【ライヴレポート】ASH DA HERO、初ワンマンツアー完遂「でっかい夢見せてやるからついてこいよ！」

8月26日、＜ASH DA HERO ONE MAN TOUR 2016 THIS IS LIFE＞が名古屋・Electric Lady Land公演をもってファイナルを迎えた。

◆ASH DA HERO ライヴ画像（1）

名古屋はASH DA HEROの地元でもあり、客席からは「おかえりー！」という声援が飛び交う。そんな声を聴いてASHから出たのは意外な言葉だった。「東京と大阪を超える盛り上がりみせてくれなきゃただいまなんて言えねぇんだ！」と観客をあおり、「瞬きする暇なんて与えない」との宣言通り、冒頭からロックチューンを連発し、鬼気迫るステージを繰り広げた。東京・大阪公演とは曲順を入れ替え、さらに攻撃性を増したセットリストで、ライヴではおなじみの未発表曲「Layla」の久々の披露もあり、早くも会場の熱気は最高潮に達していた。

ここで、メジャーデビュー1周年を記念したライヴを12月9日、新しく渋谷にオープンするライヴハウス 東京・WWW Xにて開催するとの嬉しい発表に会場は大歓声に包まれる。ライヴ開催決定の発表でさらに熱を増したオーディエンスとともに、後半は最新アルバム『THIS IS LIFE』の世界を駆け抜けていく。「いつかの街で」は、地元にいた頃の実話だというのはファンの間では有名な話だが、ここ名古屋でこの曲を歌う彼からはいつも以上に熱いものが伝わってくる。「THIS IS LOVE」では感極まって歌えなくなる場面も。ASHを助けるように一緒に歌うオーディエンスの声を感慨深そうに聴く彼の姿が印象的だった。

地元名古屋でのファイナル公演とあって、いつもはアンコールを用意しない彼がアンコール曲を用意していた。本ツアーでは初めて演奏される人気の高いバラード「GOOD MORNING HELLO GOOD BYE」「BABY GOOD NIGHT」を続けて披露。強さの中に優しさを秘めたASH DA HEROの歌声に涙ぐむ観客の姿も。

そして、バックバンドを務めている“レフティーズ”の面々とこの4人でのステージを噛みしめるように「からっぽの街」「Prologue」を歌い上げ、最後には客席にダイヴ。客席の中で「でっかい夢見せてやるからついてこいよ！」と声高らかに叫び、＜ASH DA HERO ONE MAN TOUR 2016 THIS IS LIFE＞は幕を閉じた。

ツアーは終了したが、これで終わりではない。ラストの「Prologue」で約束してくれたように、もっと大きな景色へ向かう新たな挑戦の幕開けとなるのだろう。