【ライブレポート】jealkb VS ROOT FIVE、「またやりたいね!1回で終わるのもったいないもん!」

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9月9日、東京・新宿LOFTにて<jealkb VS ROOT FIVE ツーマンライブ>が行われた。

◆ライブ画像ページ(1)へ

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

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このライブは、本来、今年の1月29日に行われるはずのものだった。しかし。ライブ直前に、ROOT FIVE の江川直樹(ぽこた)がリハーサルでの殺陣の稽古中に左目を負傷し、緊急手術を行ったことで、絶対安静との診断を受けたため、やむなくライブを中止することとなったのである。この事態を受けて、チケットは払い戻されたのだが、せっかくこの日を楽しみにしていてくれた人のためにと、当日jealkbだけで無料ライブを行ったという経緯があったのだ。そのライブ当日、江川以外はjealkbのライブを観覧し、両者は必ずこの対バンを実現させることを硬く約束したと言う。実に、半年以上の時が流れたが、彼らは約束どおり、待ちに待ったツーマンライブを実現させたのである。


この日は、前売りチケットの販売数の多かった方がトリを務めるという決め事があったことから、チケット枚数で惜しくも負けたjealkbが先陣を切った。SHOW要素の強いSEをバックに颯爽と登場し、haderuが初っ端から荒々しくオーディエンスを煽り、楽器隊がそれぞれの音をかき鳴らした。と、次の瞬間、その音はピタリと止み…。「え〜。普通のバンドは曲から入るんですが、僕たちはMCから始めたいと思います」(haderu)と、いきなりのMC。まさかの展開にフロアは笑いに包まれた。さすがである。


ここから、“jealkbのライブの楽しみ方”をオーディエンスに伝授。振り付け先導師であるhidekiが、haderuの解説に合わせお手本を見せながら、「両手を高く上げて肘を折り、両手を同時に前に出す振りをGLAY。右手を大きく左右に振ることをSMAP。 OiOiOiOiと拳を力強く振り上げる振りを長渕さん(長渕剛)。指揮 をするように両手を翻す振りを小沢征爾。両手の掌を合わせ、揉むような振りを見せることをNSGS(※生絞りグレープフルーツサワーの略)」といったjealkbの基本の振り付けを教え、ライブへと流れていった。ライブの楽しみ方を熟知しているジュアラー(jealkbのファンの名称)たちはもちろん、バンドのライブというものにあまり馴染みのないルーファン(ROOT FIVEのファンの名称)たちをも、すっかり虜にしたjealkbは、圧巻のバンドサウンドで、結成から11年を迎えるバンドの歴史を見せつけていったのだった。



そしてこの日。彼らは対バンという場に“新曲”を持ち込み、披露。elsaの力強いシンバルを合図に、dunchの野太いベース音と eddieとsapotoの分厚いギター音が重ねて放たれ、haderuが最初の歌詞を歌い出したその瞬間、ルーファンたちは絶叫に近い歓喜の声を上げた。そう。その“新曲”とは、ROOT FIVEの「MARIA-マリア-の残響」だったのだ。ROOT FIVEとはひと味違うバンドアレンジの「MARIA-マリア-の残響」の投下に大興奮のルーファンたち。すっかり自分たちの楽曲にしていたjealkbの実力に、力一杯クラップとヘドバンを返していたジュアラーたち。両者それぞれが違ったノリで盛り上げていったその景色は、対バンならでの素晴しい景色だった。

“どうせ芸人が話題作りで始めたバンド”とうがった目で見られてきたjealkbだが、彼らの演奏力とhederuのロックボーカリストとしての実力は本物である。メインコンポーザーのelsaの楽曲センスの高さと、職業作家並のスキルを持つhaderuの作詞力に改めて感心させられたライブだった。



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