【速レポ】<中津川フェス>チャットモンチー、「このフェスのために夏を過ごしてきた」

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<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>初日、RESPECTステージのトップを飾るのは初出演のチャットモンチーだ。実はチャットモンチーの橋本絵莉子と福岡晃子は<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>オーガナイザー、佐藤タイジと同郷の徳島出身ということで以前から交流がある。2016年2月に徳島で行われたチャットモンチー主催フェス<チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2016~みな、おいでなしてよ!~>には佐藤タイジ率いるシアターブルックが出演。今回はそのお返しの意味も込めての<中津川>初参戦となったようだ。

◆チャットモンチー画像

チャットモンチーは初出演にあたり、事前にメンバー2人+デジタル楽器という編成に変身し、"チャットモンチー・メカ(仮)"として中津川でステージ初披露することを発表していた。ここRESPECTステージは小高い丘の斜面下に設置されている。そのためいつもは芝生の上で寝転がったりしながらゆったりリラックスムードで、ステージを見下ろしながら眺める人が多いのだが、11時前にはなんとステージ前から丘の中腹あたりにあるPAテントまで大勢の人が立ち上がってライヴ開始を待っているなど、異様な熱気が漂っていた。



11時になり、RESPECTステージMC担当の中村貴子がチャットモンチーを呼び込むと、大歓声と手拍子に乗って2人が手を振りながら登場した。ハットをかぶった橋本絵莉子がテレキャスターを弾き、福岡晃子が右足でバスドラを踏みながらキーボードを弾いて始まったのは、「変身(GRIDER MIX) by group_inou」だ。晴天の下、心地よいリズムと歪んだエレキギターの音や、途中のユルめなラップがオーディエンスの体を高揚させているのがわかる。「変身するぞ」と歌われる同曲は、変身を遂げたチャットモンチーの奏でる楽器にも注目したい。福岡側にパソコン、キーボード、バスドラ、高い位置にシンバルをセット。橋本側にはギター、スネア、ハイハットが置かれており、“これからどんな演奏が行われるのか?”という期待感も煽られる。ヘッドフォンをした福岡がスティックを握りビートを叩きだし、「8cmのピンヒール」へ。早くも飛び跳ねているオーディエンスの多くがフェスの始まりを楽しむ気満々だ。

「こんにちは、チャットモンチー、いや“チャットモンチー・メカ”っていいます!めちゃくちゃ練習してきました。でも暑すぎてパソコン飛びました(笑)。それくらい暑い」──福岡晃子

「チャットモンチーは、今年1つも夏フェスに出ていないので、このフェスのために夏を過ごしてきたと言ってもいいと思います!」──橋本絵莉子



この発言に場内が拍手喝采となり、暑さに負けじとお客さんの数は増えるばかり。橋本がアコギに持ち変えると福岡がキーボードを弾き、軽快な「とび魚のバタフライ」へ。ラテン調の陽気なリズムが天候にピッタリだ。それにしても暑い、ただでさえ暑いのにチャットモンチーの2人による凝ったアンサンブルが楽しすぎてつい体が動いて汗をかいてしまう。

「パソコン君が直って、帰ってきました! 新メンバーのパソコン君です!」と無事ステージに戻ってきたパソコンを指す福岡に拍手を送るオーディエンス。続いて新曲「majority blues」の初披露を告げると、「おおっ」と驚きと喜びの声が上がった。ブルージーに感じるほどどっしりとしたリズムによる1曲だが、“マジョリティ,マイノリティー”と歌うサビのかわいらしさ全開のメロディが耳に残った。



「「SHIKIBU」をチャットバージョンでやります」と始まったのは、レキシのシングル「SHIKIBU」表題曲であり、チャットモンチーがレキシネーム“阿波の踊り子”として参加したナンバー「SHIKIBU feat. 阿波の踊り子」だ。ハードなリフを繰り出しながら歌う橋本と、強烈でタイトなビートを刻む福岡の演奏が最高にカッコいい。さらに、「次の曲もカバーソングで、今日にピッタリのハッピーな曲をやりたいと思います」とのMCから、打ち込みのリズムに合わせて福岡がピアニカを、橋本はタンバリンを叩きながらハンドマイクで歌い出す。曲はブルーノ・マーズの「Marry You」だ。間奏では橋本がキーボードを弾きつつも2番からはスネアとハイハットでリズムを取りながら歌い、福岡はキーボードでハッピーな世界観を描き出していく。

「今のチャットモンチーはこんな感じです。これからはこのパソコン君とも仲良くして幅を広げていけたらと思います」と宣言した福岡。最後のナンバー「親知らず」ではノイジーなギターによるイントロにダンサンブルなリズムが切り込み、ひと際力を込めて歌う橋本のボーカルに圧倒された。何度目かの“変身”を遂げたチャットモンチーが今度どのように進化して行くのかが非常に楽しみであり、名残惜しそうに差し出されるオーディエンスの手がライヴの続きをいつまでもほしがっているようだった。

取材・文◎岡本貴之
撮影◎三浦麻旅子

【チャットモンチー@RESPECT STAGEセットリスト】

01.変身(GRIDER MIX) by group_inou
02.8cmのピンヒール
03.とび魚のバタフライ
04.majority blues
05.SHIKIBU feat. 阿波の踊り子
06.Marry You(Bruno Mars cover)
07.親知らず

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>

Day1:2016年 9月10日(土)
Day2:2016年 9月11日(日)
会場:岐阜県中津川市 中津川公園内 特設ステージ
岐阜県中津川市茄子川1683-797
※雨天決行(荒天の場合は中止)

▼9月10日(土)出演者
シアターブルック、AFTER SCHOOL HANGOUT (林立夫&沼澤尚 with 鈴木茂, 森俊之, 沖山優司 featuring Leyona and 高橋幸宏)、チャットモンチー、DJダイノジ、怒髪天、H ZETTRIO、麗蘭、ましまろ、MONGOL800、NAMBA69、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、RIZE、SA、Spinna B-ILL、10-FEET、Dragon Ash、SCOOBIE DO、THE BLACK COMET CLUB BAND、cro-magnon、加藤登紀子、シシド・カフカ、中川敬 (ソウル・フラワー・ユニオン) 、オレスカバンド、NO GENERATION GAPS(うじきつよし・佐々木亮介)、Dachambo、DJ NOBU A.K.A. BOMBRUSH! with IO, DONY JOINT & YOUNG JUJU (KANDYTOWN / BCDMG)

▼キャンパーズParty“Village Of illusion”
LIVE:フォークソング部 (NAOKI[SA]+上原子友康 [怒髪天])、藤井一彦 (THE GROOVERS)、 Rei
DJ:SEIYA、DJ PAIPAI & SWEET RAVE、DJ 吉沢dynamite.jp
Midnight illusion:瀧澤賢太郎、DJ EMMA、KEN ISHI

▼9月11日(日)出演者
ACIDMAN、a flood of circle、赤い公園、THE COLLECTORS、ダイノジ(Talk&Live)、the HIATUS、インディーズ電力 大取締役会、Nothing’s Carved In Stone、THE King ALL STARS(加山雄三、佐藤タイジ、古市コータロー、名越由貴夫、ウエノコウジ、武藤昭平、山本健太)、八代亜紀、さかいゆう feat. 福原美穂 × 中津川 JAM (柴山哲郎、沼澤尚、中條卓、森俊之) 、the LOW-ATUS、ROVO、浜崎貴司 GACHI SOLAR SPECIAL(浜崎貴司、仲井戸“CHABO”麗市、佐藤竹善(Sing Like Talking)、PES(RIP SLYME)、山田将司(THE BACK HORN))、MANNISH BOYS、LIVE FOR NIPPON 〜Pray For 熊本〜 (高田漣.・東田トモヒロ・山口洋)、 片平里菜、真心ブラザーズ、ストレイテナー、チャラン・ポ・ランタン、BimBamBoom、Young Juvenile Youth、OZROSAURUS、ROTH BART BARON、TheSunPaulo、Yasei Collective、iCas(インディーズ電力 大取締役会)、LIFE IS GROOVE(KenKen、山岸竜之介、SATOKO、タブゾンビ)

◆BARKS内<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>特集
◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>オフィシャルサイト
◆THEATRE BROOK オフィシャルサイト
◆佐藤タイジプロジェクト オフィシャルTwitter
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