【連載】nano.RIPE きみコの「恋だの愛だの」#2

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nano.RIPEのきみコです。

前回より心機一転、「恋だの愛だの」などという、らしくないタイトルでコラムをスタートいたしました。
初回のテーマは「失恋」。今思えば、何も失恋から始まらなくっても。
もっとこう、「初恋」とか「初デート」とか可愛らしくて甘酸っぱいやついくらでもあったじゃない。
何とも幸先の悪いテーマでスタートしたもんだなと、書き終えてから気が付きました。
ということで、たまにはひねくれずにまいります。


第2回のテーマは「初恋」。

前回のコラムで「初恋は幼稚園の先生ですっ♡」なんて答えるキャラでもないし、と言ったものの、じゃあ初恋っていつだろう?と考えると、これがなかなか難しい。

小学校の時に3年間チョコレートを渡したあの子?
いや、今思えばあれはおままごとに過ぎなかった。
中学校の時に初めて「お付き合い」なるものをしたあの子?
いや、結局卒業までろくに会話も出来なかった。
高校の時にちょっと憧れたあの先輩?
いや、なんとなく自分もオトナになれる気がしただけだ。

どちらかといえば恋愛体質。そして依存体質。
音楽、猫、恋人、メンバー、依存出来るものには最大限依存する。
選択肢が多すぎて選べない?
いや、軽く選ぶにはもはや重すぎるコトバなんだろう。
オトナになってから思う「初恋」とやらは。

「初恋」とまではいかずとも「恋の予兆」や「恋に似たもの」はそれこそ数え切れないくらいあっただろうし、これからもたくさんあるんだろう。
音楽にだってあたしはきっと恋に落ちる感覚でハマったし。
あ、ダメだ、このままじゃ「初恋は音楽ですっ♪」なんていう、このコラムとしてはとてもカッコ悪い結末に逃げてしまう。
必ずや、あたしなりの「初恋」の答えを出さなくちゃ。誰に頼まれたわけでもないのに謎の使命感。

アタマを整理して、1から考えてみましょう。
そもそも、初恋の定義とは。調べてみました。


【初恋】
初恋(はつこい)とは、その人にとって最初の恋の意。

ああ、歌詞を書くときにもよくお世話になるウィキペディア様もこの有り様。
その「最初」の定義を知りたいのに。
こういうときに陥りがちなのが、じゃあ「最初」を調べてみよう、となり、出てくるコトバを次々と調べ上げ、結果何を知りたかったのかわからなくなってしまうという事態。
初恋に関しては、やっぱり自分で決めるしかないということですね。

では、別の角度から考えてみましょう。
最初がいつか、というのを決めるのに重要なポイントは、果たしてそれがホンモノであるか否か、ということ。
ニセモノを何回経験したところで、いつの日かホンモノに出会えたとき、「今までのはなんだったのだ!」と思うことでしょう。
もちろん、ニセモノの経験の中にも大切なことはたくさん散らばっているんだけれど。
ということは、ニセモノからホンモノになった瞬間を探せばいい。そういうこと?

先にも記述した通り、学生時代の3つの恋は多分ニセモノ。
なので、そこから段々とキオクを早送り。
ヒトツヒトツ書いていたらキリがないし、いくら赤裸々にと始めたコラムとはいえそこまで書くのはアレがアレなので、割愛しつつ。

結局のところこういう場合の人の判断能力って、イチバン鮮明なキオクと比較することなんじゃないかなって思うのです。
だから、新たな恋に出会ったとき、ヒトツの恋を長く引きずっている人はその恋と。そういう恋がないという人は、ヒトツ前の恋と。
少し強引ですが、そういった理論で考えるとあたしは完全に後者なので、常にヒトツ前の恋と比べて明らかに「コレは今までと様子が違う…!」と思った瞬間があたしにとっての「初恋」なのでは。

少しハナシが進みました。
じゃあ、果たしてそれがいつだったのか。

なんて書いていたら、あれれ、あっという間に結論が出ました。

あたしきみコ、常に「昨日の自分よりも高く」をモットーに暮らしていますが、恋に関してもそこは一緒。
ということは、最新が「初恋」になるという結論しかあり得ない。
もしくは、まだホンモノに出会えていない、というまさかの結論か。
いや、たくさん書いてきた恋愛ソング(というほど多くはないけれど)の手前上、そこはやっぱり出会えていると信じたい。

つまりは、死ぬまで初恋を繰り返す。
あたしにとっての「初恋」は、同時に「最後の恋」でもあるんだということでいかがでしょうか。
なんと。思ってもみなかったキレイな結末。

キレイゴトでもいいじゃない。
「幼稚園の先生ですっ♡」なんていうよりは!

nano.RIPE Vo.きみコ

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