実はいきものがかりも今年3月にデビュー10周年を迎えました。オレらがデビューした年に『スッキリ!!』も始まったから、ちょうど同じ年。去年の夏くらいから1年間、番組で10周年の密着もしてもらいまして。縁が深いと言いますか。だから、対外イベントに出せてていただいている空気ですけど、“ホームに来ている”と思ってます。せっかくなので、今日初めてライヴ披露する新曲を持ってきました」──水野良樹

披露されたナンバーは3月リリースのベストアルバム『超いきものばかり~てんねん記念メンバーズBESTセレクション~』に収録された新曲「Sweet Sweet Music」。サビのディスコビートが場内をお祭りのように盛り上げる。「ブルーバード」ではLEDパネルに楽曲のイメージを増幅させる青空が広がり、パーティーチューン「じょいふる」では吉岡が上手のランウェイ先端から下手先端へ全力疾走。場内のそこかしこにタオル回しが繰り広げられる一体感も。「本当だったら、この盛り上がりのまま、さらに続けていきたいんですけど、次の曲で最後でございます(笑)」という水野のMCに、場内から「えー!」という大きな声が。「ありがとうございます!ホントに嬉しいです。その気持ちだけを抱いて今日は帰ろうと思います」と朗らかなやりとりでオーディエンスとの親交を深め、ラストは名バラード「帰りたくなったよ」で締めくくった。



VAMPSのステージはオープニングから威風堂々、ロックバンドの存在感に満ちあふれたものだった。LED映像がVAMPSの登場を告げると空気を切り裂くような大声援が。大きくギターを掲げたK.A.Z、フードをかぶったまま姿を現したHYDEに、その声援はますます大きくなるばかり。1曲目はライヴ初披露となる新曲「INSIDE OF ME」だ。ヘヴィでダーク、拡声器を用いたオープニングもクール。張り詰めたテンションの高さと美しい旋律が会場の空気をエナジーの高みへ一変させた。「DEVIL SIDE」ではステージ前方に何本もの火柱が上がって盛り上がりを加速させる。

「元気? せっかくなんで、はっちゃけて帰ろうと思うんですけど、大丈夫ですかね? 僕たちを知らない人も、ウソでもいいんで「VAMPS、好き」って言ってくれると嬉しいです(笑)」とHYDE。続けて、「VAMPSが?」と発したHYDEに対して、場内から「好き!」の大声援が。しかし、「ちょっと、(イヤモニの)調子が悪いのかな」と再び「え、VAMPSが?」と繰り返す。これには場内割れんばかりの「好き!」がこだまして、「ZERO」へ。ステージ上手下手に配されたミラーボールが代々木競技場にスペーシーな無重力空間を演出し、「MEMORIES」ではグッドメロディが感動を呼び起こすなど、中盤はVAMPSの情緒的なサウンドで染め上げた。

「Yeah!! 大きい声出したらハラ減っちゃったな。血が足らねぇ!」とHYDEが叫べば、曲はもちろん「HUNTING II」。扇動的で挑発的な同曲ではHYDEがステージから客席へ降りてオーディエンスを煽るなどアグレッシヴな場面も。後半の「AHEAD」「ANGEL TRIP」とライヴで盛り上がらずには居られないナンバーを連発し、「ANGEL TRIP」の台詞は「一緒に『スッキリ』しない? 二人っきりで」とアレンジして鮮やかにキメた。「ラスト!」と叫んだHYDEに続いて、「SEX BLOOD ROCK N'ROLL」のイントロがオーディエンスの鼓動を高める。K.A.Zの華麗なギター回しも炸裂するなど、場内も狂乱状態の乱痴気騒ぎ。現在ライヴツアー真っ直中のVAMPSはサウンドの仕上がりも抜群で、圧倒的なパワーとギリギリのスリルを燃え上がらせてステージをあとにした。



トリはEXILE THE SECONDだ。日本テレビとEXILE等が所属するLDHがタッグを組んだ映画『HiGH&LOW』も話題の彼らが、<日テレ×LIVE in SUMMER YOYOGI “スッキリ!! 10th Anniversary SUPER LIVEッス!!”>のラストを飾る。DJプレイに続き、バックダンサーにTHE RAMPAGEを従えて登場したメンバー5人は、リリースされたばかりの新曲「YEAH!!YEAH!!YEAH!!」を披露。「One Time One Life」「ASOBO!」など、キレのいいダンスがフロアも踊らせる。

「Without You」「Missing You」「Make It Last Forever」といった中盤のバラードセクションはSHOKICHIとNESMITHのボーカルがダンディに冴え渡って、美しいシーンを作り出した。そして、DJのバスドラの重低音にのって、「ここから後半戦! まだまだ元気はありますか?」と会場を煽り、「SURVIVORS」へ。パフォーマー3人のソロダンスが実にダイナミックで躍動的。本編ラストの「CLAP YOUR HANDS」では、そのタイトル通り、会場が一丸となって手拍子する様が壮観なものとなった。

迎えたアンコールは彼らのデビューシングル「THINK 'BOUT IT!」。さらには8月リリースのニューシングル「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」が初公開されるなど、新旧織り交ぜたセットリストに場内の熱気も上昇するばかり。同曲直前のMCでは、「シングル三部作の第一弾が「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」。第二弾が「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」。「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」と言っておきながら、次に「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」って“黙れ”という」とのジョークで場内も爆笑。なお、同曲ではEXILE AKIRAがゲストとして登場するサプライズも。AKIRAの圧倒的なダンスパフォーマンスはEXILE THE SECONDと一体化し、THE RAMPAGEを加えた総勢20人弱のダンスは、まさに圧巻。ラストは「GOING CRAZY」で堂々たるステージの幕を閉じた。



イベントの最後には全出演アーティストが再びステージに集合。ジャンルも世代も異なるアーティストが笑顔の記念撮影を行い、4時間弱におよぶ全ステージが大盛況のうちに終了した。同ライヴの模様は8月31日、CS日テレプラスで21時から2時間半にわたって特番放送されるほか、野外音楽イベント<日テレ×LIVE in SUMMER YOKOHAMA>が本日8月5日から7日の3日間、神奈川・横浜赤レンガパークにて開催される。

取材・文◎梶原靖夫(BARKS)
撮影◎山内洋枝

■<日テレ×LIVE in SUMMER YOYOGI “スッキリ!! 10th Anniversary SUPER LIVEッス!!”>
7月28日@東京・代々木第一体育館セットリスト

【OPENING ACT:ケロポンズ】
01.エビカニクス
【JUJU】
01.やさしさで溢れるように
02.ありがとう
03.Take Five
04.Hot Stuff
05.PLAYBACK
06.What You Want
【いきものがかり】
01.あなた
02.気まぐれロマンティック
03.Sweet Sweet Music
04.ブルーバード
05.じょいふる
06.帰りたくなったよ
【VAMPS】
01.INSIDE OF ME
02.DEVIL SIDE
03.ZERO
04.MEMORIES
05.HUNTING II
06.AHEAD
07.ANGEL TRIP
08.SEX BLOOD ROCK N'ROLL
【EXILE THE SECOND】
01.YEAH!!YEAH!!YEAH!!
02.One Time One Life
03.ASOBO!
04.Without You
05.Missing You
06.Make It Last Forever
07.SURVIVORS
08.CLAP YOUR HANDS
encore
09.THINK 'BOUT IT!
10.Shut up!!Shut up!!Shut up!!
11.GOING CRAZY
※MC:森圭介&岩本乃蒼(日本テレビアナウンサー)

◆日テレ×LIVE in SUMMER オフィシャルサイト
◆VAMPS オフィシャルサイト
◆EXILE THE SECOND オフィシャルサイト
◆いきものがかり オフィシャルサイト
◆JUJU オフィシャルサイト
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