キッスのトミー・セイヤー「ニュー・アルバムの制作は時間のムダ」

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ベテラン・ミュージシャンによく見られる傾向だが、キッスのトミー・セイヤー(G)もこのご時世、アルバムを作るのは時間のムダだと感じているそうだ。

◆トミー・セイヤー画像

CantonRep.comのインタビューで、キッスのニュー・アルバムの予定について問われた彼はこう答えた。「最近は、新しいアルバムをレコーディングしようと決断するのが前より難しい。それをやるのに注ぐ時間、尽力、費用は、もはやほとんどの場合、報われない。ある意味、時間のムダになっている」

「クリエイティブの面では、ときどき何かを出すのはいいことだ。しかし、貴重な時間を使うべき大切なことはほかにあるだろうって感じがするよ。いまの時代、従来の方法にこだわらずとも音楽を発表するプラットフォームはいっぱいある。去年、僕らはキッス&スクービー・ドゥーをやった。子供向けのものだよ。でも、新しい、若いファンを引き付けるという点では、こういうのが驚くほど効果的だったりする。枠組みにとらわれず考えるべきだ。いまの世の中は全く違うわけだから」

バンド・メイトのポール・スタンレーは最近、別の考えを述べている。彼は、アルバムを作る度に「これが最後だ」と思うのが常だが、このところ「もう1枚作るべきだ」と考え始めていると話していた。

キッスのスタジオ・アルバムは、2012年にリリースした20枚目『Monster』が最新作となる。同アルバムは全米3位をマークするなど、セールス的に悪くなかった。ちなみに、これまでの最高位は『Sonic Boom』(2009年)の2位で、意外なことに、キッスはまだ全米No.1を獲得していない。

Ako Suzuki
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