【ライヴレポート】Rayflower、ツアー初日に理想的な熱気と一体感

Rayflowerが、ライヴCD『TOUR 2015 〜Color & Play〜@品川ステラボール』リリース同日の8月24日、全国ツアー＜Rayflower TOUR 2016 〜Bloom Moment〜＞をHEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3よりスタートさせた。

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同初日公演のチケットは即座に売り切れ、ライブ当日の場内はビッシリとオーディエンスで埋まるという盛況ぶり。リスナーの彼らに対する注目度や期待が一層高まっていることを感じさせる中でのライヴとなった。






華やかなオープニングSEに続いてRayflowerのメンバーがステージに姿を現して客席が騒然となる中、ライヴは「Welcome to The Gracious World」から始まった。どっしりとした幕開けにやや意表を突かれたが、ファットにうねるグルーヴと力強いヴォーカルをフィーチャーしたサウンドは心地よさに溢れていて、ステージに惹き寄せられずにいられない。オーディエンスのヴォルテージも一気に高まり、場内は瞬く間に熱気に包まれた。

「Welcome to The Gracious World」で良い雰囲気を作り上げた後は、炸裂するように「CARDIO BURN」「サバイヴノススメ」「Border Line」といったアッパーなナンバが相次いで演奏された。メンバー全員が激しいステージングを展開していながらサウンドがタイトなのはさすがの一言。そんな演奏力の高さが功を奏して、ハードなサウンドなのに洗練感を纏っているという独自の味わいになっていることも印象的だった。




ライヴ中盤では、力強く歌い上げる田澤のヴォーカルとメンバー全員のソロ回しを活かした「真実の森の中で」やシャッフルチューンの「彩戯心」、抒情的な「S.O.S～沈黙のスカーレット～」などをプレイ。“パワフル＆メロディアス”という芯を一本通したうえで多彩さを発揮するステージは観応えがあったし、ストーリー性を感じさせる起伏に富んだ流れも実に良かった。

メンバー全員の素顔に触れられる和やかなMCや、メロディアスなロックチューンに対する彼らの新たな切り口を感じさせる新曲の披露なども挟みつつライブは後半へ。メタリックなギターリフとキャッチーなサビパートを配した「Make A Judgement」を皮切りに、「SOCIAL NETWORK GENERATION」や「Runaway Brain」「ユースフルハイ」などがアクセル全開状態で演奏された。

さらには、フィジカルなパフォーマンスと爽快感に溢れたサウンドの応酬に応えて拳を振り上げ、大合唱を湧き起こし、激しくウエストバングするオーディエンス。ステージ、客席の双方のボルテージはどんどん高まっていき、HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3の場内は、ライブの一つの理想形ともいえる熱気と一体感に満ちた空間へと化した。



ツアー初日にして、完成度の高いライブを披露してみせたRayflower。スタート時のレベルが高かっただけに、今回のツアーを経た彼らが突き抜けたところまで到達することは想像に難くない。よりバンド感が増していたことや新曲が彼らの新たな展開を予感させたことなども含めて、ファイナルではどんなライブを見せてくれるのか楽しみだ。

取材・文◎村上孝之







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