【ライブレポート】FAKE?、リストバンド点灯でフロアも『Live Wonderland』の世界

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KEN LLOYD率いるFAKE?によるマンスリーライブ<Live Wonderland>の第2弾<Chapter II The White Rabbit Presents FAKE? “Live Wonderland”>が8月23日、東京・clubasiaにて開催された。

◆FAKE?画像

7月から12月にかけて、6ヶ月連続で実施されるこのマンスリーライブ。ライブタイトルにもある「Wonderland」とはKENが4年にもわたり構想を温め続けてきた「歪んだファンタジーとロック的仮想空間の融合」を示すもので、6回のライブすべてが異なるコンセプト、異なる内容で実施される。


第2回となる今回は「The White Rabbit Presents」というタイトルどおり、どことなくファンタジー色漂う演出を用意。ステージには大型スクリーン、その両脇にはLEDパネルが設置され、2枚のLEDパネルにはいくつもの歯車が映し出されている。ステージ両サイドには大きなタンクが置かれ、天井からはFAKE?のロゴが入った白い風船がデコレート。入場時に配布されたライブロゴ入りLEDリストバンドを装着した観客は、会場が暗転すると同時に大歓声を上げる。そして大型スクリーンには映画を思わせるようなオープニング映像が映し出され、バンドメンバーとあわせて前回のメインキャラクター“The Twins”のDEEとDUM、White Rabbit、さらにはカメのPETEが紹介された。そしてKENの写真が表示されると歓声はさらに大きくなり、オープニングSEにあわせてPABLO(G / Pay money To my Pain)、峰正典(G)、JOE(B / Fuzzy Control、ROLL-B DINOSAUR)、ZAX(Dr / Pay money To my Pain、The BONEZ)、DJ BASS(Turntable / ZINGI)、d-kiku(Key & Manipulator)といったおなじみのバンドメンバーがステージに登場。全員お揃いの白いツナギ&Tシャツを着用しており、最後に同じ衣装のKENが現れると、「BUZZ」からライブをスタートさせた。







曲の冒頭からLEDリストバンドは赤く点灯し、バンドの激しい演奏にあわせてステージ両脇のLEDパネルの歯車もいつのまにか動き始めた。続く「Utopia」では会場の盛り上がりも加速し、「Wo~Wo」のコーラスパートにあわせてリストバンドも幻想的に光り輝く。観客もライブの演出要素のひとつとなる様は、まるでこの会場にいる者全員で『Live Wonderland』を作り上げているようだった。

最初のMCではKENが前日の台風に触れ、「台風でも来てくれてありがとう。もう(雨は)止んでたよね? 俺、晴れ男だからさ」と茶目っ気たっぷりに語る。続いて次に披露する楽曲が新曲であることを告げると、「みんなが楽しむために作った曲。みんなまだ聴いてないと思うけど…一緒に歌ってほしいな」とリクエスト。こうして本邦初公開の新曲「White Rabbit」に突入すると、そのグルーヴィーなサウンドと覚えやすい「Hey!」の掛け合いで会場は再び熱気に包まれる。またこの曲ではLEDパネルにWhite RabbitとカメのPETEも登場し、リズムにあわせて踊ってみせるなど、大きな盛り上がりを見せた。

「F.U.C.K」ではステージから客席に向けてまばゆいレーザー光線が放たれ、リストバンドも曲のパートごとにどんどんその色を変えていく。ライブ中盤に披露された「Snow」ではスクリーンに雪が降る映像が映され、リストバンドも青白く点灯。それまでのカラフルな世界観から一変し、モノトーンに包まれたフロアにエモーショナルな歌と演奏が響き渡った。このドラマチックな演出に対して、KENが思わず「しんみりしちゃいました? ごめんね、夏なのに雪の映像で」と冗談を飛ばす場面もあった。

ライブ後半戦に突入すると、前回のメインキャラクターThe TwinsのDEEとDUMがLEDパネルに登場して観客を煽る。そのまま「The Twins」へとなだれ込むと、今度はDEEとDUMがリズムにあわせて踊り、ライブを盛り上げる。さらに観客のリストバンドも曲にあわせてピンクや青の光を灯し、これに比例するようにバンドの熱量もさらに加速。さらに「Disco」ではDEEとDUMがヘッドバンギングを披露して、観客を驚かせた。

「次回はチェシャ猫になりますので、楽しみにしていてください。次はすごいことになるので…もしかしたら…何もないかも(笑)。最後まで楽しんでいってね。夏バテに気をつけて!」と次回予告とあわせて観客をねぎらうと、ライブも最終ブロックへ。「Radio's Dead」ではステージ脇のタンクからスモークが湧き上がり、演奏の激しさが増すとともにリストバンドも激しく光り始める。また「Dreamcatcher」では天井から吊るされたミラーボールが回転し、フロアをさらにドリーミーな空間へと導いた。さらにLEDパネルに目をやると、回転している歯車から火花が飛び散り始める。そしてついに歯車が止まってしまうと、カメのPETEがハンマーで思いっきり叩き、再び歯車が動き出した。そんな細かな演出が随所に用意されたこの日のライブも、ついにラストナンバー「Hedfuc」へ。マイクが内臓されたガスマスクを装着したKENはステージ上をところ狭しと動き回り、盛り上がりが最高潮を迎えたところで「Chapter II The White Rabbit Presents FAKE?」は幕を下ろした。


FAKE?のマンスリーライブ企画<Live Wonderland>、次回は9月15日に今回と同じclubasiaにて<Chapter III The Cheshire Cat presents “Live Wonderland”>と銘打って開催。さらに10月27日に<Chapter IV The Caterpillar presents “Live Wonderland”>、11月22日に<Chapter V The Mad Hatter presents “Live Wonderland”>、12月9日に<Chapter VI The Gang Of Hearts presents “Live Wonderland”>と今後も続々と行われるので、今から楽しみにしておこう。なお8月26日18:00より11月公演の先行予約を受付開始。こちらで購入するとオリジナルのデザインチケットを手に入れることができるので、購入はお早めに。


文:西廣智一

<“Live Wonderland” Chapter II The White Rabbit Presents FAKE?>

2016.8.23(火)@clubasia
1.BUZZ
2.Utopia
3.White Rabbit
4.F.U.C.K
5.Everglow
6.Snow
7.The Twins
8.Disco
9.Someday
10.$500
11.Radio's Dead
12.Here We Go
13.Dreamcatcher
14.Hedfuc
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