【インタビュー】gibkiy gibkiy gibkiy、シングル完成「我々で成立する「I LOVE YOU」はこれ」

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gibkiy gibkiy gibkiyが9月11日より1stシングル「I LOVE YOU」をライヴ会場限定リリースする。バンドの正式始動は2016年2月のこと。アルバム『不条理種劇』を掲げて開催されたツアーは、初ワンマンとなったファイナルまで全国12ヶ所を駆け抜けた。それらを経て生まれた最新ナンバーとなるものが「I LOVE YOU」だ。

◆gibkiy gibkiy gibkiy (ギブキー・ギブキー・ギブキー) 画像

kazuma (Vo/ex.Merry Go Round、Smells)、aie (G/ex.deadman、the studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)、kazu (B/ex.蜉蝣、STEREO.C.K、the god and death stars)、sakura (Dr/ex.L’Arc〜en〜Ciel、ZIGZO、Rayflower、THE MADCAP LAUGHS)といった強者4ピースによる最新サウンドは深く濃く、しかしツアーを経験したことによって、また新たな広がりをみせたようだ。リリース日となる9月11日はKen (L’Arc〜en〜Ciel) 発信イベント<PARTY ZOO 〜Ken Entwines Naughty stars〜>に参加するなど、今後ますます一般にも知られていくであろう彼らのサウンドのコアについて、じっくりと訊いたロングインタビューをお届けしたい。

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■後光が差してましたもんね、kazumaさん
■お客さんが「やべえもの見てるぞ」と

──9月11日に1stシングル「I LOVE YOU」がライヴ会場限定リリースとなります。全3曲収録ですが、シングルらしいシングルかなと。

aie:ほんとですか?!

──1stアルバム『不条理種劇』でのアヴァンギャルドさや予測不能でディープな世界観から考えれば、gibkiy gibkiy gibkiyらしいループ感はありながらも、よりわかりやすい雰囲気のあるシングル曲だと思いました。

aie:我々としても1ヶ月前までは、これが何曲入りの作品になるのかわからなかったですからね。「一応、録れるだけ録っておこう」とは言っていて。間に合えば3曲にしちゃおうとか。

sakura:最新のものを旬なうちに提供したいというのがあったんです。9月11日にL'Arc〜en〜CielのKen主催イベント<PARTY ZOO>へ呼んでもらったこともあって。まだまだアルバム『不条理種劇』をいろんな人に聴いてもらいたいのだけれど、それプラス、現在進行形の我々の音に触れてもらおうという機会を。それもアルバムではなく、もうちょっとライトなもので音源を作りたいよねと。で、aieが言っていたように曲数もどうしようか、6曲くらいがいいのか、という説も。まあ、それは無理だろうっていうのはありましたけど。

aie:1曲っていう話もありましたからね。

sakura:1曲ずつ毎月出すっていう話もね。

▲kazuma (vocal)

──そういったなかで「I LOVE YOU」が表題曲になったというのは?

sakura:「I LOVE YOU」は今のところ唯一と言っていいのかな? 4人でまっさらな状態から作った曲で。

aie:そうですね。1年くらいやってきて、唯一の新曲ですね。

──どういった感じででき上がっていったんですか。

kazu:もともと高円寺で最初のワンマンライヴをやるとき、もうちょっと曲があった方がいいよねと作っていったもので。

aie:4分の4拍子ではないものがいいというので、sakuraさんが“じゃあ、こんなのどう?”って叩いて。俺とkazuさんで、まずは2つのコード進行でやってみようと、どんどん回していって。スイッチが入ったタイミングでkazumaさんが歌で入ってきてという。このkazumaさんが入った4人の部分を一つの形として、これをどう広げようかという曲です。どちらかというと、音源というよりはライヴを意識して作った曲だと思いますね。

──そのときにすでに歌詞が“I LOVE YOU”だったんですか。

kazuma:そうですね。“I LOVE YOU”でいいかなと。でもこれまでも意外と、ニュアンス的には使っているんですよ(笑)。

──おそらくは、普通に「I LOVE YOU」と聞いて想像するタイプの曲ではない仕上がりですよね。

aie:そうですね。世の中には100曲以上の「I LOVE YOU」があると思いますけど。

sakura:我々で成立する「I LOVE YOU」はこれかなと。

▲aie (guitar)

──アルバムのリリース後はツアーを行なってきましたが、そういったライヴを重ねてきて、こうして4人で作る感覚というのはこれまでと違うものですか。

aie:でも、3曲目の「groutesqueに、明らか」も、原曲はあれど4人で作っているようなものなんです。sakuraさんが“こういうビートで叩いてみるね”っていうのに、我々が合わせていって。下手したら元のメロディは乗らないようなリフになっていたかもしれないし。だから、原曲はきっかけというだけなんです。アルバムの曲も、きっかけはkazumaさんと僕でやっていたhighfashionparalyzeの曲ですけど、いらないコード進行は消したり、増やしたりというのもあるので、4人で作っているなとは常に思っていますけどね。

──ツアーをやってみて、もっとこういうタイプ曲がほしいということも出てきているんですか?

aie:ライヴでのビデオを見返したりして、と言っても反省はしないんですけど。「おお、kazumaさんかっこいいな」っていう曲が結構あるんですよ。そういうきっかけになれる曲があればなと思うんです。以前、渋谷でBALZACとか他ジャンルのバンドとやって、gibkiy gibkiy gibkiyを初めて見るという人が多かったライヴだったんですけど、会場にいた男子やパンクキッズが初めて見るkazumaさんにテンション上がって、「おお!」って言っちゃう感覚って、すげえいいなと思って。

──確かにそれはリアルな感じですよね。

aie:後光が差してましたもんね、あのときのkazumaさん。すげえ興奮してました、お客さんが。

──それはステージから見ていてもかなりの手応えがあった?

aie:やった!というのと共に楽しいなっていうのがあったんですよね。お客さんが「やべえもの見てるぞ」と思っているのがわかる、っていう。

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